人々が心に抱くモノ:文字通り「高層ビル群を背景に虹色に照らされた吊り橋」の情景を誰もが連想する。しかし、そのアングルは個人によって大きく異なり、羽田空港に離着陸する機上からであったり、首都高を走り抜ける車上であったり、湾岸部に林立する高層ビルの室内からであったりする。 つづきを読む
概要:正式名称は「東京港連絡橋」で「レインボーブリッジ」は一般公募で決まった通称。ハイテク技術と腕利きの鳶職人を結集して作られた吊り橋で、橋長は798m・主塔の高さは海面から126m、首都高11号台場線・臨港道路・臨海新交通システム(ゆりかもめ)からなる複合交通施設である。また、あまり知られていないが遊歩道を使って歩いて渡ることも可能である。夜間のライトアップは、さまざまなパターンがあることで知られ、その名の通りのレインボーパターンは例年冬に実施される。また、晴れた日には富士山を拝むこともできる。
歴史:江戸時代末期に江戸防衛のために作られた台場の先に、工事用桟橋が作られたのは1986年11月。約7年の工事期間を経て、1993年8月に開通した。
運用開始から21年間の間に強風などの天候不良や事故以外にレインボーブリッジは“3回封鎖”された。一つは2003年公開の映画のワンシーン、次に2009年3月1日にオリンピック誘致活動の一環として開催された「東京レインボーウォーク」、最後は2014年4月のオバマ大統領来日である。また、ゴジラによる“破壊”も何度か行われている。