井手翔太選手が2回目の「夢教室」で、夢を諦めずに叶えるために家族、仲間の大切さを伝える
レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。
2026年5月14日

宮城県にある総合モータースポーツ施設「スポーツランドSUGO(以下SUGO)」は、村田町が教育基本方針として掲げている、自らの生き方を探求する「志教育」に賛同、2021年以来、地元の子どもたちを対象とした社会貢献活動「夢教室」を実施しています。
そして今年は4月23日(木)、村田小学校と村田第二小学校に通う小学4年生75人を対象に開催。9歳〜10歳、1/2成人式を迎え、将来を考えはじめる子どもたちが、将来の夢・目標を見つけ、それを実現するためのヒントを探すためSUGOにやってきました。この二つの小学校は来年、統廃合されて一つの学校になるそうで、一足早く、同級生となる子どもたちが顔を合わせ、お互いを知る良い機会にもなりました。
さて「夢教室」のオープニングは、子どもたちにスポーツランドSUGOはどんな会社で、どんな目的を持ち、どのような活動をしているのかについての紹介からスタートします。担当者からは、「ディズニーランドとディズニーシーを合わせたよりも大きく、東京ドームが45個ぐらいの入る大きさがあります。目標はモータースポーツのイベントや大会を開催し、その楽しさと感動を伝え、愛されるサーキットにすること。そして自然豊かな空間を生かして、多くの人で賑わう、特別な空間にするという2つの目標があります」などの話がありました。
このように地元の子どもたちにSUGOについて知っていただくと同時に、この「夢教室」を通じて、「プロライダーの話を聞き、SUGOの従業員の姿やレースの現場を見て、メカニックやエンジニア、レースを支える裏方の仕事など、さまざまな職業があることを知ってもらうことも一つの目的です。また教室を通してバイクなどのモノづくりの素晴らしさに触れたり、地元の村田町にある会社で働くという素晴らしさも知ってもらいたいというのも私たちの夢となっています」と続けました。

そしてヤマハ発動機もまた、モータースポーツ普及という視点から、プロライダーを派遣しこの活動をバックアップしてきました。これまでも当社のファクトリーライダーである黒山健一選手をはじめ、全日本ロードレース、モトクロス、トライアル選手権で活躍するトップライダーたちが「夢教室」の先生として参加しています。
今回の先生は全日本ロードレース選手権のST1000に参戦する井手翔太選手(AKENO SPEED・RC KOSHIEN)。2024年に続き2回目の登場です。井手選手は現在24歳と若く、小学生から見たらカッコいいお兄さん! そんな井手選手が、なぜプロライダーを目指したのかなどを語りました。

「最初の夢はサッカー選手でしたが、元プロライダーの父親の影響で、皆さんと同じ小学4年生の時にバイクに乗りはじめました。最初はスピードを出すことができず、レースに出ても全然勝てず、無理やり乗せられている感じでした。でも2〜3年目から勝てるようになって面白くなり、この道でお金を稼いでプロになると決め、いつしか夢がプロのライダーに変わっていました。具体的には中学生の頃だったと思います。それでもスランプに陥り、やめたいと思ったこともあります。でも夢を叶えたいという気持ちの方が強かったので続けることができました。
今、僕が乗っているバイクの最高スピードは300キロ。身体を守るためにヘルメットやグローブを着けてレースに挑みます。実際に使っているものを持ってきました」と、愛用のグローブを回して、触ったり、着けたりしてもらいました。子どもたちは頑丈に作られているグローブに驚き、感動していました。


質疑応答では、「300キロのスピードやコーナリングなど、怖くないですか?」という質問に対して、「いまだに怖いです。この気持ちを持ち続けないと無茶をしてしまうので、怖い気持ちを大切にしています」と、怖いという気持ちがすべてマイナスになるわけではないということも伝えてくれました。
「夢を持つことは大事ですが、夢が決まってないよっていう子どもたちもいると思います。でも、焦らなくても大丈夫。ただ、夢が見つかった時には後悔しないよう諦めずに突き進んで、夢を叶えて欲しいと思います。また挫けそうになった時は、友達、家族、先生などに相談して次に向かうことも大切です。必ず自分一人では解決できない時が来るので、そんな時に思い出してください」と、友達や家族、先生などの大切さを繰り返し伝えました。


最後に井手選手は、「これからバスに乗ってコースを1周します。SUGOは高低差が激しいコースです。最後が一番の上り坂なので、みなさん、注目してください。山の中のコースなので、下りながら右や左に曲がっていくところなどスピードが出れば出るほど難しいコースです。コースを楽しみながら、こういうところでレースをするんだと感じていただけたら嬉しいです」とモータースポーツの魅力について触れ、教室を締め括りました。


「夢教室」はプロライダーの話を聞くだけでなく、普段は入ることができないモータースポーツの現場の見学も行っています。今回も地元チームのピットやレース運営を支えるコントロールタワーの内部を見学しました。
チームの代表者からは、「ピットはレースを行うための準備をするところで、ここにあるのは1,000ccのバイクです。軽自動車よりも大きいエンジンが付いています。風の抵抗を少なくするカウルが付いていたり、タイヤはレースに向けてウォーマーというもので温めています。レース用なので軽くするために方向指示器やブレーキランプはありません。高速道路で車やバイクは100キロくらいで走りますが、SUGOでは最高280キロくらいスピードが出るので3倍近い速さです。新幹線よりも速いですよ!」という話を受けて子どもたちも興味深々です。

すべてのスケジュールを終えた子どもたちからは、「普通は入れないところを見ることができてびっくりしました。SUGOのいろいろなことを学べてうれしかったし、来年一緒になる村田小学校のみんなとも仲良くできてよかったです」という感想とお礼の言葉をもらいました。
「井手選手のお話は子どもたちが将来に向かっていくにあたり、いろんな気づきを与えてくれました。また実際にレースの準備をされているスタッフの皆さんやレースを支えている方々の話を聞くこともでき、SUGOだけでもたくさんの仕事があることを知るきっかけになりました。地元にこのような大きな会社があり、このような体験ができるのは素晴らしく、夢教室は村田町の“志教育”において大きな役割を果たしています。私も参加してワクワクしました」と引率の先生が話してくれたように、村田町の子どもたちは、SUGOの夢教室を経験して大人になっていきます。当社としては将来、モーターサークルに興味を持ったり、モータースポーツを「する」、「観る」、「支える」人になってもらえることを期待するばかりです。


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