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事業領域:二輪車

ヤマハ発動機のランドモビリティ:二輪車をご紹介します。

製品プロフィール

二輪車は実用的な移動手段から趣味やスポーツの対象としての用途まで、世界各地で人々の生活に役立ち、親しまれており、ヤマハ発動機グループでは多彩な製品ラインアップで応えています。主に通勤・通学や買い物といった日常の移動手段として用いられている「スクーター」、市街地の走行から遠距離ツーリングまで用途の広い「モーターサイクル」、そしてロードレース・モトクロス等の「競技用モデル」・・・といったさまざまな用途に適した仕様があり、独自の技術が盛り込まれています。

事業の歩み

ヤマハ発動機の母体となった日本楽器製造株式会社(現在のヤマハ株式会社で1897年設立)では、第2次世界大戦の間、楽器製造の技術を応用して航空機用のプロペラを生産していました。終戦後に生産設備の平和利用が検討され、日本楽器製造のモーターサイクル製造部門として、二輪車事業に参入しました。第1 号生産車となった「YA-1」は、初出場ながら当時の国内2大レースで連勝という快挙もあってその品質が高く評価され、その大量生産と市場導入にあたってヤマハ発動機株式会社が設立されました。数年後の1961年には世界選手権レースにも参戦、以降現在に至るまで常にレースの場でチャレンジを重ね、培った技術やノウハウを基にしたモノ創りが当社の特徴となっています。

市場の現況

日本

趣味対象の大型車やスポーツモデルから実用用途のスクーターに至るまでカテゴリーは幅広く、AT(オートマチック)車に限定した運転免許があることも日本市場の特徴です。ここ数年はツーリングやスポーツライディングなどもこなせる趣味性の高い大型車と実用性の高い125ccクラスのスクーターが人気です。

日本の二輪車の種類と運転免許等の関係

排気量区分 ~50cc以下 50cc超~125cc以下 125cc超~250cc以下 250cc超~400cc以下 400cc超~
道路交通法の車種区分 原動機付自転車 普通自動二輪車 大型自動二輪車
道路運送車両法の車種区分 原付1種 原付2種 軽二輪自動車 小型二輪自動車
運転免許 原付免許 小型限定免許 普通二輪免許 大型二輪免許
 
一般道最高速度 30km/h 60km/h
法定乗車人数 1人 2人(後部座席のないものを除く)
高速道路走行 禁止 可能
二段階右折 義務あり 原則禁止
第一通行帯通行義務 義務あり 義務なし
車検 制度なし 必要

欧州

モーターサイクル発祥の地らしく、文化といって差し支えないほど二輪車が深く社会に受け入れられており、市街地での移動手段として、旅を楽しむツーリングやサーキット等でのスポーツ走行といった趣味の対象として、二輪車ユーザーが年齢性別を問わず幅広い層に及んでいることが欧州市場の特徴です。モータースポーツが盛んな地域でもあり、二輪車レースの最高峰クラスであるMotoGPのシリーズ戦の約半分は欧州で開催されています。

北米

趣味の対象として二輪車を楽しむユーザーが大半を占めることが北米市場の特徴です。平坦で直線的な道路を走行するのに適したツアラーや、未舗装路や山間地での走行をスポーツやレジャーとして楽しむためのオフロードモデルが人気で、プロアマ問わずさまざまなカテゴリーでのモータースポーツが盛んであることも北米市場の特徴です。

アセアン地域

二輪車が通勤・通学や生活における主要な移動手段となっている地域も多く、物やサービスの移動を支える社会インフラとしても重要な役割を担っています。実用性を重視した125cc前後の排気量の二輪車が従来からの主流となっていますが、近年、趣味性の高いスポーツモデルの需要も増加しています。「オートマチック」(AT)車を早期に導入した当社は先進的かつスポーティなブランドとして認知されています。

インド

世界最大の二輪車市場となっているインドでは、スクーターカテゴリーの伸長が著しく、全体の3分の1を占めるほどになっています。モータリゼーションの拡大発展期に入っており、当社は都市部の若年層を中心に高い評価を得ています。さらにスポーツモデルにも注力しており、販売増に取り組んでいます。

電動化への取り組み

2002年にEV二輪「Passol」を発売して以来、四半世紀にわたり、電動二輪車のパイオニアとして電動コミューターを市場に送り出すとともに、その普及活動も積極的に推進しています。 欧州でのバッテリー着脱式スクーター「NEO‘S」、台湾でのGogoroエナジーネットワーク社のバッテリー交換ステーションを利用できる「EC-05」および「EMF」の発売など各地域の最適なEVの在り方を想定し、全方位の開発を進めています。

LMW(リーニング・マルチホイール)の展開

当社では、モーターサイクルのようにリーン(傾斜)して旋回する3輪以上の乗りものをLMWと呼びます。LMWテクノロジーでモビリティの世界をさらに広げていこうと研究・開発を進め、2014年にはその第1弾として「TRICITY」(125㏄コミューター)をグローバル市場に投入しました。その後も大型スポーツモデルの「NIKEN」や、通勤からツーリングまでこなす「TRICITY300」などLMWテクノロジーを用いた製品のバリエーションを広げています。

主な生産拠点

国/地域名 名称
日本 ヤマハ発動機(株) 磐田本社工場
フランス Yamaha Motor Manufacturing Europe S.A.S.
アジア インドネシア PT. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing
タイ Thai Yamaha Motor Co., Ltd.
ベトナム Yamaha Motor Vietnam Co., Ltd.
フィリピン Yamaha Motor Philippines, Inc.
マレーシア Hong Leong Yamaha Motor Sdn.Bhd.
台湾 Yamaha Motor Taiwan Co., Ltd.
中国 Chongqing Jianshe Yamaha Motor Co., Ltd.
Zhuzhou CF Yamaha Motor Co., Ltd.
Jiangsu Linhai Yamaha Motor Co., Ltd.
インド India Yamaha Motor Pvt. Ltd.
パキスタン Yamaha Motor Pakistan Private Ltd.
中南米 ブラジル Yamaha Motor da Amazonia Ltda.
メキシコ Yamaha Motor de Mexico, S.A. de C.V.
コロンビア Industria Colombiana de Motocicletas Yamaha S.A.
アルゼンチン Yamaha Motor Argentina S.A.
ナイジェリア CFAO Yamaha Motor Nigeria Ltd.
2023年 世界の総需要(当社調べ)
2023年 世界の総需要と当社出荷台数(当社調べ)
2023年 当社出荷台数
当社出荷台数の推移
当社売上高の推移

事業領域

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