2001 企画展 Vol.1
「個」と「社会」へ両立する研究開発
開催期間:2001年2月10日・24日 3月10日
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小さく安くなったフューエルインジェクタ |
急速に進化する触媒技術 |
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排ガス対策を目的として三元触媒を使うためには厳密に空燃比をコントロールできる燃料噴射システムが欠かせません。
従来は大きくて、値段も高かった燃料噴射システムも、ほとんどの自動車に装着されるようになった現在では値段が安く、小さくなりました。
更に噴霧の微小化、吐出量の範囲の拡大など機能も大きく進化しています。ここでは、まだヤマハ製品の中では適用例が少ない燃料噴射システムの技術をご紹介します。そして、今開発中のものは更に小型、低価格、高機能をめざしています。
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小型化
15年間で30%程度小さくなり、更に小さくなるポテンシャル
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低価格化
生産数量の増加とコスト開発により各部品で半分適度の価格微粒子化。噴霧の粒子は直径で1/3程度
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空気混合
更に細かい粒子とするためのエアーアシストの技術 |
展示協力/愛三工業株式会社 |
昨今の環境対策に対する社会の要求に呼応し、触媒の技術も大きく向上しています。
当初のCO、HC浄化のための酸化触媒にかわり、現在ではCO、HCに加えNOx浄化を行なために特定燃焼領域(ストイキ)で使用する三元触媒が主流になっています。そして最近、低燃費化をふまえたリーンバーンに対応したNOx吸蔵型還元触媒が開発されています。更にエンジン始動時の排気ガス浄化技術も確立されつつあります。今後ヤマハ発動機の製品に多く使われるようになると予想される触媒。過去の流れを通してみた最新の触媒技術をご紹介します。
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触媒の全体レイアウトの構成と役割
コールド時の活性化が命
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代表的な触媒の生産工程
陶器の技術と化学の融合
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酸化触媒
燃焼温度が低いリッチ領域で使うため燃費が悪い
三元触媒
最適空燃比領域を厳密に管理するためEFIと組み合わせ、現在の主流
NOx吸蔵還元型
定期的に濃い燃料を噴射し還元させる
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ディーゼル用パティキュレートトラップ
セラミックをフィルターとして使う |
展示協力/ |
日本ガイシ株式会社
株式会社キャタラー |
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