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事業領域:電動アシスト自転車

ヤマハ発動機のランドモビリティ:電動アシスト自転車をご紹介します。

製品プロフィール

電動アシスト自転車は、人がペダルをこぐ力をバッテリーとモーターが補助(アシスト)する仕組みを持った自転車で、当社が開発し、1993年に発売した「PAS(パス)」※が世界初の製品となっています。自転車の持つ手軽さや利便性に加えて、基本的な弱点(坂道、向かい風、荷物積載時の負荷など)を効果的に補うという利点を備えています。通勤や通学、幼児の送り迎え、買い物、レジャー、都市部での業務など、若年層からシニア層までのさまざまな移動を支えるパーソナルコミューターの新たなカテゴリーとして普及が進んでいます。近年では趣味性の高いスポーツモデルも人気を高めており、欧米のeBike(電動アシスト自転車の総称)市場も広がりを見せています。
※ 製品名はPower Assist System(パワー・アシスト・システム)の頭文字が由来となっています。

事業の歩み

1980年代に表面化した、省エネルギーをはじめとする「地球環境問題」や少子高齢化という「社会的な問題」に対する課題認識が発端となって、“人間感覚を最優先した、人に地球にやさしいパーソナルコミューター”という開発コンセプトのもとに、既存のカテゴリーには属さない新たな乗り物として開発に取り組み、1993年に世界初となる製品を発売。以来、パイオニア企業として製品の熟成や普及に取り組んでいます。
2014年には「軽量・コンパクト・高性能」による走りの楽しさと環境性能を具現化する新コンセプト“GREEN CORE(グリーンコア)”に基づいた次世代のドライブユニットを開発、2015年よりPAS主要モデルに搭載しています。2015年には新コンセプトのスポーツ電動アシスト自転車ブランド「YPJ」を立ち上げ、モデルラインアップを拡充しています。2019年には、電動アシスト自転車用ドライブユニット累計生産台数500万台を達成しています。2024年からは欧州でのドライブユニットの生産を開始しました。

市場の現況

ユーザーや使用シーンの拡大のほか、健康志向や環境意識の高まり、交通環境の変化、ガソリン価格の高騰などの社会的な要因もあって、電動アシスト自転車へのニーズは多様化しており、市場規模も拡大してきています。
また、2008年12月には「電動アシスト自転車のアシスト比率に関する法令基準の改正」が施行され、2009年7月には「幼児二人同乗用自転車安全基準」が制定されるなど、電動アシスト自転車の基準も変化してきています。海外では特に伸長著しいドイツやオランダを中心とした欧州市場でドライブユニットの需要が年々増加しています。

電動アシストの法令基準

図

時速10kmまでは、こぐ力とアシストの比率は「最大1:2
時速10kmを超えてからは、スピードが出過ぎないようにアシ ストを制限
時速24kmを超えてからは、アシストはなし

*法令基準で定められている最大比率

PASシステムの概略

フロー図

※「ペダリング力」33%に対して「モーター力」67%は法令基準で定められた最大値

図

主な生産拠点

名称 所在地
PASユニット
(ドライブユニット)
ヤマハモーターエレクトロニクス(株) 静岡県周智郡森町
国内総需要の推移
グラフ

出典:経済産業省 生産動態統計 電動アシスト自転車出荷台数

当社出荷台数の推移(国内完成車のみ)
グラフ
当社売上高の推移(完成車とOEM)
グラフ

事業領域

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