Vol.21 YAMAHA MAN　―その姿を追いかけて

ガンビア

日灼けした顔に大粒の汗を浮かばせているのは、中途入社4年目の若手社員。西アフリカの大地に立ち、戸惑いと不安を抱えながらも、次の瞬間には喜びや驚きで心の針が大きく振れる――。バイクの免許を取り、促されるままに指導者ライセンスを取得した。そしていま、声を張り上げてアフリカの人びとに安全な乗り方を指導している。転職を決意した数年前には、こうした自分を思い描くことはできなかった。
人は、自分の可能性を知らずにいまを生きる。その先に「知らなかった自分」がいた。

Yamaha Riding Academy（YRA）は、ヤマハ発動機製品を〈正しく・安全に・楽しく・役立つように〉お使いいただくための安全・普及プログラム。二輪車をはじめ、四輪バギーやウォータービークルなど幅ひろい製品領域で、個人や法人・団体等に向けた各種講習会を世界中で展開しています。

本編で紹介するのは、ガンビアの特約店に向けたインストラクター講習会の様子です。現地に優秀なインストラクターを育成することで、同国市場に二輪車の安心・安全を拡げていく取り組みです。とりわけ使用頻度の高い業務ユーザーや、社会インフラに関わる人びとへの安全指導は大きな意味を持っています。

たとえば、地域に医療を提供する研究機関もその一つ。各種研究活動の過程では、医療サンプルの回収などさまざまなシーンで二輪車が活躍します。こうした活動を安全かつ確実に遂行するために、当社は特約店と協力し、大切な任務を背負ったライダーたちに安全講習会等で支援しています。