【研究開発の狙い】
二輪車のブレーキは、単に制動・停止の機能だけではなく、前後のブレーキを個別にコントロールすることで車両の姿勢を制御するなどの役割も果たしています。こうした機能を果たす必要性から、前後のブレーキが独立しているものが、従来からほとんどの二輪車に採用されています。
一方で事故回避行動時の運転者の対応は、片方のブレーキしか使っていない場合や、両方使っていても操作入力が不足するなど、本来のブレーキの性能が有効に引き出されないケースもあります。この点に着目し、本システムは通常使用時のコントロール性と、緊急時の制動力の有効な発揮の両立を狙いとしました。 |