財務 資金関連業務
「財務 資金関連業務」を担当する社員の仕事内容を紹介します。
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流れを止めないための、予測と判断。
会社における資金は、よく血液に例えられる。血液が常に循環していないと人が生きられないように、資金の流れが止まれば会社は機能しなくなる。その資金に関する業務に取り組む浅井。仕事内容は大きく分けて2ある。1つ目は「資金繰り業務」だ。
「資金繰り業務は、会社の支出と収入のバランスを取り、資金不足に陥らないようにする業務です。一般論として、決算書上では利益が出ている会社でも、売掛金や仕入債務などによって手持ちの資金が不足してしまうことは起こりえます。そうなると取引先への支払いができず、倒産する危険性が出てきます。経営を続けていくために、資金の流れを止めないこと。それが資金繰り業務の大きなテーマです」
では、資金の流れを止めないために何をするのか。
「必要な資金の調達をします。銀行からから借り入れる、投資家から出資を受ける、などが代表的な資金調達方法です。しかし、借入は利息などのコストが発生するため、必要以上に行うと無駄な費用を負担することになってしまいます」
資金不足に陥るのは絶対に避けなければならない。しかしたくさん借り入れて手持ちの資金を多くすればよい、というわけでもない。そこで重要になるのが、浅井たちによる予測と判断だ。
「ヤマハ発動機が持つべき適切な資金額を、各部署の予算担当者と連携しながら予測・判断し、必要な資金額を下回らないよう調整しています」
ヤマハ発動機グループ内の銀行のような役割。
浅井が担当するもう一つの業務が「CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)業務」だ。
「CMS業務は、国内グループ会社全体の資金を一元管理することにより、資金効率の向上と資金管理の最適化を図る業務です。ヤマハ発動機には国内に20社を超えるグループ会社があります。それぞれの会社の資金は、私たちの部署が各社に対して借入・貸出を行う形で管理しています。グループ内の銀行のような役割と考えていただければ分かりやすいと思います」
なぜ一元管理という形を採用しているのだろうか。
「CMS業務を行うことで、さまざまなコストメリットが得られるんです。例えば、各社が資金調達を行う場合に発生する資金調達担当者の人件費を削減できます。また、それぞれの会社が資金調達を行うよりも、ヤマハ発動機が一括して資金調達を行う方が、金利などの借入コストが通常低くなります」
CMS業務に当たっては、グループ会社の担当者とのコミュニケーションも重要だという。
「私たちは各社の経営状況を日々確認し、資金が余っている会社から資金が足りていない会社へ資金を移動するなどして、グループ全体の観点で合理的な資金管理ができるよう努めています。全国に出張して各社に足を運び、担当者からヒアリングすることも大事な仕事の一つです。必要な資金や事業計画、経営状況などについて丁寧に話を聞くことを心がけています」
「海外」や「経営」に関する業務を経験したい。
資金関連の業務は、モノ創りに取り組む部門のように直接的に「感動創造」を追求する仕事ではない。しかし感動創造を支えていることに、浅井はやりがいと誇りを感じている。
「バイクや船外機をはじめとする製品を開発・製造・販売する過程では、工場の設備費や材料費、人件費、完成した製品を現地まで運ぶ輸送費など、さまざまなタイミングで費用の支払いが行われています。私たちは資金関連の業務を通じて感動創造を支える役割を担っていると自負しています」
次のキャリアステップとして取り組んでみたい仕事は、海外に関わる業務だという。
「同じ部署には海外駐在に行った先輩や、駐在から帰ってきた先輩もいます。話を聞くとどの先輩も『駐在先では日本にいる時より幅広い業務範囲をカバーする必要がある』と言います。逆に考えれば、若い段階で幅広い業務を経験できるので、ぜひチャレンジしたいですね」
主体的に経営に関わる業務にも興味を持っている。
「例えば中長期的な経営計画や全社戦略を立案・実行する『経営企画』の仕事もやってみたい。計画推進に当たって必要な資金の分析は今も行っているので、経験が活かせると思います。そして将来、世界のより多くの人々にYAMAHA製品を通じて感動や豊かさや喜びを提供する、そんな状況をつくり出せる人材になりたいと考えています」
オフタイムについては、春・秋はキャンプ、冬はスノーボード、夏は旅行を楽しんでいます。また、普段の休日はラグビーやサッカーの試合をヤマハスタジアムで観戦しています。
ちなみに同期同士の仲が非常に良く、キャンプやスノーボードは同期の車に乗せてもらって遠出しています。
※所属部署、記事内容は、取材当時のものです。