セレクションの夏がスタート。逆転で近鉄から勝利

　トップリーグ開幕を1ヶ月後に控え、夏季強化試合は選手たちにとってはセレクションマッチ。初戦は前半40分間に出場するメンバーと後半40分間をプレーするメンバーに分けて、西の古豪・近鉄と北海道北見市のモイワスポーツワールドにて対戦した。
　
　ヤマハのキックオフで試合が始まる。前半5分、近鉄はペナルティーゴール（以下、PG）で先制点を奪う。ヤマハは連続攻撃から清原選手のキックパスからチャンスを広げ、西内選手が突進。7分に吉沢選手が中央にトライを奪い、ファンデンヒーファー選手がゴールを決め、7-3と逆転する。

　12分、伊東選手が相手のパスミスしたボールと拾って攻撃に転じる。そのボールを丁寧につなぎ、最後はクリシュナン選手が飛び込みトライ。14-3とリードを広げる。ところが17分に連続攻撃中のボールをインターセプトされ、トライを許す。28分、近鉄は再びPGを狙い、14-13と1点差に詰め寄る。さらに33分にディフェンスのミスからトライを許し、近鉄が逆転。14-20で6点ビハインドで折り返す。

　後半、ヤマハメンバーは総入れ替えする。7分にタヒトゥア選手の突進から五郎丸選手にボールが渡り、最後は左ウィングの中園選手が左隅にトライ。12分、江口選手の突進をサポートしたバードゥル選手がトライ。24-20と逆転に成功する。

　攻撃にリズムが出てきたヤマハは15分、ラインアウトから展開すると中園選手が中央にトライ。五郎丸選手がゴールを成功させ、ヤマハ復帰後の初得点を決める。21分、ラインアウトからのモールを押し込み、新人の江口選手がトライ。直後の23分に中園選手が新人の吉良選手からのパスを受けて3つ目のトライを決め、45-20とリードを広げる。

　さらに28分、ラックから篭島選手が持ち込み、中央を突破してトライ。続けて30分には、連続攻撃から五郎丸選手が左中間にトライ。五郎丸選手がゴールも決めて、59-20とし、夏季強化試合の初戦は白星スタートとなった。

※ラックサイドを駆け抜けてトライ、篭島選手（画像提供：小山田直子氏）