アフリカゾウ
陸上で生息する最大のほ乳類「アフリカゾウ」をペーパークラフト化
大きな身体に大きな耳、そして長い鼻と牙。「アフリカゾウ」の姿を動物園で誰もが一度は見たことがあるでしょう。どこか身近な印象を受けるゾウも、実は野生種が減りつつあります。「アフリカゾウ」はレッドリストに危急種[VU]として登録されています。
世界最大の陸上哺乳類である「アフリカゾウ」をペーパークラフトにしました。ダウンロードしてお楽しみください。
データのダウンロードPDFデータ初出:2000年4月1日
アフリカゾウ - 動物小事典
- アフリカゾウ(ゾウ科)
- AFRICAN ELEPHANT
Loxodonta africana - 体長 6~7.5m/体高 3~4m
- 2016年版レッドリストカテゴリー区分[VU]
ゾウは現存する陸上哺乳類の中で最大の動物です。ゾウはアフリカゾウとアジアゾウに分けられています。一般的にアフリカゾウはアジアゾウよりも身体が大きくなります。皮膚は灰茶褐色で、体長は6メートル以上、体重は約7トンにもなります。
アフリカゾウがアジアゾウと違う点は、身体だけでなく耳も大きいことと、オス・メス問わず、長さ2mにもなる長い牙を持っていることです。 大きな耳は、暑い生息地で体温を下げるため頻繁に動かします。
ゾウの特徴でもある“長い鼻”は、実は鼻だけでなく上唇が合体してできています。この“鼻”は、ゾウの身体のなかでも非常に柔軟に動く部分で、食べ物を人間の手のようにつかんで口に運んだり、水を飲む時はポンプのように水を吸い上げます。
また、仲間同士のコミュニケーションにも使われます。
身体が大きいだけにゾウは大食です。木の枝葉や樹皮、草などの植物を1日に150kgも食べ、水は70リットル以上も飲みます。
ゾウの社会は母親を中心とした母系集団で、数頭から数十頭の群れを作って活動します。オスの子どもは、しばらく群れに留まった後に群から離れて単独で暮らします。メスの子どもは、成長して母親と一緒に生活して群を形成します。
生息地
アフリカゾウの生息地は、名前のとおりアフリカ大陸です。サハラ以南の南アフリカの密林やサバンナ、沼地・半砂漠地帯、そして低地から5000m以上の高地などにも生息しています。ゾウは食料を多分に採らなければならないだけに、人間による土地開発、環境破壊の影響を受けやすい動物で、ひどく減ってしまいました。アフリカゾウの数が減った最大の原因は、象牙を目的とした人間の密猟の対象となったことです。20世紀のはじめに1000万頭はいたといわれるアフリカゾウらは、現在、50万頭を下回わり、まだ減り続けています。
レッドリストとは
レッドリストは、世界各地で絶滅のおそれのある様々な野生生物を種別にとりあげ、個々の状況を示したリストで、IUCN(世界自然保護連合)によってまとめられました。
生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し表のように仕分けたもので、規制等の法律上の効果を持つものではありません。けれども、絶滅のおそれのある野生生物の保護を進めていくための、基礎的な資料として広く活用されています。 日本では環境省がこのレッドリストの仕分けを参考として日本国内の野生生物を対象に、日本版のレッドデータブックを作成しています。
絶滅種 | EX | 最後の個体が死んだもの |
---|---|---|
野生絶滅種 | EW | 野生の個体が絶滅しているもの |
近絶滅種 | CR | 絶滅のおそれがきわめて高い種 |
絶滅危惧種 | EN | 絶滅のおそれが高い種 |
危急種 | VU | 絶滅のおそれがある種 |
近危急種 | NT | すぐに絶滅する危険性は小さいが、将来的に絶滅する危険性があると判断された種 |
低危険種 | LC | 近い将来絶滅に瀕する見込みが低い種 |
情報不足種 | DD | 絶滅のおそれがあるかもしれないが、情報不足でどのカテゴリーにも入れられない種 |