JP-SPORTSで2026年も「YAMAHA YZF-R3 スカラシップ」を開催 2026年シーズンは5名の若手ライダーがエントリー
レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。
2026年4月23日

当社をはじめとする世界中のグループ企業では、モーターサイクルやモータースポーツの普及など、多岐にわたる役割を担った「BLU CRU(ブルー・クルー)」活動を展開しています。特にモータースポーツ部門は、オン・オフ両カテゴリーで才能ある若手ヤマハライダーを発掘するとともに、将来は当社とともに、モータースポーツをはじめさまざまな領域でともにチャレンジしてくれるライダーの育成を目指しています。

なかでもロードレースは、プロダクションレースの国内選手権、エリア選手権、世界選手権、さらに「BLU CRU」のトップチームが参戦するMoto2、そして世界最高峰のロードレースMotoGPまでをつなぐ独自のステップアップシステムを持っています。


日本におけるファーストステップが今年、「JP250」から名称が変更となった「JP-SPORT(ジェーピースポーツ)」で実施する「YAMAHA YZF-R3 スカラシップ」です。初代王者は高橋匠選手、2年目は久川哲平選手が勝ち抜いて欧州の「Yamaha R3 BLU CRU FIM World Cup」に年間エントリーし、ほとんどが初となる欧州のサーキットを舞台に表彰台を獲得するなど、チャンピオンには届きませんでしたが、それぞれしっかりと爪痕を残してきました。


昨年はインタークラスでチャンピオンに輝いた竹本倫太郎選手がスカラシップを獲得。新たな環境の中に身を置き、他のルートで道を切り開いた日本人ライダーとともに開幕を待ち望んでいるところです。
4年目となる2026年の「YAMAHA YZF-R3 スカラシップ」では、従来通り欧州への道に加え、全日本のST600や「R3 BLU CRU Asia-Pacific Championship」と、年齢やキャリアに応じて選択肢を広げ実施することを決定。これに賛同した、今井勝也選手(BLU CRU Team BabyFace)、片田泰志選手(BLU CRU Team BabyFace)、本間国光選手(BLU CRU Team Norick+MGR.)という継続組に、市川速人選手(BLU CRU Webike Team Norick)、小川大樹選手(BLU CRU DOGFIGHTRACING)を加えた5名がスカラシップへの挑戦に名乗りをあげたのです。 ※ライダー名は五十音順


そしてシーズン開幕前の春休みに実施している「BLU CRU走行会」を、今年も4月上旬、近畿スポーツランド(京都府)で実施しました。今回参加した4名のライダーを指導するライディングコーチにはST1000に参戦する井手翔太選手(AKENO SPEED・RC KOSHIEN)、さらに当社レーシングサービスの菅原陵が技術アドバイザーとして参加しました。


初日は小雨が午前中から降り続くあいにくの天候となりましたが、早朝から恒例のランニングとストレッチを通じて身体を温め、17時頃までじっくり走行。ドライとなった2日目も含め、とにかく圧倒的な周回数を重ね、相棒となるR3の習熟を高めていきました。

4名のライダーとともに走った井手選手は特にウエットとなった初日、経験不足から上半身に力が入り操作を限定していたライダーたちに、上半身の力みを抜き、下半身でしっかり車体を保持・安定させることを指導。全員でその改善に取り組み良い方向へと導いていきました。


また併せて「ウエット路面はグリップの限界値が下がるため、ブレーキングはもちろん、マシン操作、アクセルコントロールを丁寧かつスムーズに行うことが重要です」と的確なアドバイスを送りながら、ウエット特有の走り方、特に観察の結果見えてきたブレーキングについてより具体的な指導が行われ、ライダーたちに経験が少ないウエット走行のカン・コツを叩き込みました。


走行から見えてきたのは、継続参加者の成長でした。井手選手は「継続組は昨年からの進歩がすごい」と目を見張ります。「特に今井選手は昨年のスタート時点ではまだまだでしたが、成長速度が非常に速く驚いています。ただ、ここに集まったライダーは皆センスがあるためそれに頼ってしまう。国内レベルでは勝てても、やっぱり基礎が重要なので、今回のような反復練習を実力のあるライバルと制限なくできるのはとても貴重で、大きな刺激となり、自己の課題が浮き彫りになったのではないかと思います」
こう井手選手が話してくれたように、この「BLU CRU走行会」は、友人を作ることが目的ではありません。若き才能が互いを知り、それぞれの良い点を理解、また探究して己の長所を磨き上げながら、同時に新しい技術を身につけていくという狙いもあります。まさに、学び合い伸ばし合う機会なのです。
そして4月25日(土)、スポーツランドSUGOでJP-SPORTSの開幕戦が行われます。自身の夢や目標を叶えるために日々、努力と準備を続けてきた若きライダーたちの人生をかけた戦いがスタートします。ぜひ、彼らの挑戦を見届けてください!
今井勝也選手(BLU CRU Team BabyFace)


「昨シーズンのはじめは、ライバルにまったく追いつけず苦労しましたが、シーズン後半になるにつれてYZF-R3への理解が深まり、ライバルについていけるようになりました。レースで戦えるようになり、楽しくなってきていますが、昨年は、ライバルの前後を走るとミスが増えるので、メンタルコントロールが課題だと感じていました。
シーズンオフは、8の字走行などの基礎練習とともに、メンタル面の課題を克服するため他のライダーに協力してもらい、前後を走ってもらって自分のペースを冷静にコントロールするトレーニングを行ってきました。
今年は“最後の年”という覚悟でスカラシップの獲得を狙っています。まずはターゲットを見つけ、それに食らいついていくこと。シーズンを通してポイントを落とさず、安定して上位を維持することが重要だと考えています。
目標は、世界最高峰のMotoGPで活躍するプロライダーになること。そのためにまずは今年、スカラシップを獲得し、ヨーロッパや全日本へのステップアップなど、次のキャリアの選択肢を広げていくことが必要です。どのカテゴリーに進むとしても、一つ一つのステージで着実に成果を出して、世界への道を切り拓いていきたいと思います」
小川大樹選手(BLU CRU DOGFIGHTRACING)


「年長の時に兄の影響でポケバイに乗りはじめ、小学4、5年生で速くなり上位を狙えるようになりました。小5の時に全国大会の最終戦で優勝。ポケバイを卒業してからは、NSF100で1年間レースを行い表彰台に上がるなど成績も残してきました。その後SP12へステップアップしました。そして約半年でレースをやめることになったのですが、“乗りたい”と親に頼んで今年の2月ぐらいからYZF-R3に乗りはじめました。バイクを操る感覚は残ってます。体に染み込んでいるんだと思いますが、今はもっとバイクと仲良くなる段階です。
今年は全日本が初めてで、自分がどの位置にいるのかをわからない状態ですが、シーズンに向けては、3月の筑波選手権で2位、SUGO選手権で4位と少し自信もついてきて、緊張というか楽しみが大きくなっています。まずはトップ10に入って、この1年で速くなって、今シーズンのうちに表彰台に立つことが目標です。そして来年にはチャンピオンをとってヨーロッパに行き、将来はプロのライダーとしてMoto2のヤマハチームに入りたいと考えています」
片田泰志選手(BLU CRU Team BabyFace)


「オフシーズンは、バトル時のブレーキングの深さや上半身の力みといった弱点を修正することに集中してきました。その結果として先日のSUGO選手権では昨年の自己ベストを1.23秒更新し、レースでは優勝とトレーニングの成果を確認できました。
初日は悪天候となりましたが、ライバルと走る良い機会であり、コミュニケーションをしっかりとって各ライダーの特性を把握し、今シーズンの戦い方をしっかり確認したいと考えています。
昨年に続きライバルになる今井選手や本間選手に加え、新たに小川選手や市川選手が参戦してきます。過去2年は久川選手や竹本選手という強いライダーがいましたが、今年は3年目ということで自信もありますし、自分が“その強い選手になるシーズン”にするという決意と、彼らに負けないという強い覚悟を持って、開幕戦での圧倒的勝利を掴み、トップを目指したいと思います。
そしてヨーロッパに挑戦しさまざまな世界選手権でチャンピオン、さらにMotoGPでヤマハのバイクに乗って世界チャンピオンになりたいと考えています」
本間国光選手(BLU CRU Team Norick+MGR.)


「昨年はナショナルでチャンピオンを獲得し、今年はステップアップしてインタークラスに参戦するので、そのチャンピオンはもちろんですが、やはりスカラシップの獲得が最大の目標になります。
冬場は地元が新潟なのでR3には乗れないため、ダートトレーニングやモトクロスでフィジカルとバイクコントロールを鍛え、乗れるようになってからは近隣のサーキットでの走り込みと、自転車での体力トレーニングを並行して行なってきました。
昨シーズンはトップ集団で走る力はあったのですが、終盤のバトルで勝ち切れず、2位や3位で終わることが多くありました。経験不足により、勝負どころで前に出られなかったので、今年はトップグループでバトルの経験を積んで“勝ち切る力”を養いたいと思っています。加えてSUGO選手権ではクラス2位、総合2位でしたが、赤旗中断など複雑な状況を経験し、レース展開をしっかり考え、頭を使って走る必要性も再認識しました。
とにかく今年はヨーロッパでのレース参戦を意識し、レースウィーク全体の組み立てから、予選でのタイムの出し方、レースではパッシングの仕方など、すべてにおいて“ヨーロッパ”を頭に置いて活動し、将来のMotoGP参戦につなげたいと思います」
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