レース結果・ニュース
ヤマハ発動機は新たな「レース」の場で、新たなチャレンジに取組みます。舞台は電気自動車のF1とも称される「フォーミュラE」


2025年5月31日
シーズン11 第10戦 上海(中国)
上海インターナショナル・サーキット
タイムスケジュール(現地時間)
5/30(金) |
16:00 - 16:55 フリープラクティス1 |
5/31(土) |
08:00 - 08:55 フリープラクティス2 |

ヤマハ発動機からチームに帯同している
エンジニアのNorickです。
フォーミュラEの現地レポートをお届けします。
フリープラクティス
5/30(金)、一日目。
非常に蒸し暑く、路面温度は40度超え。タイヤのオーバーヒートでスタビリティが低く、マシンのコントロールが難しい状況。ライバルチームも珍しくタイムが伸びない様子。
5/31(土)、二日目。
前日と打って変わって、非常に涼しい状況。路面温度は20度程度と、前日から大きくコンディションが変化。両ドライバーで異なる車のセットアップを試す。#22ゼイン・マロニーは好調だが、#11ルーカス・ディ・グラッシはフィットせず、予選はセッティングを戻すことにした。
予選
#22ゼイン・マロニーはグループA、#11ルーカス・ディ・グラッシはグループBでグループ予選に臨んだ。ゼインはフリープラクティス2で好調であったが、タイヤのウォームアップの問題でスイートスポットを掴めず、タイムを締める事が出来ない。ルーカスは3回のアタックを行ったがタイムを伸ばせず、両ドライバーともにデュエル進出ならず。ライバルチームたちは長めのウォームアップを行っていた様子。予選で高いパフォーマンスを安定して発揮できるよう、路面状態や路面温度など状況をもっと見極め、扱いの難しいタイヤを適切な状態に管理することが今後の課題になりそう。最終的にゼインが18番グリッド、ルーカスが19番グリッドからのスタートとなった。


決勝レース
二人とも後方グリッドからのスタートであり、いつもの戦略のままではチームでポイントを獲得することが困難と考え、両ドライバーで異なる戦略を選択した。#11ルーカス・ディ・グラッシはピットブースト(10%相当の充電が受けられる一方、34秒間のピットストップを余儀なくされる)を遅らせ、レース前半にポジションを取りに行く戦略。反対に#22ゼイン・マロニーはピットブーストが可能(バッテリー残量が60%~40%で実行可能)になれば、すぐに実行する戦略。レース開始直後は、両ドライバーともにポジション上げる展開となった。
#11ルーカス・ディ・グラッシ
5周目、13番手を走るルーカスが最初のアタックモード(4分)へ突入。8周目には2番手までポジションアップ。若干ポジションを落とすも、14周目に二度目のアタックモード(4分)。再度、2番手までポジションアップし、18周目にピットブーストを実行。5番手でコース復帰するものの、レース後半はタイヤのオーバーヒートが悪化し、加速時のトラクションが悪化。ずるずるとポジションを落とす事となり、18位でフィニッシュ。
#22ゼイン・マロニー
14周目、18番手を走るゼインがピットブーストを実行。20番手でコース復帰。直後の15周目、一度目のアタックモード(4分)。18周目、13番手までポジションアップし、二度目のアタックモード(4分)。一時、9番手までポジションアップするものの、レース終盤はルーカスと同じく、タイヤのオーバーヒートに苦しみ、ポジションを落とし、19位でフィニッシュ。
後半でのペース低下が課題となる結果だった。


サーキットから
明日は強い雨が予想されています。
フリープラクティス3は8:00開始の予定でしたが、1時間早まり、7:00からの予定となりました。なかなかにタフな一日になりそう・・・。
なんにせよ、今日とは全く異なるコンディションになるでしょう。
気持ちを切り替えて、頑張ります!



