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想像以上の人気、英雄V・ロッシ
さて、ル・マンで私が観戦したのは決勝のみだったが、それでもMotoGPの感動と興奮を十分に味わうことができた。決勝当日、天気は晴れているものの、季節的にとても不安定なこの時期。このまま持てばいいが・・・。サーキット周辺には、前日にも増してもの凄いバイクと“バイク乗り”の数。この人気、感心するばかりだ!そして会場には、V・ロッシのウエアーや帽子を身につけている人がさらに増えている!イタリアが生んだ世紀の天才ライダー、バレンティーノ・ロッシ。ライディング、パフォーマンス、キャラクター、そのすべてが際だち、ファンを全く飽きさせない圧倒的な人気を誇るカリスマ的存在なのだ。子供たちにも人気で“ミニ・ロッシ”がたくさんいた。
これは夢か幻か、ヤマハ表彰台独占!
さあー、いよいよ決勝のスタート。否応なしに盛り上がる! 全身を突き抜ける排気音が更に興奮させる!V・ロッシは4番スタート。周回するごとに順位を上げて8周目でトップに立つと、グングン差を広げてゆく。フランス語の場内放送は聞き取れないが、V・ロッシのことばかり言っているようだということだけは分かった。ことある毎に「○×△■☆バレンティーノ~~~、ロッシ~~~!(バレンティーノ~のところでため、ロッシ~で叫ぶ)」ってな具合で何度も盛り上がる。しかし中盤の16周目あたりにさしかかると、コースの一部で雨が降り出したらしく、ホワイトフラッグが振られる。レース途中で雨が降り始め、スリッピーなコースコンディションになると、雨天用のウエットタイヤを装着したマシンに乗り換えることが出来るのだが、ここでピットに入るタイミングを誤れば、一瞬にして順位が入れ替わってしまう。
そんな私のドキドキ感をよそに、結局ライダーたちはドライタイヤのまま走行。そして気が付けば、5番手スタートで一時11番手まで順位を落としたJ・ロレンソ(ヤマハ)が2番手にいた!
さらに、さらに!テック3(ヤマハ)のC・エドワーズが3番手にいるじゃない!これは~?もしかしたら~!?鼻血が出そうなほど興奮!V・ロッシは首位独走、2位と5秒近い差をつけて余裕のチェッカーフラッグ。続いてロレンソ、エドワーズと続く。これは凄いことになった。表彰台独占じゃん!スゲ~!やった~!ヤマハ、バンザ~イ!ロッシは先の中国GPに続いての優勝で、自己通算90勝目を達成。ランキングもトップに浮上した。ウイニングランでは、同じく90勝の記録を持つアンヘル・ニエトとともにマシンにまたがり、「90+90」の旗を振りかざしながらコースを1周した。実に夢のようなレースだった。
日本GPが楽しみ
初ル・マン、初MotoGPでヤマハが表彰台を独占した瞬間に立ち会えた。こういうのをビギナーズ・ラックと言うのか?(ちょっと違うか・・・)しかし、本当に良いときに来たもんだ。こんなに楽しいなら、9月28日に日本(ツインリンクもてぎ)で開催される、MotoGPには必ず行きたい!いや行かねば!!「レースなんて」と思っているバイク乗りの方々も、ぜひぜひ、一度、キャンプツーリングを楽しむつもりで見に行ってみてください!絶対、楽しめます。かく言う私もそうでしたしね。