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レース結果・ニュース

ヤマハ発動機は新たな「レース」の場で、新たなチャレンジに取組みます。舞台は電気自動車のF1とも称される「フォーミュラE」

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2025年6月21日

シーズン11 第12戦 ジャカルタ(インドネシア)
ジャカルタ・インターナショナルE-Prixサーキット

タイムスケジュール(現地時間)

6/20(金)

16:00 - 17:00 フリープラクティス1

6/21(土)

08:00 - 09:10 フリープラクティス2
10:20 - 11:43 予選
15:05 - 16:00 決勝レース※ピットブーストなし

ヤマハ発動機からチームに帯同している
エンジニアのNorickです。
フォーミュラEの現地レポートをお届けします。

フリープラクティス

6/20(金)、一日目。
天気予報では雨の予報だったが、完全にドライ。セッション開始時の気温は31℃。ビーチが近く、路面は非常にダスティー(埃っぽく)でバンピー(でこぼこ)な状況。走行ライン以外は特にダスティ―で、ラインを外すとすぐにスリップしかねない。
#11ルーカス・ディ・グラッシ、#22ゼイン・マロニー、ともにマシンのコントロールにひどく苦しみ、タイムが伸びない。先頭集団に遠く及ばす、ゼインが19番手、ルーカスが21番手のタイム。解決策が見つからない。

6/21(土)、二日目。
ウェットコンディションでスタート。路面が乾くにつれ、スリッピーさが増していく。ルーカス曰く「まるでオイルの上を走っているようだ」とのこと。各チーム、350kWのチェックではパワーを持て余し、300kWの時のタイムに届かない状況。
ルーカス、ゼイン、ともにマシンセッティングが決まらない。試行錯誤を繰り返すが、解決策が見つからず、予選は厳しい状況が予想される。 




予選

ゼインはグループ予選A、ルーカスはグループ予選B。 ゼインはアタックを繰り返し、徐々にタイムを詰めていくが、最後のアタックでタイヤがオーバーヒート。加えて、前走の#23オリバー・ローランド(日産)がコースウォールと接触し、パーツがコース上に落ちてしまったため、最後のアタックができなかった。グループAを10番手でフィニッシュ。 ルーカスもタイムを縮めていったが、グループBを10番手でフィニッシュ。 結果、ゼインは19番グリッド、ルーカスは20番グリッドからのスタートとなった。

決勝レース

事前の天気予報では雨であったが、実際は終始ドライ。気温30℃、湿度75%というインドネシア特有の高温多湿コンディション。路面温度は34℃。

両ドライバー、後方からのスタートとなるため、ギャンブル要素も考慮し、戦略を分ける。 #22ゼイン・マロニーは早めにアタックモードを使い、ポジションアップを狙う戦略。#11ルーカス・ディ・グラッシは前半にエネルギーセーブ。ライバルたちのアクシデントなど、セイフティカーが出た場合、ペースアップして勝負をかける戦略とした。

レーススタート。
ダスティな路面で有効なラインが限られる。ラインを外すとすぐにスリップしてしまう状況でアタックモードも活用が難しい状況。無理なオーバーテイクとペナルティが散見されるレース展開となった。

ルーカスは前半にエネルギーをセーブし、後方で我慢の単独走行。23周目、先頭を争う#21ニック・デフリース(マヒンドラ)と#27ジェイク・デニス(アンドレッティ)が1コーナーで接触。コース上にパーツがばらまかれてしまう。落ちたパーツを片付けるため、セイフティカーが入る。31周目、#55ジェイク・ヒューズ(マセラティ)がシステムトラブルによりコース上でストップ。32周目、#2ストフェル・バンドーン(マセラティ)と#21ニック・デフリース(マヒンドラ)もシステムトラブルで相次いでストップしてしまい、FCY(フルコースイエローフラッグ、全車速度制限50km/h・追い抜き不可)が出る。ルーカスは、前方を走るライバルたちとのギャップを詰めることに成功。2回目のアタックモードを使用し、13番手までポジションをアップさせた。戦略がうまくはまった内容であった。

ゼインは6周目に1回目のアタックモードを使用。9周目までに13番手までポジションアップ。#8サム・バード(NEOMマクラーレン)や#1パスカール・ウェアライン(タグ・ホイヤー ポルシェ)との競り合いを見せるなど、期待の持てるレース運びであったが、17~19周目がオーバーパワー(出力の制限を超えた走行、後にセンサーの異常によるものと判明)だったと判断され、28周目にドライブスルー・ペナルティを科せられ、一気に最下位へ。

全22台中、4台がリタイアという波乱のレース結果。最終的にルーカスが13位、ゼインが18位でフィニッシュとなった。

多くのライバルたちがシステムトラブルでリタイア。高温多湿の環境は、マシンのシステムにも厳しいレースであった。





サーキットから

インドネシアはヤマハ発動機にとって重要な拠点がある場所。YIMM(Yamaha Indonesia Motor Manufacturing 二輪車生産・販売子会社)から多くの応援をいただき、当社と繋がりの深い方々にも応援に来ていただいていた中、十分な結果を残す事ができずに非常に残念に思っています。

今シーズンも残すはベルリンとロンドンの2会場。共にダブルヘッダーで開催されます。ABTとLola Carsのホームレースでもあります。 ポイント獲得に向け、しっかり準備していきます!






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