レース結果・ニュース
ヤマハ発動機は新たな「レース」の場で、新たなチャレンジに取組みます。舞台は電気自動車のF1とも称される「フォーミュラE」
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2024年3月28日
ローラとテクニカル・パートナーのヤマハがABTと提携し、フォーミュラEに参戦
本日、ローラ・カーズはABTとの新たな提携を発表しました。これにより、2つのブランドがABB FIAフォーミュラE世界選手権で、ともに戦うことになります。マシンには、ローラ・カーズとテクニカル・パートナーであるヤマハ発動機が共同開発したパワートレインが使用されます。
キーポイント
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ローラ・カーズとABTはジョイントベンチャーに参入。フォーミュラEを、両社にとって持続可能なモータースポーツにおける初の共同プロジェクトとする。
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チームは、ローラ・カーズとテクニカル・パートナーであるヤマハ発動機が共同開発したパワートレインと関連ソフトウェアでレースに参戦する。
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フォーミュラEにおける技術開発は、電化、水素、持続可能な燃料や素材における、更なるイノベーションへの足がかりとする。
ABTとともにフォーミュラE参加に合意したことは、持続可能なモータースポーツ分野を探求する両社のジョイントベンチャーの一要素に過ぎません。これは、電動化、水素、持続可能な燃料と素材という3つの分野に焦点を当て、業界のリーダーとしての地位を再び確立するというローラの戦略の一環となるものです。
「ルーカスのような経験、スキル、そして献身的なドライバーの存在は、新しいマニュファクチャラーとしてシリーズに参入する大きな後押しとなります。彼の特性と彼のABTとの関係が相まって、私たちのモータースポーツ復帰において、理想的なドライバーです。」
ローラ・カーズ・モータースポーツ・ディレクター、マーク・プレストン
「私たちは、ヤマハ発動機と共同開発した技術をABB FIAフォーミュラE世界選手権へ投入するにあたり、ABTと提携できることを非常に喜ばしく思っています。このスポーツにおいて、これほどまでに歴史と実績を持つチームと協力できることは、非常にエキサイティングです。ファクトリーチームの支援プログラムを運営することはABTの得意分野であり、フォーミュラEでの経験は私たちにとって非常に大きな後押しとなるでしょう。私たちは電動レースのシリーズ内外での関係構築を楽しみにしています。」
ローラ・カーズ会長、ティル・ベヒトルスハイマー
「2024年シーズンの開幕戦となったメキシコでのレースは、ABTにとって100回目のレースでした。 47回の表彰台フィニッシュと1,400ポイント以上を獲得したこのチームは、グリッド上で最も成功を収めているチームのひとつです。「フォーミュラEの未来のために、著名なパートナー2社に会うことができて、私たちはとても嬉しく思っています」
ABT CEO兼チーム代表、トーマス・ビアマイヤー
「もちろん、世界選手権に新規参入し、その地位を確立することは、新参メーカーにとって大きな挑戦です。しかし、ここ数か月の話し合いや交渉を通じて、ローラ・カーズとヤマハ発動機が、このプロジェクトを成功させるためにどれほど有能で、意欲的で、決意を固めているかをはっきりと感じました。それはまさにチームのメンバー全員も同じです。ヤマハ発動機は、持続可能性に貢献するさまざまな技術の研究開発を加速させています。ローラ・カーズのテクニカル・パートナーとして、フォーミュラEという最高レベルの電気自動車レースを通じて、より高度なエネルギー管理技術を獲得したいと考えています。ローラと協力し、当社の技術でABTのような素晴らしいチームの成功に貢献できる機会を得られたことを、非常に嬉しく光栄に思います。」
ヤマハ発動機 取締役 丸山 平二
パワートレインと関連ソフトウェアの開発はすでに順調に進んでおり、最初のシェイクダウンは6月に予定されています。チームの体制や構造に関する追加情報は今後数か月の間に発表される予定です。
この最新の提携は、ローラ・カーズがパートナー企業と協力して、世界的なモータースポーツやより広範なゼロ・エミッション輸送分野における革新的な技術開発に取り組むという姿勢を継続するものです。