MFJカップ JP-SPORT選手権 3年間で着実に成長、片田泰志選手がYAMAHA YZF-R3 スカラシップを獲得し新たなステージへ
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2026年10月27日

ヤマハ発動機株式会社とグループ会社では、モーターサイクルやモータースポーツの普及などの役割を担った「BLU CRU(ブルー・クルー)」活動を行っています。特にモータースポーツ部門は、オン・オフ両カテゴリーで才能ある若手ヤマハライダーを発掘するとともに、モータースポーツをはじめさまざまな領域で当社とともにチャレンジしてくれるライダーの育成を目指しています。


中でもロードレースでは、Moto2に、「BLU CRU」の最上位チームとなる「BLU CRU Pramac Yamaha Moto2」を設定。今年、イサン・ゲバラ選手が、このMoto2でタイトル争いを繰り広げ成長、実力、将来性を示して世界最高峰のロードレースMotoGPへのステップアップを実現したように、独自のステップアップシステムを持っています。
日本ではその一環として、2023年から国内外のトップカテゴリーで戦える日本人ライダーの発掘を目的に、ヤマハ車を使用して全日本ロードレース選手権に参戦するクラブチームからMFJカップ JP-SPORT(ジェーピースポーツ)選手権に出場する若手ライダーを対象に「YAMAHA YZF-R3 スカラシップ」を行ってきました。
これは、シーズンでの戦績や将来性などを鑑み選抜したライダー1人に、当社サポートのもと、次のステージに挑戦する機会を提供するものです。従来は、スーパーバイク世界選手権に併催される「Yamaha R3 BLU CRU FIM World Cup」に、1シーズン派遣するというものでしたが、2026年からは、欧州への道に加え、全日本のST600や「R3 BLU CRU Asia-Pacific Championship」と選択肢を広げました。

そして2026年は、今井勝也選手(BLU CRU Team BabyFace)、片田泰志選手(BLU CRU Team BabyFace)、本間国光選手(BLU CRU Team Norick+MGR.)という継続組に、市川速人選手(BLU CRU Webike Team Norick)、小川大樹選手(BLU CRU DOGFIGHTRACING)を加えた5名がエントリーしました。


このスカラシップの特徴は、レースで競い合うだけでなく成長の機会を提供することです。シーズン開幕前の4月上旬には、近畿スポーツランド(京都府)に集合。アドバイザーの前田恵助選手が怪我のために欠席したことから、ST1000に参戦する井手翔太選手(AKENO SPEED・RC KOSHIEN)が指導にあたり、2日間、仲間とともに競い合いながら走り込み、相棒となるYZF-R3の習熟を高めてシーズンに臨みました。
そのシーズンでは、3年目の挑戦となる片田選手が開幕戦のSUGOで優勝争いを展開して総合2位。続くオートポリスでも総合3位と序盤でポイントを重ね5名の中で首位に立ち前半を折り返します。


さらにサマーブレイクの期間には、桶川スポーツランド(埼玉)にて2回目となる走行会を実施。Webike Team Norickの代表を務める阿部光雄さんが欧州で見聞したMotoGPやスーパーバイクで活躍するライダーたちが、実際に行っている基礎トレーニングを体験したほか、アドバイザーの前田選手が期待を込めた叱咤激励で向上心を煽ったのです。


これにまず応えたのが、本間選手。後半戦最初のもてぎで自身初優勝を達成しじわり追い上げるも、片田選手もきっちり3位に入って応戦し首位をキープします。続く岡山国際、今度は片田選手が、昨年は転倒リタイアとなったコースで成長を示し自身初優勝。本間選手がノーポイントに終わったことから、大きなリードを作って最終戦・鈴鹿での第58回MFJグランプリを迎えました。


決勝はウエットコンディションとなり、本間選手が表彰台争いを繰り広げる中で転倒。一方、インタークラスでランキング2位につけチャンピオンの可能性がある片田選手は、10番グリッドからスタートし出遅れてしまいます。それでも徐々にポジションを上げて、最後はチャンピオンを争うライバルをかわして6位でチェッカー。この結果、ポイントでは並んだものの、優勝回数の差でチャンピオンには届きませんでしたが、片田選手が3年間で成長を示してスカラシップを獲得しました。
最後は、日本とタイの若手ライダーが優勝を争い、そこに経験豊富なベテランが続く結果となった今大会。世代やキャリア、国籍を越えて同じYZ125で競い合う、「Yamaha YZ125 BLU CRU Cup」ならではのレースとなりました。


また勝敗にかかわらず、5名が仲間として、ライバルとしてさまざまな場面で刺激し合い、また、かつてスカラシップにエントリーしたOBも加わって切磋琢磨。レースでは全力でチャレンジを続けながら、この一年間、それぞれの歩幅で成長を続けました。しかし、彼らは目標に向けてのスタートラインに立ったばかり、片田選手をはじめ、これからさらなる成長と活躍が期待されます。

片田泰志選手(BLU CRU Team BabyFace)
「今シーズンはオフシーズンに改善してきたコーナリングの強さを年間を通して見せることができたのですが、筑波やオートポリス、今回の鈴鹿と、まだまだやれたのにやりきれていない、勝てるレースを勝ちきれなかったことがあったので十分ではありませんが、岡山国際で初優勝を獲得できたことは大きな収穫でした。
YAMAHA YZF-R3 スカラシップにエントリーしてきた3年間は、YZF-R3を使う仲間に絶対に負けたくないという気持ちが、自分を成長させてくれたと思います。さらに前田アドバイザーをはじめ、菅原さん、井手さん、そしてヤマハの皆さんと交流する中で、ライダーとしてだけでなく人間として成長できました。そして目標としてきたスカラシップを獲得できたことは、率直にうれしいです。
来シーズンは、ST600に参戦する予定です。まずは国内でしっかり結果を残してからヨーロッパを目指すためです。所属するBabyFaceさんの全日本ロードレースを戦う体制を生かし、日本で速さを証明することが自分にとって最適な道だと判断しました。ヤマハの支援を受ける以上、下手な順位では走れません。ライバルと切磋琢磨しながら優勝を目指して、さらに自分を追い込み、これからも世界を目指して戦っていきます」
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