詳細本文

　「世界耐久選手権第3戦"コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース」の予選2日目、予選上位10チームの最終グリッドを決める「TOP 10 TRIAL」が30日（土）開催され、＃7「MONSTER YAMAHA - YART」はグリッド2番手、#94「YAMAHA RACING FRANCE GMT94 IPONE」が6番手に決まりました。
　鈴鹿は午後から一時雨となり、計測方式を変更。金曜の予選上位10チーム内の上位10選手によるセッションと、2番手10選手によるセッションが各20分で行われ最速ラップが計測されました。この中で、「MONSTER YAMAHA - YART」の中須賀克行選手は、序盤から2’08.025を叩き出し終盤までトップに立っていました。チェッカー約2分前に「ヨシムラSUZUKI Racing Team」の加賀山就臣選手に1000分の24秒差で逆転を許しましたが、決勝グリッド2番手を決めました。

左からジャバニ選手、中須賀選手、ジャーマン選手

好タイムを出したラグリーブ選手をピット前で向かえるチェカ選手

#7　MONSTER YAMAHA - YART
決勝2番グリッド（2分08秒025）

中須賀 克行選手談：

　「2分08秒025、まさかここまでのタイムが出るとは思っていませんでした。マシンは、基本的には彼らの仕上げたマシンに僕が合わせて乗るという形をとっています。初めて経験する世界耐久選手権のマシン、タイヤを含めてストレスなく乗れていて、それが今回のタイムにつながりました。実はこのトップ10トライアルで目立とうと考えていたので、それが実現できてうれしいです。明日の決勝でも、チームを盛り上げていきます」

グウエン・ジャバニ選手談：

　「昨日の予選で転倒してしまって右肩、右足首などを打撲したため少し痛みますが、今日走ってみて決勝には問題ないことが確認できました。中須賀選手と一緒に決勝を走ることができてハッピー。明日は最後まで走りきりたいと思います」

マンディ・カインツ監督談：

　「正直、この結果には驚いています。今日は昨日の順位（4位）をキープできればと考えていましたが、中須賀選手がそれを大きく上回る結果を残してくれました。そしてYZF-R1のポテンシャルが、私が想像していた以上に高いことに驚くと同時に、このR1で中須賀選手と鈴鹿を戦えることをチーム全員が誇りに思っています。決勝はライバルたちと同一周回数、5位以内でのフィニッシュをめざします」

#94　YAMAHA RACING FRANCE GMT94 IPONE
決勝6番グリッド（2分09秒409）

デビット・チェカ選手談：

　「私たちのマシンは24時間用なので、8耐でトップを狙うチームに対してはビハインドがあるかもしれません。でも私たちのライバルは耐久選手権チーム。鈴鹿では5～8位以内でゴールし着実にポイントをゲットしたいです」

マチュー・ラグリーブ選手談：

　「今日のタイムには満足ですね。マシンはパーフェクト。決勝は2分11秒台でコンスタントに走ることを目標にしています。何位に入るかということではなく、しっかりゴールすることが何よりも大切だと思います」

クリストフ・ギュオ監督談：

　「信じられない結果！　ラグリーブ選手は2分9秒後半までいってくれると思っていましたが、9秒中盤まで縮めてくれて6位。驚きとうれしさでいっぱいです。我々のYZF-R1 はキットパーツを組んだだけの仕様ですが、そのR1が世界耐久選手権のライバルたちを上回ってくれました。明日は5位を目標に頑張ります」

TOP 10 TRIAL結果（決勝スターティンググリッド上位10チーム）