レース結果・ニュース
ヤマハ発動機は新たな「レース」の場で、新たなチャレンジに取組みます。舞台は電気自動車のF1とも称される「フォーミュラE」


2025年6月20日
ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム、赤道のエメラルドで初レース
ABB FIA フォーミュラE世界選手権がジャカルタ・インターナショナルE-Prixサーキットに戻ってくる。
キーポイント
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前回の上海大会における、過去最高の予選結果とポイント獲得の勢いに乗り、ジャカルタ大会でより多くのポイント獲得を目指します
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チーム初のインドネシア大会でポイント獲得を目指すローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームにとって、タイヤやバッテリー、加えてチームスタッフの熱管理が鍵となります
ABB FIA フォーミュラE世界選手権が、インドネシアの首都ジャカルタのアンコル地区にあるジャカルタ・インターナショナルE-Prixサーキットに戻ってきます。
2.37kmのコースは18のコーナーで構成されており、そのデザインはジャワ島の伝統的なダンス「クダ・ルンピン」にインスパイアを受けています。クダ・ルンピンは伝統的なジャワのダンスにおいて用いられる竹で編まれた平らな馬で、色鮮やかに彩られた布で飾られています。
ドライバーたちは、この曲がりくねったコースを攻略するだけでなく、高温多湿の気候条件と戦いながら、これらの条件がもたらす戦略的・性能面の課題にも対応する必要があります。
「インドネシアで再びレースに出場できることをとても楽しみにしています。現地のファンは非常に熱心でモータースポーツを愛しており、いつも雰囲気が素晴らしい。東京大会と上海大会の両レースでポイントを獲得した勢いに乗って、ここでもポイント獲得を目指します。ライバルのチームたちと同様、私たちは多くの課題に直面することになります。熱がタイヤやバッテリーに与える影響、そしてドライバーに与える影響が主な課題です。レース中、汗で最大3kgの水分を失う可能性もあります。アタックモードの使用タイミングと、バッテリーの過熱を避けるため、パフォーマンスのバランスにフォーカスした戦略がとても重要になります。」
#11 ルーカス・ディ・グラッシ
「インドネシアは初めてで、熱狂的なファンの前でレースができることを楽しみにしています。ジャカルタの暑さと湿度はもちろん大きな挑戦ですが、シミュレーターでさまざまなシナリオを繰り返し練習し、条件がもたらす困難に対応できるよう準備を整えてきました。ここで初ポイントを獲得できるよう頑張ります。」
#22 ゼイン・マロニー
「アジア・シーズンの前半戦を通じて、私たちは多くのことを学び、チームにとって前向きな進展と成果をもたらしました。ジャカルタの暑く湿った気候は、特にバッテリーの温度管理において数多くの課題をもたらすほか、ドライバーや他のチームメンバーにも影響を及ぼします。しかしながら、この状況はレースに予測不能な要素をもたらす可能性もあり、これが私たちの有利に働くかもしれないと考えています。」
ローラ・カーズ・モータースポーツ・ディレクター、マーク・プレストン
「上海大会のチーム最高の予選結果(ルーカスが4位)を追い風に、チームとしてさらにポイントを獲得した私たちは、継続的な改善と発展に向けた正しい方向に進んでいると自信を持っています。インドネシアの首都ジャカルタで、さらなる好成績を期待しています。」
ABT CEO、トーマス・ビアマイヤー
ジャカルタでのレースに臨むローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームは、これまでに30ポイントを獲得し、現在チームランキング11位です。