事業領域:マリンエンジン
ヤマハ発動機のマリン:マリンエンジンをご紹介します。
製品プロフィール
船舶の動力として用いられるマリンエンジンには、「船外機」、「船内機」、そして「船内外機」の3種類があります。小型から中型までの船舶の動力として使われている船外機は、優れた経済性や環境性能、メンテナンスのしやすさ、高いスペース効率などが特徴で、欧米などの先進国では主にレジャーに、新興国では主に漁業や交通の手段として、世界各地でさまざまな人々に用いられています。
事業の歩み
二輪車で培った小型エンジン技術を応用し、1960年に当社初のマリンエンジンとなる小型船外機「P-7」を発売。その後60年以上にわたり、高出力モデル、低燃費化、過酷な使用状況での耐久性を重視したモデルなど、さまざまな用途や使用地域の環境に対応して、マリンエンジンのラインアップ拡充を図ってきています。2022年には船外機の生産台数が累計で1,300万台を突破しました。
市場の現況
当社の船外機は、軽量・コンパクトで信頼性・耐久性を備え、2馬力から450馬力までのレンジの広さ、環境対応の観点からも先進国を中心に需要が高い4ストロークモデルから、構造がシンプルなため途上国での使用環境
にも適応できるエンデューロモデル、さらには、沿岸漁業などで使用される電動モデルに至るまで、レジャーユースから業務用まで幅広く活用されています。
また、操船者に航走状況などを知らせる情報管理システム「コマンドリンク」や、操船をサポートする制御システム「ヘルムマスターEX」など、より快適なボートライフを実現する周辺システムも充実しています。船外機については海外輸出が90%を超え、現在では約180の国や地域で販売しています。
次世代操船システム
当社では、電動推進ユニットとステアリングシステムなどを統合した新しい操船システム「HARMO(ハルモ)」を2022年より欧州で販売開始しました。「HARMO」は、電動モーターを動力とする推進機のユニットと、動作を制御するリモートコントロールボックス、直感的な操作を可能とするジョイスティックなどを統合したシステムです。
「ヘルムマスター EX」
ステアリングやシフト操作、スロットル開度などの船外機のコントロールを電子的に制御。通常のステアリングとリモコンボックスによる操船に加え、低速時にはジョイスティック1本で前後・左右・斜め・その場回頭などが可能です。また、オートパイロット 機能により、風や潮流のコンディションの中でも、自動的に調整しボートコースを保持することもできます。
次世代操船システム「ハルモ」
主な生産拠点
名称 | 所在地 | |
---|---|---|
中・大型4ストローク 大型2ストローク |
ヤマハ発動機(株)袋井南工場 | 静岡県袋井市 |
中・小型4ストローク 中・小型2ストローク |
ヤマハ熊本プロダクツ(株) | 熊本県八代市 |
小型4ストローク 小型2ストローク |
Thai Yamaha Motor Co., Ltd. | タイ |
事業領域