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ゴリラ

強面だけど穏和な性格の「ゴリラ」をペーパークラフト化

世界の希少動物シリーズ

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霊長類の中で最も体が大きな「ゴリラ」。その仕草や行動から、私たち人間に近い動物として親しまれています。 見た目にちょっと怖い印象を受けるゴリラですが、実際は菜食主義の繊細な神経を持った動物です。「ゴリラ」はレッドリストに近絶滅種[CR]として登録されています。

力強い「ゴリラ」をペーパークラフトにしました。ダウンロードしてお楽しみください。

データのダウンロードPDFデータ初出:2000年7月1日

ゴリラ - 動物小事典

  • ゴリラ(ショウジョウ科)
  • GORILLA
    Gorilla gorilla
  • 身長 167~175cm(オス)/体重 150~200kg(オス)(メスは、オスの3/4~1/2)
  • 2016年版レッドリストカテゴリー区分[CR]

ゴリラは霊長目の中で最も大きく、成長するとオスで体重が200キロにもなります。
ゴリラはマウンテンゴリラ、ヒガシローランドゴリラ、ニシローランドゴリラの3種類に分けらます。
日本の動物園で見ることができるのは、すべてニシローランドゴリラで、他の2種類に比べて、体毛が短く褐色がかった灰色をしており、鼻の先端が長く垂れ下がっているのが特徴です。
その大きな身体からは想像しにくいことですが、ゴリラは基本的に菜食主義です。主に果実、植物の根や葉、木の皮を好みますが、時には蛋白源を補給するためアリなどの昆虫も食べます。
ゴリラは1頭のオスと数頭から十数頭のメス、そして子どもで構成されるハレム型の群れを作ります。中でもリーダーとなるオスは、背中から太股の毛が白くなっていることからシルバーバックと呼ばれ、群の移動のルート、就眠場所などを決定し、更に外敵から群れを守る役目も務めます。

生息地

ゴリラの生息地は3種類とも熱帯アフリカの熱帯林です。 ニシローランドゴリラはカメルーンや中央アフリカ、ヒガシローランドゴリラはザイール東部、そしてマウンテンゴリラはザイール、ルワンダなどに生息しています。
生息地の多くは保護区になっておらず、頭骨や毛皮を目的とした密猟が相次ぎ、年々その数は減少しています。 さらに地下資源採掘のため、生息地である森林が伐採され野生種の数が減少し、絶滅が心配されています。
日本でも、東京都の動物園において稀少動物の繁殖を試みる「ズーストック計画」に基づき、ゴリラ繁殖のプロジェクトが進められています。

分布: 熱帯アフリカの熱帯林

レッドリストとは

レッドリストは、世界各地で絶滅のおそれのある様々な野生生物を種別にとりあげ、個々の状況を示したリストで、IUCN(世界自然保護連合)によってまとめられました。

生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し表のように仕分けたもので、規制等の法律上の効果を持つものではありません。けれども、絶滅のおそれのある野生生物の保護を進めていくための、基礎的な資料として広く活用されています。 日本では環境省がこのレッドリストの仕分けを参考として日本国内の野生生物を対象に、日本版のレッドデータブックを作成しています。

2016年版レッドリスト・カテゴリー区分
絶滅種 EX 最後の個体が死んだもの
野生絶滅種 EW 野生の個体が絶滅しているもの
近絶滅種 CR 絶滅のおそれがきわめて高い種
絶滅危惧種 EN 絶滅のおそれが高い種
危急種 VU 絶滅のおそれがある種
近危急種 NT すぐに絶滅する危険性は小さいが、将来的に絶滅する危険性があると判断された種
低危険種 LC 近い将来絶滅に瀕する見込みが低い種
情報不足種 DD 絶滅のおそれがあるかもしれないが、情報不足でどのカテゴリーにも入れられない種
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