レース結果・ニュース
ヤマハ発動機は新たな「レース」の場で、新たなチャレンジに取組みます。舞台は電気自動車のF1とも称される「フォーミュラE」


2025年5月4日
シーズン11 第7戦 モナコ(モナコ)
モンテカルロ市街地サーキット
タイムスケジュール(現地時間)
5/4(日) |
08:30 - 09:25 フリープラクティス3 |

ヤマハ発動機からチームに帯同している
エンジニアのNorickです。
フォーミュラEの現地レポートをお届けします。
フリープラクティス
路面はドライコンディション。前日の反省を踏まえ、長めのタイヤウォームアップラップで適切な状況に仕上げていくことを重点的にチェック。セッティングを詰めていく。
予選
#11ルーカス・ディ・グラッシ、#22ゼイン・マロニー、ともにグループAでグループ予選に臨む。レース中の激しいオーバーテイクの応酬が見どころのフォーミュラEだが、モナコは公道サーキットでコースがとても狭く、オーバーテイクが困難なため、他のコース以上に予選順位が重要となる。
予選の1時間前から雨が降り始め、グループ予選の時には完全にウェットコンディション。このレースウィークで初のウェットであり、どのチームもぶっつけ本番となった。 グループA予選時は水たまりも多く、かなりスリッピーな路面で、タイヤのウォームアップも難しい中でセッションは進む。多くのマシンがコーナーで減速しきれずにオーバーランする中、ローラ・ヤマハABTの両ドライバーは大きなミスなく走行。
両者、僅差でデュエル進出ならず。ゼインが9番グリッド、ルーカスが11番グリッドからの決勝レーススタートとなった。


決勝レース
序盤は小雨だが、徐々に雨があがり、レース中に路面が乾いていくと予想。難しいコンディション。両ドライバーは、ウェットでペースがよかったので、決勝もウェットで進んでほしいところ。
両ドライバーとも良いスタートで上々の立ち上がり。レース自体も序盤はポジションを入れ替えながら順当に進む。3周目、ライバルチームたちが一回目のアタックモードを使いだす。これをずらし、ゼインは5周目に、ルーカスは6周目に一回目のアタックモードを使用。7周目、アタックモード中のルーカスが前方の#27ジェイク・デニス(アンドレッティ)にオーバーテイクを仕掛けるが、コーナーで減速しきれずにオーバーランし、タイヤバリアに衝突。そのままリタイアとなってしまった。
ゼインは順当にポイント圏内を走行していたが、雨があがり、路面が乾いていくにつれ、ペースを落とし始める。ウェット寄りのセッティングのため、ペースが上がらない。加えて、二回目のアタックモードが適切なタイミングを逃してしまう。最終的に12位でチェッカーフラッグを受けるが、レース中にシケインをカットしたと裁定が下り、5秒のタイムペナルティ。14位でフィニッシュとなった。


サーキットから
ルーカスはモナコ在住であり、モナコ戦は彼にとってのホームレース。ピットやゲストルームは家族や友人、子供のルームメイトにその親御さんなど、多くのゲストでにぎわいました。
今回、ウェットからドライになるという初めてのシチュエーションを乗り切ることが出来ました。ヤマハ発動機が目指す「エネルギーマネジメント技術」の観点からも、とても意義があることだったと思います。
レース自体は昨日に続き、小さなミスや最良のストラテジーを選択できなかった事でポイントを落としてしまったと感じています。次は二週間後の東京ダブルヘッダー。ヤマハ発動機にとってのホームレースで良い結果が残せるよう、チーム一丸で準備を進めていきます!



