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先進安全技術を搭載した二輪車の研究車両 「ヤマハASV-2」について

2000年11月06日発表



4)緊急時に入力が不十分な場合、制動力を補助する"ブレーキアシスト"システム

 

【研究開発の狙い】
  二輪車のブレーキは、単に制動・停止の機能だけではなく、前後のブレーキを個別にコントロールすることで車両の姿勢を制御するなどの役割も果たしています。こうした機能を果たす必要性から、前後のブレーキが独立しているものが、従来からほとんどの二輪車に採用されています。

 一方で事故回避行動時の運転者の対応は、片方のブレーキしか使っていない場合や、両方使っていても操作入力が不足するなど、本来のブレーキの性能が有効に引き出されないケースもあります。この点に着目し、本システムは通常使用時のコントロール性と、緊急時の制動力の有効な発揮の両立を狙いとしました。


【システムの特徴】
 
本システムはアンチロックブレーキとの組み合わせで機能します。運転者からのブレーキ入力特性は、液圧変化をセンサーで検出します。アシスト判定は前後ブレーキで独立して行なわれ、ブレーキ入力が前後どちらか片方の場合でも、その特性から緊急時であるとECUが認識した場合は前後両方のブレーキが加圧され、本来備えている制動力を発揮できるようになっています。


ブレーキアシストシステム

●ヤマハ「ASV-2」1号車に搭載の安全技術

ヤマハ「ASV-2」2号車に搭載の安全技術

 

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