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全日本トライアル選手権 電動トライアルバイク「TY-E 3.0」が連覇、氏川選手がIAスーパーで初のチャンピオンを獲得

ヤマハ発動機のレースに関する広報発表資料をご紹介します。

2026年10月28日

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 2026年10月25日(日)、和歌山県の湯浅トライアルパークで全日本トライアル選手権 第7戦和歌山・湯浅大会が行われ、ヤマハ発動機株式会社の電動トライアルバイク「TY-E 3.0」と、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の氏川政哉選手が国内最高峰のIAスーパー(IAS)で7位となりました。この結果、氏川選手はIASで初のチャンピオンを獲得、「TY-E 3.0」は2025年の黒山健一選手とのチャンピオン獲得とあわせ、全日本選手権史上初となる連覇を達成した電動トライアルバイクとなりました。


 2023年から3年にわたる「TY-E」に関する研究・開発活動を終えた「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」ですが、当社電動トライアルバイクの優位性を示すとともに、トライアル競技の活性化を目指して参戦を継続。黒山選手がシーズン前に負傷し、氏川選手のみが参戦することとなりましたが、シーズン序盤から「TY-E 3.0」のポテンシャルを引き出し2連勝でポイントリーダーに立ちます。


 以降2戦は連続2位。サマーブレイク明けの第5戦広島・三次灰塚大会は、レース後半の降雨で減点を増やしながらも逃げ切って今季3勝目。続く宮城・SUGO大会では3位と6戦連続表彰台という安定感でランキング2位に36ポイント差で首位をキープしました。


 迎えた第7戦は、競技中にレベル4土砂災害危険警報が発令されたため1ラップ目の途中で打ち切りとなりましたが、国内競技規則(第3章競技会36項 競技会の延期および中止等)に則りレースは成立。氏川選手はこの結果7位となり、IASはハーフポイントが加算され、ランキング2位との差が32.5ポイントとなったことから、2018年に国内最高峰のIASにステップアップしてから初となるチャンピオンに輝きました。


 「TY-E 3.0」は電動トライアルバイクとして全日本選手権史上初の連覇を達成。勝利数は2024年に2勝、2025年に6勝、2026年に3勝と、通算11勝になりました。続く11月29日、京都府の平安神宮前 岡崎公園で行われる最終戦「第8戦 City Trial Japan大会」では、チャンピオンにふさわしく、勝利でシーズンを締め括れるよう全力をつくします。


※本リリースにて使用している写真は、第7戦以外のものも含まれます。


氏川政哉選手

「今大会は、チャンピオンを意識しすぎると自分のペースを崩してしまうので、これまで練習してきたことをしっかり発揮し、いつも通り成績にこだわって臨みました。ただ、大雨で走行ラインが見えにくく序盤から減点が続き、ちょっとしたトラブルもあって焦りが出るなど、メンタルも含め難しいレースでした。
チャンピオンを獲得できたことはもちろんうれしいですが、レースが途中で終わり、後半戦は自分の走りができていないこともあって、実感が薄いというのが正直な気持ちです。
今シーズンはライダーとして一人でファクトリーチームを背負う形でしたが、チームが一丸となって支えてくれたおかげで、ここまで戦うことができました。ヤマハやスポンサーの皆さん、家族をはじめ、応援してくださるファンの皆さん、これまでバイクをはじめた頃から支えてくださったすべての方々に感謝しています。皆さんの応援が自分の力となり、チャンピオン獲得につながったと思います。最終戦のシティ・トライアルでは、チャンピオンにふさわしい走りで優勝し、皆さんと一緒に喜びを分かち合えるよう頑張ります」



佐藤美之監督

「現地で正式なリザルトが出なかったため、チャンピオン獲得の喜びをみんなで分かち合えなかったことには複雑な思いがあります。しかし、黒山選手が不在の中、氏川選手とチームが踏ん張り、2年連続でタイトルを獲得できたことは素直にうれしく感じています。今シーズンは、電動トライアルバイク“TY-E”のポテンシャルを、市場や社内にさらに広く訴求することを目指し、絶対に勝たなければならないという思いで取り組んできました。氏川選手についてはまだ課題はあるものの、ライダーとしての成長に加え、チームやスポンサーとのコミュニケーションなど、人間力も着実に向上してきました。今後は日本だけでなく、世界を目指せるライダーへと成長してほしいと期待しています。また、電動トライアルバイクでの連覇は史上初のことで、当社のトライアル活動において大きな成果でもあります。さらにこの活躍により、エンジンではできなかった新たな領域での活動も着実に広がりました。
最終戦はチャンピオンにふさわしいレースを披露し、ファンも一緒に会場全体で盛り上がりたいと思います。もちろん勝利を目指し、ヤマハファンや応援してくれる人々と喜びを分かち合うことが目標です」



氏川選手、2026年シーズンの戦績
開催日 大会名 成績
4/12 第1戦 愛知・岡崎大会 優勝
5/31 第2戦 もてぎ大会(栃木県) 優勝
6/21 第3戦 北海道・和寒大会 2位
7/12 第4戦 宮崎・えびの大会 2位
9/13 第5戦 広島・三次灰塚大会 優勝
10/25 第6戦 宮城・SUGO大会 3位
10/25 第7戦 和歌山・湯浅大会 7位
11/29 第8戦 City Trial Japan大会(京都府) -

電動トライアルバイク「TY-E」について


 2018年、EV開発の課題であった「コンポーネントの高出力小型軽量化」、「意のままに操れる運転のし易さ」の克服を目指した研究開発の中で誕生した初代「TY-E」。2018年にはそのポテンシャルを確認するため、黒山選手とトライアル世界選手権TRIAL Eクラスに参戦し、開幕戦で優勝、第2戦では2位としてランキング2位を獲得すると、続く2019年も2度の2位表彰台でランキング2位とし、一定の成果を確認したことから活動を休止しました。


 2022年には、「環境計画2050」において、2050年までに事業活動を含む製品ライフサイクル全体のカーボンニュートラルを目指す目標を設定しており、「TY-E」は、当社らしいカーボンニュートラルの実現に向けたアプローチの一つとして開発活動を再開。初代をベースに「TY-E 2.0」へとアップデートし世界選手権Trial 2に黒山選手とスポット参戦。EVならではの力強い低速トルクや加速性能などを活かし"内燃機関を上回る楽しさ"を目指してきた「TY-E 2.0」の実力を確認するとともに、実戦を通したデータの獲得や課題の抽出など、さらなる開発に向けた情報収集を目的に出場しました。


 2023年からは、「TY-E 2.1」と黒山選手のコンビで、エンジン車を上回る性能と楽しさを持った電動バイクにつながる技術の蓄積を目指した研究・開発と、3年後の2025年に全日本チャンピオンを獲得することを目標に、国内最高峰のIAスーパーにフル参戦を開始しました。


 初の表彰台は2023年、第4戦和歌山・湯浅大会での2位。続く北海道大会ではアップデートした「TY-E 2.2」を投入し、黒山選手は第7戦まで4戦連続で表彰台を獲得してランキング3位となりました。氏川政哉選手と野崎史高選手を加え、「TY-E」3台体制となった2024年には、氏川選手が第3戦もてぎ大会で初優勝を果たすと、黒山選手が2位、野崎選手が3位と表彰台を独占。第4戦北海道・和寒大会で氏川選手が2勝目を獲得したほか、黒山選手が前年を上回るランキング2位と、エンジン車に迫る活躍を見せました。


 2025年には、最新型「TY-E 3.0」を投入し、黒山選手が第3戦もてぎ大会で自身初となる「TY-E」での優勝を飾ると、これを皮切りに最終戦まで4勝をあげ、電動トライアルバイクによる国内最高峰クラスで初となるチャンピオンを獲得しました。

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