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レース結果・ニュース

ヤマハ発動機は新たな「レース」の場で、新たなチャレンジに取組みます。舞台は電気自動車のF1とも称される「フォーミュラE」

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2025年5月17日

シーズン11 第8戦 東京(日本)
東京ストリートサーキット

タイムスケジュール(現地時間)

5/16(金)

16:30 - 17:25 フリープラクティス1

5/17(土)

08:00 - 08:55 フリープラクティス2
10:20 - 11:50 予選 ※雨天のため予選中止
15:05 - 16:00 決勝レース ※ピットブーストあり

ヤマハ発動機からチームに帯同している
エンジニアのNorickです。
フォーミュラEの現地レポートをお届けします。

フリープラクティス

16日(金)、フリープラクティス1はドライコンディションでセッションを実施。
17日(土)、朝から降る雨が本降りになり、ウェットコンディションでセッションを開始。前半で300kW、後半で350kWをチェックする計画であった。

両者ともに徐々にペースをあげていく。#22 ゼイン・マロニーは300kWで良いパフォーマンスを発揮。セッション後半に差し掛かり、350kWの準備をしていた矢先、#25ジャン‐エリック・ベルニュ(DSペンスキー)がコース上でストップし、赤旗中断。セッションが再開するも残り時間は7分程度。タイヤを温める必要性も考慮すると、350kWに切り替えるよりも、300kWのままチェックを継続する方が得策と判断。350kWは予選でチェックすることとした。

セッション終了の直前、最終ラップで#22 ゼイン・マロニーがクラッシュ。走行不能となり、マシンは回収され、ピットへ移送。予選の開始まで約1.5時間しかなかったが、優秀なメカニックのおかげで予選開始前にマシン復旧が完了した。


予選

雨脚がどんどん強くなり、予選開始の延期が伝えられる。各チーム、天候の回復を待つが、天候回復の見込みが立たず、結局、予選は中止となってしまう。

決勝グリッドはフリープラクティス2のタイム順となった。#22ゼイン・マロニーが16番グリッド、#11ルーカス・ディ・グラッシが18番グリッド。フリープラクティス2で350kW走行を行っていなかった我々にとって、アンラッキーな結果となった。



決勝レース

雨脚は弱まったものの、路面は完全にウェットコンディション。レースはセーフティカー先導でスタート。5周目、スタンディングスタートにて改めてレース開始。全車、慎重にレースを開始した。

路面状況から高速走行は困難であり、エネルギーのセーブはあまり気にする必要はないと考えられ、基本的に差が付きづらく、各車がプッシュし続ける展開と予想。

差の付きづらい状況ゆえに、今回のレースではアタックモード(2回)とピットブースト(1回)のタイミングが特に重要で、各チーム各ドライバーの戦略の違いとなる。特にピットブーストは34秒間のピットストップを余儀なくされるため、これを行う状況とタイミングが勝敗の分かれ目となった。

12周目、#7マキシミリアン・ギュンター(DSペンスキー)がコース上でストップし、赤旗中断。このタイミングでピットブーストを行っていた#2ストフェル・バンドーン(マセラティ)は、結果としてピットストップの34秒間とピットレーン走行でロスするタイムが帳消しとなり、有利な展開へ。これ以外に特に大きなインシデントはなく、#22ゼイン・マロニーはスターティンググリッドと同じ16位、#11ルーカス・ディ・グラッシは1つポジションを上げ17位でフィニッシュとなった。




サーキットから

ヤマハ発動機のホームレースという事もあり、悪天候にもかかわらず、多くの仲間やファンが応援に来てくださいました。ありがとうございました。

ピットを訪問する関係者がいつもよりずいぶん多く、とても賑やか。チームのクルーたちも喜んでいました。私自身も日ごろはなかなか日本人に会わないので、そういう意味でも、すごくうれしかったです。

明日は天気も良くなる予想。ドライコンディションになれば、エネルギーマネジメントもシビアになるでしょう。日々是精進、ヤマハ発動機の目指す「究極のエネマネ」の精度も、もっともっと上げていかねば!






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