YAMAHA RACING GMT94 MICHELIN
2014 鈴鹿8耐に参戦するヤマハチームについてご紹介します。
YAMAHA RACING GMT94 MICHELIN
- ゼッケン:94
- マシン:YZF-R1(2014)
- タイヤ:ミシュラン
2012年の鈴鹿8耐、ラスト数周での逆転劇による3位表彰台獲得が記憶に新しい、世界耐久選手権のトップチーム。オーナーであるクリストフ・グィオを中心に、フランスはパリを拠点に活動しており、1990年代からボルドール24時間、ル・マン24時間などの耐久レースに参戦、数々の栄冠に輝いてきた。世界耐久選手権の年間成績も華々しく、2004年にはシリーズチャンピオンを獲得しており、近年では2011年にランキング3位、2012年3位、昨年は2位とトップチームに相応しい成績を残している。
ライダーは、世界耐久選手権を中心にロードレース世界選手権、スーパーバイク世界選手権など幅広いレース経験を持つデビット・チェカ選手。GMT94には2003年に加入し、現在はチームの大黒柱としてチームを引っ張る。ちなみにMotoGPの名ライダー、カルロス・チェカ選手の弟としても知られている。このチェカ選手の良き相棒がケニー・フォーレイ選手。2010年からチームに加入、爆発的な速さはないものの耐久には欠かせない安定感をチームにもたらし、近年の好成績を支える。そして、今シーズンからチームに加わったマチュー・ジネス選手は、フランスのスーパースポーツ選手権でチャンピオンにも輝いた実績を持つ期待の新人。耐久レースの経験こそ少ないが、開幕戦はライダーとして2位獲得に貢献しており、鈴鹿8耐ではさらなる成長が見られるかもしれない。
2004年以来のチャンピオン獲得に向け、この鈴鹿8耐は非常に重要なレース。長年の戦いで養ったチームの卓越した危機管理能力と、ライダーの安定した走りで、2012年以来の表彰台獲得が期待される。
デビット・チェカ選手(年齢:34歳/国籍:スペイン)
「鈴鹿8耐久は4回目の参戦。一昨年の2012年は3位表彰台を獲得できました。そして今年もぜひ表彰台に上がりたいのですが、鈴鹿8耐で勝つのは本当に難しく大変ハードルは高いのです。それでも楽しめるレースではあります。というのも、鈴鹿8耐は、ル・マン24時間耐久に通じる伝統や格式など、お祭り的な雰囲気がありますからね。また日本の4メーカーの地元のレースなので、ヤマハは欧州だけでなく、地元の日本でもしっかり活躍しているんだということを、僕たちの走りで証明したいと思います」
マチュー・ジネス選手(年齢:25歳/国籍:フランス)
「7月2日の公開テストで鈴鹿を初めて走りました。いいコースなので気に入りました。今までTVなどで見ていた鈴鹿を、実際に走れたので夢のよう。長いコースですが、サーキットのレイアウトを覚えるのは得意だから平気ですよ。S字から逆バンクのあたりは、ちょっとテクニカルで忙しいですが、日本のライダーは皆速いので、彼らの後について走っていったら、少しずつ走りの進歩を実感できました。チェカ選手とは、既に今年のボルドール24時間でペアを組んで2位になっていますし、コンビネーションも問題ありません。ただ、鈴鹿はちょっと湿気がキツイですね。スペイン人のチェカ選手は平気かもしれませんが、僕はフランス人なので、この湿気はちょっと・・・(笑)」