トップメッセージ
経営陣からのメッセージです。
2021年2月
「ヤマハらしさ」を徹底的に磨き、大きな変革期を迎える事業環境の中でも新しい感動を生み出してまいります。
当社は、普遍的な企業目的「感動創造企業」の名の下に新たな価値を生み出すことで成長してきました。 2030年に向けて”Advancing Robotics”(ロボティクス/知的技術の活用), “Rethinking Solution”(社会課題解決へのヤマハらしい取り組み), “Transforming Mobility”(モビリティの変革)の3つの注力領域に取り組むことで、人々の可能性を拡げ、当社の持続的な成長とより良い社会と生活の実現を目指しています。
2020年12月期は、新型コロナウイルス感染症拡大という想定外の災厄により事業環境は一変しましたが、感染症の拡大防止、ステークホルダーの安全と健康、そして各国法規制への適切な対応を第一に経営を進めました。その結果、1兆4,713億円(前期比11.6%減少)、営業利益は817億円(同29.2%減少)と、世界市場におけるコロナ禍の影響を最小限に抑えることができました。上期は、リーマン・ショック後の世界金融危機の学びからサバイバルモードに切り替え、工場の操業を一時停止しました。先進国でロックダウン解除後に、アウトドアレジャー需要やパーソナルモビリティ需要が急回復したことも追い風となりました。その傾向は継続しています。新興国二輪市場では緩やかですが確実に回復、ロボティクス事業では中国向け活況に加え先進国も緩やかに回復しています。
コロナ禍の影響もあり、人と社会の価値観が変化しています。また、モビリティの電動化やデジタル技術の急速な進展、それに伴う様々な社会の枠組みの変化など、ビジネスの潮流は大きな変革期を迎えています。当社はこれからも社会や環境との調和を図りながら、製品やサービスを通じて世界の人々の喜びや驚き、高揚感、そして豊かさや幸福感の実現を目指していきます。
引き続き、なお一層のご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
ヤマハ発動機株式会社
代表取締役社長 社長執行役員
日髙 祥博