「環ちゃん」… 衛星経由で遠隔操作。世界初の無人海洋大気観測艇
外洋を無人で自動航行し、気象観測とデータ収集をおこなう世界初の無人観測艇(全長7.99m)です。(スケールモデル展示)
科学技術振興事業団の発注により、ヤマハ発動機がセーリングクルーザー「Y-26S」をベースに設計・建造したもので、主として大気中のエアロゾルや海洋の水質を観測し、地球温暖化など気候変動研究のためのデータを収集します。
地上局からの指令によりGPSを利用して自動航行し、目的地点では半径50m前後で定点を保持、気象観測とデータ収集をおこないます。データはリアルタイムで地上局へ送られます。1航海で約1ヶ月の連続航行が可能。これまでの観測ブイ方式では不可能だった定点の移動が可能になり、新しい観測手法として注目されています。
すでに観測実験と外洋航行テスト、エンジン耐久テストは大部分終了しており、今春からは、八丈島を基地として周辺海域で実際の観測業務をスタートします。
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