本文へ進みます

Formula 750

2009年 企画展 Vol. 3

2009企画展 Vol.3
頂点をめざして YAMAHA Motorcycle Racing History - since 1955・総集編

Road Race:Formula750
イメージ
イメージ

 1970年代初頭、ロードレース世界選手権の最高峰500ccクラス挑戦の準備を進めながら、ヤマハ発動機はもうひとつの最高峰を目標とするプランに取りかかっていた。ヨーロッパと並ぶモータースポーツ先進国、アメリカの最大級イベント「デイトナ200マイルレース」である。ヤマハは、'67年からすでに350cc・2ストロークのTR-2プロトで参戦を続け、他社750ccマシンに負けない実力を見せていたが、'73年からヨーロッパを中心にデイトナ200と同様のFIM杯フォーミュラ750(F750)が開催されることになり、専用マシン「TZ750」の開発がスタートした。
 0W19の名称で初代YZR500(0W20)と同時開発されたTZ750は、700cc・並列4気筒エンジンの構造やフレーム形状まで0W20そっくりのモンスター市販レーサー。'74年のデイトナ200でデビューし、ファクトリーモデルに乗るジャコモ・アゴスチーニと現地法人YICチームのケニー・ロバーツが1ー2フィニッシュを飾った。
 その後、市販型TZ750は'77年に750ccフルサイズのエンジンと新型フレーム、モノクロスサスペンションなどを採用してフルモデルチェンジ。ファクトリー仕様のYZR750も独自の進化を続けながら、ともにヨーロッパや日本のF750シリーズ、デイトナ200で圧倒的な強さを見せつけた。
 しかし'79年、F750世界選手権が閉幕し、TZ750は生産終了。'72年以来ヤマハ2ストロークマシンが連勝を続けてきたデイトナ200も、'84年ロバーツとYZR700の優勝を最後に4ストローク市販車の750ccスーパーバイクで争われることになり、ひとつの時代が終わりを告げた。


上記の内容は、2009年シーズン終了時のものです。


<ブース展示車両>

前期展示、または後期展示アーカイブの車両解説へリンクしています。


カテゴリー 年式 機種名
Formula750
[ロードレーサー]
1974 TZ750
1978 YZR750(0W31)
1984 YZR700(0W69)
ページ
先頭へ