本文へ進みます

レース結果・ニュース

ヤマハ発動機は新たな「レース」の場で、新たなチャレンジに取組みます。舞台は電気自動車のF1とも称される「フォーミュラE」

MENU

2025年2月14日

シーズン11 第3戦 ジェッダ(サウジアラビア)
ジェッダ・コーニッシュ・サーキット

タイムスケジュール(現地時間)

2/13(木)

21:00 - 21:55 フリープラクティス1

2/14(金)

13:00 - 13:55 フリープラクティス2
15:20 - 16:43 予選
20:05 - 21:00 決勝レース

ヤマハ発動機からチームに帯同している
エンジニアのNorickです。
フォーミュラEの現地レポートをお届けします。

フォーミュラE初「ピットブースト」導入

全ドライバーに「34秒間のピットストップと、600kWもの高電力で30秒間の急速充電を行い、エネルギーを10%(3.85kWh)追加すること」を義務付けるもの。タイミングやバッテリー管理など、戦略の幅が広がる。導入はラウンドごとにFIAフォーミュラE側が決定する。ジェッダ戦はダブルヘッダー開催で、第3戦は「ピットブースト」あり、第4戦は無しの設定。


ルーキー・フリー走行にタチアナ・カルデロンが参加

FIAフォーミュラE世界選手権は、2月13日に、他のモータースポーツ選手権で経験を積んだ才能あるドライバーたちがフォーミュラEを体験するためのセッションを提供。この取り組みは、昨2024年11月にハラマ・サーキット(マドリード)で行われた女性ドライバーによるテストセッションに続くもので、女性を含む次世代の才能あるレーサーの育成を目的としている。
ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームからは、IMSAスポーツカー選手権に参戦中のタチアナ・カルデロンが参加。柔和な性格だが、マシンに乗り込むと一転。プラクティスプランを冷静に完遂。プッシュ走行からレース走行まで、レースウィークの準備としてチームに必要なプランを見事にやってのけた。


今シーズン初のナイトレース

日中は30度C近くになるジェッダも、夜は25度C程度の過ごしやすい状況となる。照明がサーキットを浮かび上がらせる、幻想的なシチュエーション。




予選

マシンのパフォーマンスを発揮できず、両ドライバーともに最後尾からのスタートを強いられることとなった。#22ゼイン・マロニーは20番グリッド、#11ルーカス・ディ・グラッシは21番グリッドからのスタート。
第2戦メキシコシティのレース後に実施した信頼性改善に関する修正に対し、グリッド降格ペナルティが課せられたが、予選グリッドが下位であったため、決勝レース中の10秒ピットストップ・ペナルティの裁定が下された。


決勝レース

最後尾からのスタートのため、前半はエネルギーをセーブし、後半で追い上げる作戦。10秒のピットストップ・ペナルティは、両ドライバーとも1周目に消化。
14周を過ぎたあたりで、ライバル車たちがピットブーストを実行し始める。上位陣は目まぐるしく順位を入れかえる。ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームは18周目にピットブーストを実行。コースにも無事に復帰。その後、大きなインシデントも無く、レースは終了。
チームとして、今回のレースにおいてもエネルギー残ゼロ%を達成したのは喜ばしい。#22ゼイン・マロニーは16位でフィニッシュ。#11ルーカス・ディ・グラッシはソフトウェアの設定ミスからチェッカーフラッグの後に失格処分となった。




サーキットから

ジェッダはかつてのサウジアラビアの首都であり、メッカへの玄関口という事もあり、多くの人が集まる都市です。木曜のピットワークや金曜のレースの後、サーキットをあとにしてホテルに戻る際、深夜にも関わらず、幹線道路でとても多くの人とクルマを見かけました。日中の暑さや文化的な違いから人々の行動時間が夜間に集中するという事を知り、文化の違いに驚きました。

レーススタートのセレモニーでは、ビルの屋上から花火が打ちあがるなど、ナイトレースを華やかに彩る演出もあり、日中開催されるレースとは一味違う雰囲気が広がっており、とても印象的でした。



follow us

ページ
先頭へ