全日本モトクロス開幕に備えBLU CRU走行会を開催 国際A級ヤマハライダーが「いなべモータースポーツランド」に集結
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2026年3月13日

2026年シーズンの全日本モトクロス選手権が昨年より約1ヵ月早い3月15日、全日本の先陣を切って開幕します。会場は全日本初開催となる「いなべモータースポーツランド(三重県いなべ市)」で、中部地方では30年ぶりの復活となります。これに合わせてヤマハ発動機株式会社では、才能ある若手ヤマハライダーの発掘や育成を目指す「BLU CRU」活動の一つ、開幕前の恒例行事「BLU CRU走行会」を、この「いなべモータースポーツランド」で実施しました。

「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」のジェイ・ウィルソン選手と大城魁之輔選手、「YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松 BOSS」の田中淳也選手をはじめ、全国からIA1、IA2に参戦する多くのヤマハライダーが参集。中部地方のライダーにとっては馴染みのあるコースかもしれませんが、全日本に向けて一部コースレイアウトが変更されていることもあり、参加ライダーにとっては貴重な機会となったようです。


走行会はジェイ選手の主導によるランニング&ストレッチで開幕。この日は気温が低く風も冷たかったこともあり、走行に向け身体を温め整えました。


午前中はジェイ選手から、まず20分の練習走行で自身のベストラップを確認し、そのタイムを目指して7周のスプリントを短いインターバルで連続して走るという練習メニューが提案されました。これはスプリント力を養い、順位を大きく左右するレース序盤で好位置につけるための練習で、多くのトップライダーが取り入れています。




午後のフリー走行は、ファクトリーライダーからIAルーキーまでが入り乱れての走行となりました。IA経験者たちは開幕戦を見据えたセットアップやコースの習熟を目指し精力的に走行。一方のIAルーキーである名島玖龍選手や髙木碧選手といった若手ライダーは、セットアップやコースの習熟に加え、先輩ライダーとのセッションをライン取りなど「学び」の機会としてフル活用。同時にこのシーズンオフに積み重ねた努力と準備の成果を、シーズンに入ればライバルとなるライダーたちと自身を比較し、開幕を前に自身の立ち位置を確認したのです。

午前と午後、それぞれの終わりには、個人、または人数を揃えてスタート練習を実施。グリッドを飛び出した直後から1コーナーまでの路面状況を確認するなど、ベストグリッドの選択を行いました。


さらに、こうしたそれぞれのセッションの間に行われるライダー同士のコミュニケーションもこの「BLU CRU走行会」の特徴の一つです。ライダー間での情報交換はもちろん、ジェイ選手や大城選手への貴重な質問タイムにもなり、ライダーたちは開幕戦に備えるだけでなく、次の進化・成長に向けたくさんの情報を収穫し、無事に走行会を終えたのでした。

走行会最後のミーティングでジェイ選手は、「なかなかすぐに目標を達成するような結果は出るものではありません。だからこそ開幕戦はここまで準備してきたことを発揮することに集中してください。そして導き出された順位に一喜一憂するのではなく、プロセスを振り返り、その中で見えてきた課題を把握し向き合って着実に進化してください」というエールで走行会を締めました。
IA1:#7 浅井亮太選手(BLU CRU YSP浜松 BOSS)


「昨年はチャンピオンの大倉選手やランキング3位となった大城選手とのレベル差を痛感したシーズンでした。ただ、昨年はホールショットもあったし、スタートで前に出ることでトップのスピードを体験。“違う景色”を体感できたことで、具体的に到達すべき水準のイメージを持って、シーズンオフに入れたことが良かったと思います。
そのシーズンオフは12月中旬からトレーニングとライディングを再開し、まずは基礎づくりを中心にやってきました。そして昨シーズン不足していたスピードの向上を最優先にして、一定の成果を実感しています。今はそのスピードを維持しながら、よりマシンを的確にコントロールしていくことにフォーカスして練習を積み上げています。
一方で、今年はチームも変わって準備が忙しかったし、開幕がいつもより早いということで、レギュレーション変更への対応も含め、マシンセットアップについてはやっと今日できた感じで、良い状態に持っていけました。
そして今日は、開幕1週間前に開幕戦コースで、しかも集中できる環境で濃い練習とテストができてとても良かったです。新チームからは良いサポートと、自分を高める“良いプレッシャー”をもらっています。開幕戦ではこれらを力に変え、スタートから前に出て、まずは気持ちで負けない走りをしたいと思います。そして最終的には“ランキング3位”でシーズンを終えることが目標です」
IA2:#03 名島玖龍選手(レーシングチーム鷹)


「昨年はIBOPENに参戦し、開幕戦は表彰台と好スタートを切りましたが、第2・3戦で苦戦。後半も2・3位止まりで優勝を逃し、悔しさが残るシーズンでした。それでもランキング3位とし今年からIAに昇格しました。IAは目標にしてきた舞台。緊張感はありますが、今年はルーキーとして挑戦を重ねて成長の年にしたいと思っています。開幕戦でライバルたちとの実力差を把握し、自分なりの物差しを持ってシーズンを戦い、少しずつ順位を上げてコンスタントに15位以内に入れるようになりたいし、できれば10位以内も狙っていきます。
そのためにも、今回のトップライダーとの合同練習はとても良かったです。先輩の走りから多くを学ぶことができました。例えば住友選手のライン取りは自分とはまったく異なっていたし、田中選手らのスピードの乗せ方やアクセルの開け方はとても参考になりました。
また、ジュニア時代からのライバルであり、リスペクトしているチームメイトの髙木選手からもたくさんの刺激をもらいとても良い機会になりました。
中島漱也選手のような日本のトップライダーになって、3年後にはIAでチャンピオンを争い、5年後には世界選手権へ挑戦して活躍できるようになりたいと思っています。今年はその一歩としてがんばります」
IA2:#04 髙木碧選手(レーシングチーム鷹)


「今季は、昨年の2スト125から4スト250に乗り換えました。ニュージーランド遠征までに約5回しか走行しておらず、昨年末から今年にかけて本格的に乗りはじめたため、全体の練習量が十分ではない中で、タイム面では速くなっている実感がある一方、フィーリングが悪く、まだセッティングや技術自体が追いつてない感じでYZ250Fを自分のものにできていません。その後のニュージーランド合宿も当初は曲がれずテンションが下がっていましたが、現地でコーチしてくれたコピンズさん(元GPライダー)から指導を受け、ある程度は走れるようになりました。
今日の走行会ではジェイさんからギア選択など具体的な指導を受けることができたし、他ライダーの走行を観察し、違いを自分なりに感じとることができました。IAは細かなところから詰めているため、参考になる点が多かったです。
今年から参戦するIA2は“大きい壁”です。タイムは出てないし、不安もあります。まずはトップ10に入ることが目標ですが開幕からすぐは難しいので、シーズンを通して改善し、シングルの常連、最終的には6位入賞を目標にします」
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