トライアル世界選手権 Trial2 氏川政哉選手が電動トライアルバイク「TY-E 3.0」で挑戦、2日目の「レース2」で日本人最上位となる8位を獲得
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2026年5月27日

「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は今シーズン、電動トライアルバイク「TY-E 3.0」で、トライアル全日本選手権の最高峰クラスとなる国際A級スーパー(以下IAS)に参戦しています。ところが開幕前、昨年のIASで史上初となる電動バイクでのチャンピオン獲得を果たした#1 黒山健一選手が負傷し、開幕戦を含め長期の離脱となってしまいます。
4月12日、愛知県・キョウセイドライバーランドでの開幕戦は、自身初となるIASチャンピオンの獲得と、黒山選手に続きヤマハ発動機の連覇を目指す#2 氏川政哉選手が、黒山選手の欠場で期待がいっそう高まる中、プレッシャーをはねのけ接戦を制して優勝し、最高のスタートダッシュを決めたのです。一方、#4 野崎史高選手(Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA)は、熟成を重ねた「TY-E 2.2」で参戦し開幕戦を7位としました。
そして、全日本の第2戦に向けたインターバルの真っ只中、「2026 Herts FIMトライアル世界選手権・第1戦日本道路日本グランプリ」が5月16・17日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されました。


ヤマハからは氏川選手と野崎選手の2名がエントリーした「Trial2」では、世界各国から集まった21名の精鋭と、9名の日本人選手(IAS)、合計30名が出場。競技は2日間で、1日目と2日目それぞれ2レース、合計4レースが行われ、1レースごとに12のセクション(採点区間)に挑み、足着きや転倒などによる減点の少なさを競って各レースで順位がつけられ、上位15名にはポイントが与えられます。
なお野崎選手は今回、2000年からスタートした日本GPにおいてただ一人、27回連続出場となり最多出場回数を記録。2002年は日本人初の世界チャンピオン(ジュニアカップ:20歳以下)を獲得しており、今大会最年長(42歳)のライダーとしても注目されました。


さて好天に恵まれた1日目は、昨年を大きく上回る4,500人の観客が集まり、選手たちに熱い声援が送られました。レース1の氏川選手は、世界選手権ならではの高難度のセクションに苦戦してクリーン(減点0)は1つにとどまったものの、4つのセクションで手堅くミスを抑えて足着き1回のみの減点1で切り抜け、減点34で12位として4ポイントを獲得しました。しかしレース2では、クリーンを4つに増やしたものの、合計30点で20位。1日目の総合成績は4ポイントをゲットして15位となりました。一方、1日目の野崎選手は、レース1は22位、レース2は17位となり、ポイント獲得ならず。総合では22位でした。

夏を思わせる暑さに見舞われた2日目は、1日目よりも多い5,000人の観客が集まり、年に一度の世界選手権に熱狂。氏川選手のレース1は、1日目の経験を生かして5つのクリーンを出しましたが、ライバルたちも調子を上げており、結果は13位で3ポイントを加算しました。氏川選手がこの大会で最も奮起したのは、レース2です。自己最多となるクリーン7を叩き出して、世界のトップ10内に名を連ね日本人最高位となる8位を獲得。これで8ポイントをゲットし、トータル11ポイントで総合12位を獲得しました。
2日目の活躍には、チームの作戦変更がありました。今季、氏川選手は全日本チャンピオン獲得という目標があるため、日本GPと全日本ではセクションこそ異なりますが、第2戦もてぎ大会に向けた準備を兼ねて参戦。さらに黒山選手が怪我により欠場しており、氏川選手はリスクの少ない走りを選択していたのです。しかし初日が総合15位と振るわなかったことに加え、氏川選手自身の、世界を舞台に「自分をもっと磨きたい!」という思いもあって、チームとして「チャレンジしよう」と決め、それが2日目のレース2での躍進につながったのです。
また氏川選手は2日目、第6セクション(5段の岩上り)と第10セクション(急斜面の岩上り)でレース1、レース2ともに減点5と、ここだけで減点20と上位陣との大きな差になっていました。これが世界との差ではあるものの、攻略できればさらに上位に食い込めという可能性を確認することができたのです。

2日目の野崎選手は、レース1はマシントラブルで残念ながら完走することができず、レース2も22位となりポイントを獲得することはできませんでした。それでも総合では18位と、1日目から順位を上げることに成功しました。野崎選手は、「GPクラスの選手も失敗していた第3セクションのヒルクライムを2点で直登できたことは、自分でもミラクルだった」と、TY-Eのポテンシャルを世界に見せつけました。

また今大会、黒山選手は欠場となりましたが、全日本チャンピオンとして、また世界のトップを知るライダーとして本大会の解説を務め会場を大いに盛り上げ、元気な姿を見せました。そして全日本選手権は5月31日に再始動。第2戦が世界選手権と同様、栃木県・モビリティリゾートもてぎで開催されます。
RACE DATA
■大会名称:2026 Herts FIMトライアル世界選手権 第1戦 日本道路日本グランプリ
■開催日:2026年5月16・17日
■開催地:栃木県・モビリティリゾートもてぎ
■観客:1日目/4,500人、2日目/5,000人
■気温:1日目/25.7度、2日目/30.4度
■天候:1日目/晴れ、2日目/晴れ
■競技:12セクション×4レース
RESULT 1日目 総合結果
| 順位 | ライダー | マシン | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | A・CANALES MARTOS | Montesa | 34 |
| 2 | A・FARRE | Sherco | 30 |
| 3 | J・DANCE | G | 28 |
| 4 | F・TITLI | Montesa | 28 |
| 5 | G・HEMINGWAY | Beta | 23 |
| 6 | H・TURNER | Sherco | 22 |
| 15 | 氏川政哉 | Yamaha | 4 |
| 22 | 野崎史高 | Yamaha | 0 |
RESULT 2日目 総合結果
| 順位 | ライダー | マシン | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | B・GREEN | Scorpa | 30 |
| 2 | F・TITLI | Montesa | 28 |
| 3 | J・GUNVALDSEN | T | 27 |
| 4 | A・CANALES MARTOS | Montesa | 24 |
| 5 | G・HEMINGWAY | Beta | 23 |
| 6 | P・ECHENE | Sherco | 21 |
| 12 | 氏川政哉 | Yamaha | 11 |
| 18 | 野崎史高 | Yamaha | 0 |
COMMENT
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
氏川政哉選手談(15位/12位)※総合結果
「2日目は、レース1が13位で、レース2は8位という結果で、総合12位となりました。2日目はレース1の成績が悪かったので、もっと上に行ける試合でした。もっと自分のダメなところを見直して、そこを磨いていく必要があると強く感じました。一方で、今回はファンの皆さんに応援していただき、チームスタッフにもすごい協力していただいて、こうした成績をとることができたと思います。次戦の全日本では全力で頑張って1位を取れたらいいなと思っていますので、引き続き応援よろしくお願いします」
佐藤美之監督
「今年、全日本では黒山選手が不在という中で、やはりヤマハとしてチャンピオンを獲得するために怪我はできないと、私がライダーに抑えるように指示をしました。その結果、1日目は守りの走りとなってしまい、思うような結果が得られませんでした。これを踏まえチームで相談し、“2日目はチャレンジしよう”と切り替えた結果、氏川選手が見事レース2で8位というシングルを獲得し、総合でも12位で11ポイント獲得することができました。有言実行した氏川選手には感謝すると同時に、この勢いを持って次戦の全日本・関東大会に臨んで欲しいと思います。野崎選手は今回、不運が重なってしまったので、それをやはりチームとして考えて関東大会に臨んでいきたいと思いますので、また応援よろしくお願いいたします」
Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA
野崎史高選手(22位/18位)※総合結果
「2日目は本当に散々な結果で、レース1はマシントラブルで第1セクションに入ることもできませんでした。その場ではどうにもできずに、リタイアという形になってしまいました。その後もマシンは回復できなかったので、レース2はアシスタントのマシンで走りました。第10セクションで転倒した時に手を挟んでしまい、腫れと痛みがひどかったのですが、なんとか残りの2セクションも走る切ることができたました。メディカルの診察では骨に異常はなく打撲でしたが、腫れがひどい状態です。2週間後の全日本までにはしっかりと治して、今日のリベンジを果たしたいなと思います。また応援よろしくお願いします」
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