事業概況:特機・その他の事業 - アニュアルレポート2016
事業概況:特機・その他の事業についてご覧いただけます。
事業概況
特機・その他の事業
ヤマハらしいロボティクス分野の拡大を目指します。
取締役 常務執行役員 ビークル&ソリューション事業本部長加藤 敏純
売上高と営業利益
(億円)(億円)
事業環境と中期経営計画における重点取り組み分野
ROVの市場は、農業や酪農といった業務用途から、山林、砂漠、岩山などでのレジャーまで幅広い用途に広がっています。2017年度は既存モデルの在庫調整や新しいプラットフォームモデルへの移行のため小売りは減少見込みですが、2018年から正常化を目指しています。またIM事業では高速・多機能領域のサーフェスマウンター、統合制御型ロボットシステム等の高付加価値商品の販売が増加しており、今後さらなる収益体質強化を目指します。PAS事業においては、欧州向けE-kit(電動アシスト自転車用ドライブユニット)の輸出が伸長し、世界市場でお客さまを広げています。
2016年実績 | 2017年予想 | |
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売上高 | 2,755億円 | 2,800億円 |
営業利益 | 172億円 | 150億円 |
2016年 ROVの北米の総需要と当社出荷台数
(当社調べ)
2016年の活動実績の評価
特機・その他の事業では、「個性的なビジネスモデルを創る」ことを目標に取り組みを進めてきました。売上高は2,755億円(前期比138億円・4.8%減少)、営業利益は172億円(同100億円・36.6%減少)となりました。IM事業やPAS事業において売上高、営業利益率が伸長しましたが、ROVの生産調整等による経費増加や為替影響などにより、事業全体では減収・減益となりました。
長期的な成長に向けて
特機・その他の事業では、陸・海・空のすべてにおいて、ヤマハらしいロボティクス分野の展開を進めていきます。ロボティクス産業は、今後大幅に拡大すると予想されています。現在は、FA分野が大半を占めていますが、今後は農業をはじめとする産業分野における無人化や自動車自動運転などのアウトドア分野、介護・ホームオートメーションなどのインドア分野の拡大が期待されています。
当社は、産業用無人ヘリコプター、レクリエーショナルビークル、ゴルフカーなどの移動体を持っていることが強みであり、ここに私たちがロボティクス分野で先頭ランナーになれる可能性があるものと考えています。
2017年は、従来からのFA分野におけるサーフェスマウンターなどの拡大とともに、カリフォルニアにおける産業用無人ヘリコプターによるぶどう畑の農薬散布事業、ゴルフカーの自動走行実証実験などの取り組みを強化します。また、将来の成長に向けて、モーター・バッテリー技術の開発をはじめ、自動制御のためのソフトウェアやアプリケーション、ビジネスモデルの開発、外部とのコラボレーション、先端技術者の発掘・獲得・育成などを加速していきます。