| 技術論文 | CAEを利用したレーシングヨットの開発 PDF 小杉 隆司/永海 義博/古川 忠文 最近は、有限要素法(FEM)による構造解析を中心としたCAEが設計に広く取り入れられ、大いに役立ちはじめている。この流れの中で、マリン部門の設計においてもCAEを活用して、設計精度や効率の向上を図ろうとしている。例えば、ヨットの設計では従来から行われている排水量計算や帆走性能評価などに加えて、三次元CADによる船型形状や二次元CADによる構造・配置、さらにFEMによる構造解析が取り入れられはじめている。特に、構造解析は3年ほど前からのアメリカズ・カップ挑戦艇の開発に呼応して積極的にその手法開発が行われてきた。最近の高級レーシングヨットの艇体はCFRPなどの複合材料を用いたハニカムコア材のサンドイッチ構造積層板から構成されており、その異方性材料の解析が重要なのである。なお、本件は、工業調査会の月刊誌「CAD&CIM」1990.5.No.14に掲載されたものである。 冒頭を表示 |
| ギヤの運転中における残留応力の変化 PDF 安達 修平 種々の条件でショットピーニングされた船外機ギアについて、実機耐久試験を行い、ギア表面近傍の残留応力分布が運転中に変化する様子と、ピッティング発生寿命との関連性を調べた。運転時間とともに、最表面の残留応力は、一定のある圧縮応力値に近づくのに対し、やや深部に存在する残留応力ピーク値は、一方的に解放され、ある値に到達するとピッティングが発生することが判明した。最も長いピッティング発生寿命は、高Ni含有鋼に2段ピー二ング処理を施した場合に得られた。これらのことから、ピッティング発生寿命を向上させるには、表面近傍の残留圧縮応力をできるだけ高く設定し、かつ解放されにくくするための処理を行うことが有効であると考えられる。 冒頭を表示 |
| 組立ステーションにおける寄せの技術 PDF 大橋 幸生/今川 昌敏/大石 享志 組立とは物を「取り出し」て「結合」することである。この物の取り出しに関して、我々は従来から工夫を重ねてきていたが、現実にはムダの多いものとなっていた。新たに始まったTPM活動では、組立工場として「寄せの技術」というキーワードを設定して、取り出しのムダ排除に重点的に取り組んだ。「寄せの技術」というキーワードにより改善の方向がはっきりし、盛り上がりのある活動となった。「寄せの技術」の成果として、まず、取り出しのムダが減り生産性向上に結びついたこと。次には、取り出し改善のハードの工夫が進み、特に効率的な装置としてローコストの部品1個取り出し装置を作りあげたこと。また、多数部品を効率よく取り出すには、最適部品を予め近くに寄せるべきことが論理的に確認できたこと、さらには、「寄せの技術」の評価尺度に「有効動作率」という考え方を示すことができたこと等があげられる。今後は「寄せの技術」を更に発展させ、ライン間、職場間へと対象を拡大していきたい。 冒頭を表示 |
| スクータブレーキフィーリングの解析 PDF 水野 康文/杉崎 昌盛/斎藤 哲彦 二輪車の制動時、ライダーはどのような点に重点をおいて評価しているのだろうか。また、評価するグループによってどのような特徴があるのだろうか。このようなことを知るために、スクーターの制動時の評価の相違を走行実験担当者と女性の2グループについて比較した。その結果、走行実験担当グループは、制動力を自由にコントロールできるため、入力に対して制動力がリニアに応答するか否か、バランス良く制動するかどうかを重視している。一方、女性グループは微妙な入力コントロールをしないため、鋭く効くブレーキを恐いと感じ、ソフトな効き味を好む傾向があることがわかった。 冒頭を表示 |
| 高速エンジンにおけるピストン摩擦損失の研究 PDF 土田 直樹/都竹 広幸 本研究は、ピストン形状の効果と摩擦損失に関する重量を定義することを意図して行ったものである。その結果は以下の通りである。
a)ピストン摩擦損失が突然増加するのは、ピストンがピストンピンの回りを回転するときにピストンスカートの摩擦が増加するために起こるものである。
b)摩擦損失を減少させるためには、オフセットシリンダーなどによってサイドスラストの力を減少させなくてはならない。
c)ピストンスカートのオイルグルーブも測定に影響を与える。
キーワードピストン、ガソリンエンジン、摩擦、測定 冒頭を表示 |
| 製品紹介 | FJ1200Aの開発 PDF 橋本 政幸/安川 直孝/林 三智也/田島 嘉樹 FJ1100はヤマハのフラッグシップモデルとして、'84年にヨーロッパにデビューした。その後、2度のマイナーチェンジを経て排気量も1200ccにアップされたが、基本的なスタイルを変えることなく現在に至っている。特にヨーロッパにおいて、FJはハイパフォーマンスと高レベルの操縦安定性、ツーリング機能を兼ね備えたスポーツツアラーとして定着している。また、巾広い年令層の方々に、日常の足から2人乗りのツーリングまで巾広い用途に使われており、乗りやすく求めやすいモーターサイクルとして多くの支持を受けている。 冒頭を表示 |
| ヤマハMD859KUH形エンジン PDF 江川 登/松田 守弘/中島 眞/藤野 誠治 近年、漁場はますます遠隔化し、余裕ある航走と高速化のニーズから、高出力化の要求が一層強くなってきている。漁船法馬力数90のヤマハエンジンの最大出力の年次推移を見ると、出力の伸びは急速であり、年率約10%の上昇となっている。このような中で、MD858KUH型インタークーラ付ターボ過給エンジンに対し、4弁構造をはじめ、種々の新技術を採用し、クラス最高の出力を達成した新エンジンMD859KUHを開発したので概要を述べる。 冒頭を表示 |
| 技術紹介 | ソーラーボート チーム「太陽がいっぱい」 PDF 高橋 秀明 1989年7月、1990年8月とヤマハマリーナ浜名湖にて、ソーラーボートレースが開催された。森山工業有志は、チーム「太陽がいっぱい」を結成し大会に臨み、2年連続優勝することができた。この大会に向けての私たちのソーラーボート作りについて説明する。 冒頭を表示 |
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