事業領域:サーフェスマウンター(表面実装機)・産業用ロボット・半導体後工程装置
ヤマハ発動機のロボティクス:サーフェスマウンター(表面実装機)・産業用ロボット・半導体後工程装置をご紹介します。
製品プロフィール
スマートフォンや自動車の電装製品など、様々な電気・電子製品に内蔵されているプリント基板に電子部品を装着するためのロボットが表面実装機(サーフェスマウンター)です。産業用ロボットは、「単軸ロボット」、「直交ロボット」、「スカラロボット」、「垂直多関節ロボット」、「リニアコンベアモジュール」をフルラインアップで取り揃え、搬送、供給、組立、検査といったさまざまな生産工程に対応します。2019年より「ボンディング装置」「モールディング装置」等、半導体後工程装置も扱っています。
事業の歩み
自社の二輪車生産の合理化や加工精度の向上を目的に1974年から産業用ロボットの研究・開発をスタート。1976年に部品組み立て用スカラロボットを自社の生産ラインに投入して、1981年にロボット事業分野に参入。1987年にサーフェスマウンターの販売を開始して2020年3月には累計生産台数5万台を達成しています。
2019年には、ヤマハモーターロボティクスホールディングス株式会社(YMRH)を設立。(株)新川、アピックヤマダ(株)との事業統合を機に半導体後工程装置の事業に本格参入しました。2020年に完全子会社化、2021年にはヤマハロボティクスホールディングス株式会社(YRH)に商号変更しました。半導体後工程から表面実装工程、その周辺工程の自動化/FA領域まで、トータルソリューションを提供できる体制の構築を進めています。
市場の現況
主力製品であるサーフェスマウンター(表面実装機)は、単体時だけでなく、複数台使用や連結時における搭載速度と精度に優れたモジュール型高速機であることが特徴です。当社は、「1ストップスマートソリューション」をコンセプトに、大量高速生産から汎用性の高い多品種対応生産まで、市場ニーズの変化に応えるサーフェスマウンターのラインアップを充実させるとともに、部品ストレージシステム・印刷機・ディスペンサー・検査装置まで取り揃えた基板実装設備フルラインアップメーカーとして、実装工場の高効率化、自律化、省人化を推進する事業を展開しています。
また当社の単軸ロボットやスカラロボットは自動車業界、電気・電子業界、食品業界など多種多様な分野で生産工程の自動化に大きく貢献しています。
半導体製造装置分野では、ボンディング装置、モールディング装置、検査装置からカメラモジュール組立装置など幅広いラインアップで、PC・スマホ・車載・5G・データセンターなど用途が広がり続ける半導体と電子部品市場において、生産性の向上と新たな製造プロセスの実現に貢献しています。
協働ロボットの開発
当社では人と協力して働くロボット=「協働ロボット」の開発を進めています。開発中の試作機は、研磨や挿入、組立などの力の加減が必要な作業を可能にするとともに、人との干渉を即座に検出して動作を停止するなど、協働ロボットに求められる高い安全性も確保しています。協働ロボットは、食品、医薬品、化粧品などの業界での需要の増加が予測されています。
主な生産拠点
名称 | 所在地 | |
---|---|---|
サーフェスマウンター・ 産業用ロボット | ヤマハ発動機(株) 浜松ロボティクス事業所 |
静岡県浜松市 |
半導体後工程装置 (モールディング装置等) |
アピックヤマダ(株) | 長野県千曲市 |
半導体後工程装置 (ボンディング装置) |
Yamaha Robotics Manufacturing Asia Co., Ltd. | タイ |
事業領域