World MX
2009年 企画展 Vol. 3
頂点をめざして YAMAHA Motorcycle Racing History - since 1955・総集編
1969年、鈴木忠男が全日本250ccチャンピオンを獲得すると、ヤマハ発動機は新たなファクトリーマシン「YZ637」(250cc)と「YZ639」(360cc)を開発。'72年からモトクロス世界選手権(WMX)へフル参戦を開始した。そして翌年、YZ637にモノクロスサスペンションを装備したYZM250(0W12)とハカン・アンダーソンの活躍により、WMX250で初の世界チャンピオンを獲得。またWMX500では、「YZM400(0W26)」とその進化型マシンを駆るヘイキ・ミッコラが、'77・'78年に2連覇を達成した。
さらに'80年代に入ると、ファクトリーマシンYZM250で'81年ニール・ハドソンと'82年ダニー・ラポルテがWMX250タイトルを獲得。それ以降、250ccマシンは125ccと同様、市販型YZシリーズをモディファイしたモデルに切り替わるが、'86年ジャッキー・ビモンドがWMX250チャンピオン、'87年にはジョン・バンデンベルクがヤマハ初のWMX125チャンピオンとなり、'88年のWMX250も制した。
一方500ccクラスでは、'83年のハカン・カルキビスト以降タイトルに恵まれず、'88年を最後にレース活動を休止。水冷エンジンをアルミフレームに搭載したYZM500(0W83)がヤマハ最後の2ストローク・500ccマシンとなったが、その10年後、4ストローク・DOHC5バルブ・単気筒エンジン搭載のファクトリーマシン「YZM400F」を開発。'99年にはアンドレア・バルトリーニが「YZ426F」でWMX500を制した。
そして4ストローク・450ccと2ストローク・250cc混走の最高峰クラスMX-1が新設された2003年を挟み、「YZ500FM」「YZ450FM」を乗り継いだステファン・エバーツが'01年から'06年まで2クラス6連覇を達成。さらに'08年デビッド・フィリッパーツに続いて、'09年はアントニオ・カイローリがヤマハにMX-1チャンピオンをもたらした。
上記の内容は、2009年シーズン終了時のものです。
<ブース展示車両>
前期展示、または後期展示アーカイブの車両解説へリンクしています。
カテゴリー | 年式 | 機種名 |
World MX [モトクロッサー] |
1981 | |YZM250(0W50)| |
1987 | |YZ125M| | |
1988 | |YZM500(0W83)| | |
1997 | |YZM400F(0WH2)| | |
2000 | |YZ250M| | |
2001 | |YZ500FM| |