地域社会の課題解決
地域社会における課題解決に貢献する活動事例をご紹介します。
地元葛繊維の名刺利用で伝統工芸の維持に貢献
掛川市は当社の本社もある静岡県西部に位置し、古くから野草「葛」を用いて作られた葛布の名産地として知られています。葛布は、日本家屋が主流だった時代には壁紙や障子紙などにも使われ、身近な工芸品として親しまれていましたが、日本人の生活様式の西洋化の影響を受け現代では需要が減少し、伝統工芸の文化継承が危ぶまれています。
そうした中、老舗店は葛布以外にも葛繊維を活用した新たな需要創出に取り組み、事業維持を図ろうと製品開発に注力しています。また、地元企業や団体もその利活用に協力する動きが広がっています。当社も静岡県に根を下ろす企業として、地域の伝統維持に貢献すべく、国内の当社社員約1万人を対象に、2025年3月から名刺素材を従来のリサイクル紙から老舗店が開発した葛繊維紙へ切り替えました。今後はグループ会社にも導入を進める予定です。
