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キガシラペンギン

南国にだけ生息する「キガシラペンギン」をペーパークラフト化

世界の希少動物シリーズ

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ペンギンといえば南極や極寒の地にすむ鳥というイメージがあります。しかし、ペンギン類の多くは南極よりも、その周辺の亜南極に生息します。「キガシラペンギン」もその1種です。しかも、海辺ではなく、森ややぶの中に巣をつくる変わったペンギンです。
「キガシラペンギン」はレッドリストに絶滅危惧種[EN]として登録されています。

個性的な姿が愛らしい「キガシラペンギン」をペーパークラフトにしました。ダウンロードしてお楽しみください。

データのダウンロードPDFデータ初出:2000年6月1日

キガシラペンギン - 動物小事典

  • キガシラペンギン(ペンギン科)
  • YELLOW-EYED PENGUIN
    Megadyptes antipodes
  • 体長 66~76cm
  • 2016年版レッドリストカテゴリー区分[EN]

キガシラペンギンは黄色い帯(目をふくむ)を持つのが特徴で、以前はキンメペンギンともよばれていました。 そして、くちばしの先端と足はピンク色をしています。
キガシラペンギンが他のペンギンと大きく異なる点は、他のペンギンと同じように海で生活していながら、巣を海岸ではなく森ややぶの中につくることです。巣は小枝や草などを材料とし、そこで卵を産み、ひなを育てます。
他のペンギンが大規模なコロニーを組織し集団生活を送るのに比べ、キガシラペンギンは大きな集団はつくらないで生活し、巣もばらばらにつくります。
昼間は外敵の攻撃をさけるために森から出ません。そして、日が沈むと海へ出かけて魚などの餌をとり、朝になると巣に戻るという生活を送ります。時には1km近くもやぶの中を通って巣と海を往復することもあります。

生息地

ペンギンの生息地は、ニュージーランドの南島の南部と、その南の島のみに限られています。
生息する森ややぶが、農地や牧場に変わってゆくことによってすむ場所を失ったため、その個体数は減少しました。
また、キンメペンギンの脂肪分(ペンギンオイル)や、卵が重宝され、人間による捕獲・狩猟の対象とされたことも個体数の減少の原因となっています。さらに、イヌやネコに襲われたり、漁猟用の流し網に誤ってかかって死んでしまうこともあるようです。
一時は絶滅のおそれが深刻でしたが、保護の結果、減少は止まったようです。

分布: ニュージーランドの南東部

レッドリストとは

レッドリストは、世界各地で絶滅のおそれのある様々な野生生物を種別にとりあげ、個々の状況を示したリストで、IUCN(世界自然保護連合)によってまとめられました。

生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し表のように仕分けたもので、規制等の法律上の効果を持つものではありません。けれども、絶滅のおそれのある野生生物の保護を進めていくための、基礎的な資料として広く活用されています。 日本では環境省がこのレッドリストの仕分けを参考として日本国内の野生生物を対象に、日本版のレッドデータブックを作成しています。

2016年版レッドリスト・カテゴリー区分
絶滅種 EX 最後の個体が死んだもの
野生絶滅種 EW 野生の個体が絶滅しているもの
近絶滅種 CR 絶滅のおそれがきわめて高い種
絶滅危惧種 EN 絶滅のおそれが高い種
危急種 VU 絶滅のおそれがある種
近危急種 NT すぐに絶滅する危険性は小さいが、将来的に絶滅する危険性があると判断された種
低危険種 LC 近い将来絶滅に瀕する見込みが低い種
情報不足種 DD 絶滅のおそれがあるかもしれないが、情報不足でどのカテゴリーにも入れられない種
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