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ホンドオコジョ

”山の妖精”と呼ばれる「ホンドオコジョ」をペーパークラフト化

日本の希少動物シリーズ

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「ホンドオコジョ」は、本州の中部以北から青森県にかけた高山地帯に生息しているイタチ科の肉食獣です。
そのかわいらしい姿から「山の妖精」とも呼ばれ、愛されていますが、「レッドリスト」に準絶滅危惧種[NT]として登録されている希少動物なのです。

季節で体毛の色が変わるので、夏と冬の姿で2種類のデータを用意しました。また紙の質感を楽しめる無着色タイプもダウンロードできます。

データのダウンロードPDFデータ初出:1999年4月1日

ホンドオコジョ - 動物小事典

  • ホンドオコジョ(イタチ科)
  • HONDO STOAT
    Mustela erminea nippon
  • 体長 14~24cm
  • 日本版レッドリストカテゴリー区分[NT]

オコジョはイタチ科に属する小動物です。
その中でもホンドオコジョは、ユーラシア北部と北アメリカに広く分布するオコジョの亜種で、名前のとおり本州に生息しているオコジョです。別名ヤマイタチ、クダギツネとも呼ばれています。
ほかにエゾオコジョ(レッドデータブック・カテゴリー区分・準絶滅危惧)という別の亜種が北海道に生息しています。
オコジョの主食は、ネズミや鳥の卵。昆虫なども食べます。
かわいらしい姿のわりには気が強く、自分の数倍も大きいウサギを襲うこともあります。
オコジョの身体的な特徴は、換毛と呼ばれる毛換わりです。
雪が解け出す頃から夏の間は頭部と背中の体毛が茶色なのですが、冬になると全身真っ白な毛に生え変わります。
しかし、しっぽの先が黒いのは、夏冬を通して1年中変わりません。
ホンドオコジョとエゾオコジョの違いは、体の大きさです。ホンドオコジョの方が少し小柄なのです。雄は18~24cm、雌はさらに小柄で14~23cmほど。エゾオコジョは30cm以上まで成長します。

夏(上)と冬(下)で印象が変わります
写真提供:西澤輝紀

生息地

ホンドオコジョの生息地は、本州の中部以北から青森県にかけた高山地帯です。
頻繁に人の前に姿を見せることはありませんが、山岳の中腹部にある森林や高原などで、立ち上がってあたりをうかがっている姿に出会うことがあります。 長野県では県の天然記念物に指定され、志賀高原ではそのかわいらしい姿から、幸運をもたらす「山の妖精」として愛され、大切にされています。

ホンドオコジョの生息分布
木々が生い茂る森や高原がオコジョの住みか
岩手県・早池峰山

レッドリストとは

レッドリストは、日本国内で絶滅のおそれのある様々な野生生物を種類別にまとめたリストです。さらにこのレッドリストに基づいて生息状況などを明らかにしたものがレッドデータブックと呼ばれる資料です。
これらは生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し選定したもので、規制などの法律上の効果を持つものではありません。絶滅のおそれのある野生生物の保護を進めていくための、基礎的な資料として広く活用されています。

※国際基準となるレッドリストはIUCNによってまとめられていますが、日本の環境庁も国内の稀少動物に関する独自のレッドリストを作成しています。当サイトでは環境庁報道発表資料に基づいたカテゴリー定義でご紹介しています。

日本版レッドリスト・カテゴリー区分
絶滅 EX 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅 EW 飼育・栽培下でのみ存続している種
絶滅危惧[I]A類 CR ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い種
絶滅危惧[I]B類 EN IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種
絶滅危惧[II] VU 絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧 NT 現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
情報不足種 DD 評価するだけの情報が不足している種
絶滅のおそれのある地域個体群 LP 地域的に孤立しており、地域レベルでの絶滅のおそれが高い個体群
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