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
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■テック3・ヤマハ・チームの2人のこと
コーリンは、基本的には4ストロークの重量車に乗るのが得意です。昨年まで“最強のセカンドライダー”的な位置にいましたが、やはりファクトリーチームなので、プレッシャーはあるわけです。その中で自分なりのモトGPでのスタイルを作りきれなかったという感じがします。レースの戦い方を含め、モトGPという“世界”で自分をアピールしていくという点で、何か遠慮があったような気がします。
トーズランドも、WSBからのステップアップ組です。WSBからの転向はハードルが高く、一番のネックはコースを知らないことです。
開幕戦のカタールは知っているコース、次のヘレスは冬にテストしているので経験があった。問題はそれ以降で、彼は「忙しすぎて、走るだけで大変だ」と良く言ってました。コースを覚えるのに大変な上に、タイヤもマシンもセッティングも変わる。それで頭の中が一杯になってしまい、落ち着いて乗れなかったのが現状でした。
今年のモトGPのトピックと言えば、初のナイトレース、開幕のカタールかもしれません。すごく大変でした、正直に言うと止めて欲しい(笑)。と言うのも朝と夜が逆転し、生活のリズムが崩れて体調を維持するのが難しくなるからです。予選が終わるのが夜12時ごろで、その後宿舎に戻り夜中の1時に就寝すれば、翌朝から作業を始めることも可能です。しかし我々はデータを全て調べ、翌日に向けてある程度の整備を終え、かつ問題がないかを確認しないと眠れないわけです。結局朝の5時とか8時まで作業していたこともありました。
後半戦を視野に入れレースを振り返ってみると、バレンティーノの転倒もありましたが、ムジェロ以降何が起こっているのか、が一番気になる点です。今は開発スタッフ全員でデータを分析し、原因を掴み、後半戦に向けて何が出来るのかを検討しています。
編集子追記: 日本GPについて「必ず勝ちます」と書いても良いですかと聞いたところ、「良いです」と力強く答えてくれました。 |
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