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レース結果・ニュース

ヤマハ発動機は新たな「レース」の場で、新たなチャレンジに取組みます。舞台は電気自動車のF1とも称される「フォーミュラE」

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2025年7月12日

シーズン11 第13戦 ベルリン(ドイツ)
テンペルホーフ空港跡特設サーキット

タイムスケジュール(現地時間)

7/11(金)

16:00 - 17:00 フリープラクティス1

7/12(土)

フリープラクティス2 雨天のためキャンセル
10:20 - 11:43 予選
15:05 - 16:00 決勝レース※ピットブーストなし

ヤマハ発動機からチームに帯同している
エンジニアのNorickです。
フォーミュラEの現地レポートをお届けします。

フリープラクティス

ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームは、ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー社とのパートナーシップを記念し、映画『スーパーマン』とコラボレーションしたスペシャルリバリーでベルリン大会に参戦。この特別なカラーリングのマシンと、スーパーマンを彷彿とさせる特別なドライビングスーツで大きな注目を集めた。

ベルリンのテンペルホーフ空港跡に設置された特設サーキット。空港ゆえに、バンクの無いフラットな路面。繰り返しコンクリートスラブが敷かれた路面は非常にバンピーで、タイヤへの負荷が高い環境。

7/11(金)、一日目。
昼過ぎに雷を伴う強い雨が降り始め、全チームに対しピットから旧飛行場の整備場へ退避するよう指示が出る。約1時間後、雷が遠ざかり、退避が解除。
フリープラクティス開始の16時には、路面がほぼドライアップ。ジャカルタ戦で発生したオーバーパワーの原因となったセンサーを交換。念入りにチェックを行い、問題がないことを確認。マシンのセッティングもウェットからドライに変更し、セッションを開始。

セッション終了まで残り2分の所で、#1パスカル・ヴェアライン(TAGホイヤー ポルシェ)と#13アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(TAGホイヤー ポルシェ)が接触し、赤旗中断。最後の350kWアタックを行っていた#11ルーカス・ディ・グラッシは完遂できないまま、セッション終了となった。両ドライバーともに、セッティングはまだ決まらないものの、エネルギーマネジメントは良いとの反応。

7/12(土)、二日目。
朝から冷たい雨が断続的に降るウェットコンディション。雨量が多く、しばらく雨が弱まる見込みが無いため、結局フリープラクティス2はキャンセルとなる。




予選

気温は16℃。40分程度遅れて予選開始。雨は上がったが、路面はフラットでコンクリート舗装のために水はけが悪く、ウェットコンディションのまま。時間が押していたため、デュエルがキャンセルとなり、グループ予選のみでグリッドを決めることとなった。

ゼインはグループ予選A、ルーカスはグループ予選B。両ドライバーともに、タイヤのグリップの低さに苦しむ。上位のタイムに遠く及ばず、予選を終える。#11ルーカス・ディ・グラッシは15番グリッド、#22ゼイン・マロニーは17番グリッドからのスタートとなった。



決勝レース

本戦はピットブースト(バッテリー残量60~40%の時に34秒間のピットストップと10%分の急速充電)ありの設定。グリップの低い路面で荒れたレース展開を想定。後方グリッドからのスタートでもあり、前半は温存し、後半に賭ける戦略とした。雨はあがっており、ドライアップを想定したセッティングでスタート。

しかしながら、この賭けは外れてしまう。路面のドライアップに時間がかかり、20周目あたりまで厳しい状況が続く。スタート早々からグリップ不足に悩み、じりじりとポジションを落としてしまう。

ペースがまったく上がらず、アタックモードも有効活用できないまま、#22ゼイン・マロニーは16位、#11ルーカス・ディ・グラッシは18位でレースを終えた。




サーキットから

マシンのセッティングが決まらず、ライバルたちに全く追いついていけないレースでした。両ドライバーで異なる戦略を取った方がよかったかもしれません。明日も雨の予想。今日は非常に悔しい一日となりましたが、明日に向けて準備を進めます。






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