事業概況:マリン事業 - アニュアルレポート2016
事業概況:マリン事業についてご覧いただけます。
事業概況
マリン事業
マリンレジャー文化を世界に広げることで、グローバルNo.1ブランドを目指します。
代表取締役 副社長執行役員 マリン事業本部長木村 隆昭
売上高と営業利益
(億円)(億円)
事業環境と中期経営計画における重点取り組み分野
最大の市場である北米では、マリンレジャーを楽しみたいというトレンドの高まりに加え、大型船外機の需要増加が進んでおり、高い製品技術力を持つ当社船外機は圧倒的な信頼感を獲得しています。こういった傾向は欧州でも見られ、最大350馬力の船外機をラインナップしている当社にとって追い風となっています。さらなる成長につなげていくため、総合事業力・信頼性・ネットワーク力を高め世界市場におけるブランド力を高めていきます。
マリン事業では、「世界3兆円市場への挑戦」に向けて本格的に舵を切っています。中期経営計画の3年間においては、高信頼性・軽量・低燃費エンジンを提供する「エンジン・サプライヤー」から、艇体や周辺機器もパッケージされた幅広い価値を提供する「システム・サプライヤー」へとポテンシャルを高め、プロが『納得し』、上・中級顧客にとっては『なくてはならない』、そして初級顧客が『憧れる』グローバルNo.1ブランドとしての地位を築いていきます。そのために、船外機と周辺機器を提供する総合事業力、商品やシステムだけでなくビジネスパートナーとしての信頼性、それぞれの市場に密着したサービスをグローバルに提供するネットワーク力の3つの力を強化していきます。
2016年実績 | 2017年予想 | |
---|---|---|
売上高 | 2,972億円 | 3,000億円 |
営業利益 | 554億円 | 570億円 |
2016年 船外機の世界の総需要と当社出荷台数
(当社調べ)
2016年の活動実績の評価
2016年の船外機の販売台数は、北米・欧州で大型モデルを中心に増加しました。また、将来に向けて、システム・サプライヤーを目指すビジネスモデルづくりを進めています。事業全体では、為替影響を受けて減収・減益となりましたが、営業利益率19%の高収益体質を維持しました。売上高は2,972億円(前期比121億円・3.9%減少)、営業利益は554億円(同86億円・13.4%減少)となりました。
長期的な成長に向けて
2017年は、船外機需要の大型化が続く中、さらなる高収益事業を目指してシステム・サプライヤー戦略を進め、商品競争力、コスト競争力を高めていきます。さらに、エリアごとに異なる特殊な市場を理解したプロフェッショナルな人材を育成し、事業基盤を強固なものにしていきます。
私たちは、「システム・サプライヤー」の先の目標として「世界の人々により豊かなマリンライフを提供する」ことを目指しています。マリンライフに関わるすべての領域にアプローチする「システム・サプライヤー」として強固なNo.1ブランドを創り上げ、ヤマハと出会うすべての人々に「総合マリンライフ価値」を提供していきます。