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「個」と「社会」へ両立する研究開発

2001年 企画展 Vol. 1

2001 企画展 Vol.1
「個」と「社会」へ両立する研究開発

開催期間:2001年2月10日・24日 3月10日


視覚情報としての立体視 ヒトと機械とのコミュニケーション技術
ITSなどで乗り物にコンピューターを活用した仮想映像が搭載されると、それら「視覚情報」を正確かつ迅速に認知させることが必要となります。立体視もそのひとつの方法です。
ここでは、平面情報を立体情報として知覚する原理のひとつである「両眼視差」を利用した「両眼立体視」という方法を紹介します。様々なアトラクションに登場する「立体映像」の多くがこの方法を利用しています。 両眼立体視では,左右の目に入ってくる映像にあらかじめ若干のずれを与えてあり(両眼視差)、そのずれの程度を脳が検知し、処理することで立体感が生まれると言われています。しかし、これら視覚情報を脳内部で統合適用する処理機構のメカニズムは未だ解明されていません。感覚や知覚など、ヒトの生き物としての原理を知ることは、ヒトに優しいモノづくりを行うために大切な研究です。

展示協力/ 名古屋市立大学 芸術工学部
「人間に近い乗り物」には、人間との意思疎通が求められます。機械が人間を理解し、機械が人間に歩み寄ることによって、おもしろいコミュニケーションができるかもしれません。より便利に安全になるかもしれません。
そのためには人間のこころの状態を科学的に捉えることが必要となります。さらに、人それぞれで異なる個人の特性、価値観、嗜好の違いなどに対応するために、その人のその時の状態に応じて機械の機能や性能を人間に合わせる「Personal Fit」という概念も必要になります。 この展示は人と機械のコミュニケーションツールのひとつである「言語」を取り上げ、その影に隠れた「動作」の重要性を実感してもらうものです。

意外に大きい「動作」によるコミュニケーションの役割
機械が会話に反応すれば話しやすい

機械が反応
人間に反応する機械が生み出す不思議な感覚

しくみ
ロボットは言語を理解しているのではなく、言葉のリズムに反応している

展示協力/ 岡山県立大学 渡辺教授
インターロボット株式会社

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