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インドサイ

肉食の猛獣のように見えますが、実は草食動物の「インドサイ」をペーパークラフト化

世界の希少動物シリーズ

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全身をヨロイで覆われたような動物「インドサイ」。その見かけから肉食の猛獣のようにみえますが、実は草食動物です。 特徴的な一本角から、伝説の生き物「ユニコーン」のモデルになったといわれています。「インドサイ」はレッドリストに危急種[VU]として登録されています。

重量感あふれる「インドサイ」をペーパークラフトにしました。ダウンロードしてお楽しみください。

データのダウンロードPDFデータ初出:2000年9月1日

インドサイ - 動物小事典

  • インドサイ(サイ科)
  • GREAT INIDIAN RHINOCEROS
    Rhinoceros unicornis
  • 体長 3.5~4.2m/体重 1600~2000kg
  • 2016年版レッドリストカテゴリー区分[VU]

インドサイはサイ科の仲間で、シロサイに次いで大きな種です。
他のサイは、皮膚が硬質化した角がたいてい2本生えているのですが、インドサイは雄雌ともに角が一本だけ生えています。そのため「イッカクサイ」とも呼ばれ、伝説の一角獣「ユニコーン」のモデルになったともいわれています。
身体は茶色っぽい灰色の固い皮膚で覆われていて、まるでヨロイを着ているように見えることから「ヨロイサイ」とも呼ばれています。肩と尻の部分は、ヒダのような皮膚の隆起があり、とても特徴的です。上唇はとがっていて、主食である木の枝や草を掴むのに適した形状をしています。
発情期には雄雌で行動を共にしますが、普段は単独で生活します。妊娠後は約15~16カ月で1匹の子供を出産します。

生息地

インドサイは、その名のとおりインドをはじめ、ネパールなどの湿地帯や乾燥した森林に生息しています。
泥や水を浴びることを好み、日中はよく水中で過ごしています。
インドサイの角は昔から解熱剤や強壮剤として重宝され、皮も売買の対象となるため、多くのインドサイが密猟の対象とされ、個体数が激減してしまいました。
加えて生息地である森林や湿地の開発が進められたことも、絶滅危機の原因のひとつとされています。 1966年の調査で約700~800頭のインドサイが確認されて以来、保護活動のもと現在も少しずつ増え続け、最近では約2000頭のインドサイが生存していると推定されています。

分布: インド・ネパールなどの湿地帯や乾燥した森林

レッドリストとは

レッドリストは、世界各地で絶滅のおそれのある様々な野生生物を種別にとりあげ、個々の状況を示したリストで、IUCN(世界自然保護連合)によってまとめられました。

生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し表のように仕分けたもので、規制等の法律上の効果を持つものではありません。けれども、絶滅のおそれのある野生生物の保護を進めていくための、基礎的な資料として広く活用されています。 日本では環境省がこのレッドリストの仕分けを参考として日本国内の野生生物を対象に、日本版のレッドデータブックを作成しています。

2016年版レッドリスト・カテゴリー区分
絶滅種 EX 最後の個体が死んだもの
野生絶滅種 EW 野生の個体が絶滅しているもの
近絶滅種 CR 絶滅のおそれがきわめて高い種
絶滅危惧種 EN 絶滅のおそれが高い種
危急種 VU 絶滅のおそれがある種
近危急種 NT すぐに絶滅する危険性は小さいが、将来的に絶滅する危険性があると判断された種
低危険種 LC 近い将来絶滅に瀕する見込みが低い種
情報不足種 DD 絶滅のおそれがあるかもしれないが、情報不足でどのカテゴリーにも入れられない種
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