1974年にユニット式のファミリープールを発売して以来、ヤマハのプール事業は、一般家庭をはじめ、幼稚園や学校、公共施設、ホテル、病院、スイミングスクールなど多方面にターゲットを広げ、取り扱うモデル数も年々増えていった。さらに、各地のウォーターパークの企画・建設をはじめ、緊急給水システム、施設の管理・運営事業など、プールを核としたトータルな事業展開という面でも順調な伸展を見せている。
1985年には(財)日本水泳連盟公認の「スクール50DII」を発売し、公式競技用プールの分野にも進出。2001年7月16日~29日に開催された「第9回世界水泳選手権大会福岡2001」では、メインプールやウォームアッププール、水球競技用プールに当社製のFRPプールが採用された。「水夢(すいむ)21」をはじめとするこれらのプールは、必要な期間だけの迅速な設置・撤去が容易に実現し、運営コストの大幅な削減につながることから、各国関係者から絶賛された。また競泳では8つの世界新、20の日本新記録が誕生するなど選手からも「泳ぎやすく、清潔」であると高い評価を得た。この世界水泳で使われたウォームアッププールは、その後、岡山市東山プールとしてリユースされた。
ヤマハFRP製プールは、40年を超える事業活動により、合わせて35,000基以上の納入実績を誇り、さらに多様化する目的に対応した新技術の開発を続けている。2015年現在、日本国内で新規に設置される25mクラスのプールのうち、ヤマハプールが3分の1以上のシェアを占めている。
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