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ヤマハ発動機らしい感動を届ける。「NEXT KANDO ACTIONS」とは?

ワクワクさせるような製品やサービスを生み出し、感動を届けることで成長してきたヤマハ発動機。「感動創造企業」をめざす私たちは、これからも新たな感動を生み出し続けるために2024年から「NEXT KANDO ACTIONS」の取り組みを開始しました。今回は事務局の運営を担う井筒剛司さんに、その具体的な活動内容や今後の展望を紹介していただきます。

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ヤマハ発動機らしい感動を届ける。
「NEXT KANDO ACTIONS」とは?

ブランドマーケティング部(2025年6月時点)
井筒剛司
ワクワクさせるような製品やサービスを生み出し、感動を届けることで成長してきたヤマハ発動機。
「感動創造企業」をめざす私たちは、これからも新たな感動を生み出し続けるために2024年から「NEXT KANDO ACTIONS」の取り組みを開始しました。今回は事務局の運営を担う井筒剛司さんに、その具体的な活動内容や今後の展望を紹介していただきます。

ヤマハ発動機は製品だけでなく、感動をつくり出す会社

「NEXT KANDO ACTIONS」とは、ヤマハ発動機らしい感動をいろんな方に届けるためのアクションを増やしていくプロジェクトのことです。この取り組みをはじめた理由は二つあります。

一つ目は、社内調査を実施したところ、ヤマハ発動機がどんな会社なのか、しっかり理解した上で、社外の方に説明できる社員が少ないことがわかったためです。これは、大きな課題だと感じました。

私たちは「感動創造企業」を企業目的に掲げ、感動の輪を広げることでブランドの価値と企業価値を高めることを重視して企業活動を行ってきました。その実現に向けて描いているのが「感動サイクル」で、そのスタート地点となるのが、「社員の誇りの醸成・ヤマハらしさの体現」です。まずは社員全員が、「ヤマハらしい感動とは何か?」を理解する必要があると考えました。

もう一つの理由は、当社の売り上げの9割が海外ということもあり、海外での認知度や好意度は高いのですが、日本ではまだそのレベルに達していない点に課題を感じていたからです。多くの方に「ヤマハ発動機といえば、バイクの会社」というイメージを持っていただいていますが、若い世代の中には「何をやっている会社なのかわからない」という方も一定数おられます。社内の理解が進んだら、地域をはじめ日本全国の方に向けてもバイクなどの製品のイメージだけでなく、「ヤマハ発動機は感動をつくり出す会社である」ことを発信していきたいと考えていました。

ポイントは「ココロとカラダの両方が動く」感動であること

「NEXT KANDO ACTIONS」をスタートするときにまず実施したのは「ヤマハ発動機らしい感動創造とは何か?」を定義することです。ヤマハ発動機は、ただ移動するだけでなく、アウトドアを楽しむための心躍るようなモビリティ製品をお届けしているのが大きな特徴です。当社のモビリティ製品はエモーショナルに心を動かすと同時に体も動かしています。そこで、ヤマハ発動機らしい感動創造とは「ココロとカラダの両方が動くところ全部」の領域とこのプロジェクト内で定義しました。

加えて、当社の製品に触れる方は、必ず主体的に体を動かしていることから、「NEXT KANDO ACTIONS」は「活動的・主体的に楽しめる」時間や環境、体験を提供する活動としました。そして、そのような活動を楽しんだ方はもっとやりたいと感じるはずなので、「意欲が発動・増幅している人」を世の中に増やす取り組み、と位置付け活動をスタートしました。

感動アクションの可視化が、社員のモチベーションアップに

社内向けの取り組みとしてまず開始したのが、社員が行ったヤマハ発動機らしい感動アクションを社内のポータルサイトでレポート記事として紹介することです。例えば、当社のバイクを使った初めてのツーリング体験レポートや、社外向けの製品体験会レポートなどです。幅広く「ココロとカラダが動いた感動アクション」を可視化しました。

開始後は、レポート記事に触発されて、自ら新しい活動を始める社員がいたり、あるいは体験レポートにコメントをもらったりすることも増えてきています。自発的な活動が他の社員に届き、モチベーションになっているという変化が感じられます。

また、社員に製品を通した感動を体験してもらう機会を増やすための製品体験会も実施しています。当社には「eBike」というスポーツタイプの電動アシスト自転車があるのですが、近隣の販売店さんにご協力いただき、社員が予約をすればいつでも乗れる仕組みをつくりました。チームビルディングのために「eBike」でツーリングに出かけるなど、使い方はさまざまです。販売店にはスクラップブックが置いてあり、使用後には「この体験をどんなアクションにつなげたいか」などちょっとした宣言を記載してもらっています。

乗り物の楽しさを改めて実感した、グライダー体験会

いろんな体験会の中で最も印象深かったのは、社内のクラブ活動「ヤマハソアリングクラブ」に協力してもらい実施した「グライダー体験会」です。グライダーは当社の製品ではありませんが、ヤマハ発動機は創業当時から航空領域への憧れが強く、その想いが脈々と受け継がれてきました。それが農薬散布などの産業用無人ヘリコプターの開発にもつながっています。

グライダーに乗った社員からは、「グライダーは安全を最優先にしているから楽しめる。品質を保証することの重要さを改めて認識した」「遊ぶための乗り物を作っている会社なんだから、その楽しさを知ることが大切」といった声があがりました。

グライダー体験の後は、OBを招いた「語らいの会」を実施。ヤマハ発動機創業者の川上源一と直に仕事を行った吉田俊洋氏は、創業者の航空領域への想いや、自分で見て体験して仕事に生かすという「川上イズム」の話をしてくださいました。またヤマハ発動機の人力飛行同好会に所属し「鳥人間コンテスト」に出場していた鈴木正人氏、中山浩典氏は、コンテスト優勝時の体験談などについて語ってくれました。グライダー体験やOBとの語らいは、ヤマハ発動機のDNAやブランドへの誇りを感じる機会になったと思います。

ホームタウンに「意欲が発動・増幅している人」を増やしたい

「NEXT KANDO ACTIONS」の取り組みを開始して1年経ち、社内での自社に対する理解は確実に進んだと感じています。ポータルサイトへのレポート記事も、開始当初は集めるのに苦労していましたが、今では集まりすぎて編集が追い付かないほどです。

今後は地域の方への発信に、より一層力を入れていきたいと考えています。当社は創業以来70年もの間、浜松市や磐田市の静岡県西部に本拠地を置かせていただいています。もちろんこれまでも、里山の保全やビーチクリーン活動、小中学校と連携した体験授業など多くの地域交流を行ってきました。特に「ヤマハ発動機サッカー部」、「ヤマハ発動機ラグビー部」をそれぞれ前身とする「ジュビロ磐田」、「静岡ブルーレヴズ」は多くの方に応援していただき、私たちと地域の皆さんが感動を共有できるものになったと感じています。

日常の中に感動があることは、人間の普遍的な幸せの一つだと思います。これまでは主に製品を通じて行ってきましたが、これからは「NEXT KANDO ACTIONS」でもヤマハ発動機らしい感動を生み出す活動を実施していきたい。そして、地域の皆さんや社会全体を元気にするドライバー(推進者)のような存在になりたいと考えています。

私の今後の目標は、ヤマハスタジアムに社員やそのご家族だけでなく、地域の方々にも大勢お集まりいただいて、イベントを開催することです。楽器のヤマハとヤマハ発動機では、社員の家族を招いたイベント「Yamaha Day」をそれぞれ開催しています。例えば、「Yamaha Day」を合同で行い、両ヤマハの「ココロとカラダが動く」アクティビティを全部集めて、社員と地域の方が一緒に体験して盛り上がるような1日を思い描いています。

このような活動を通じて、まずはホームタウンである遠州地方で「意欲が発動・増幅している人」を増やしていきたいです。地域の皆さん、ぜひ私たちと一緒にココロとカラダを動かしてみませんか?

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