2011春季練習試合 第2戦 - 試合日程・結果

【積極的な攻撃もミスで逆転負け】

　季節外れの台風が日本に上陸。春季オープン戦2戦目のホンダヒートとの対戦は強風と豪雨の中、岐阜県関市グリーン・フィールド中池にて行われた。
　
　キックオフから果敢にアタックを展開するヤマハに対し、今季にトップリーグ復帰を果たしたホンダは持ち前のディフェンスで対抗。両者、我慢比べの立ち上がりとなった。

　前半12分にヤマハ陣でのラインアウトからホンダの北川選手がライン際を一気に駆け抜け先制トライ。一瞬の隙を突かれた形となった。

　その直後のキックオフからヤマハFWが奮起。トゥイアリイ選手やトーマス選手らが前に出てホンダ陣にラッシュ。FWが連続ラックでボールを確保すると、BKがサウ選手を起点にゲインし、最後は津高選手からのリターンパスを受けた五郎丸選手がトライ。五郎丸選手のゴールも成功し、7-5と逆転する。

　前半終了間際、ヤマハボールのスクラムが回転し、ホンダのスクラムハーフ小西選手がボールを素早く拾うと、走りこんできた北川選手にパスし、ホンダが逆転。7-12でハーフタイムとなる。

　雨がさらに激しく降る中、後半キックオフ。FWで前に出たヤマハがゴール前のラックから、スタンドオフの大田尾選手が右コーナーに目掛けて、緩やかなキック。走りこんだ今季新加入の田中選手がダイビングキャッチし、入団初トライを決め、12-12と同点に追いつく。五郎丸選手が右端からの難しいゴールを成功させ、14-12と再び逆転する。

　ホンダは危険なプレーと故意の反則から2選手が一時退場。後半19分、ヤマハはスクラムでプレッシャーをかけ続け、ディフェンスが薄くなったところを大田尾選手が飛び込みトライ。五郎丸選手のゴールも成功し、21-12とリードを広げた。

　春季オープン戦ゆえに、ヤマハは大幅に選手を交替。FWは前田選手名嘉選手、西選手、八木選手が、BKは池町選手、伊東選手、遠藤選手、越村選手らを投入し、遠征メンバー全員が出場となった。

　後半25分、ヤマハゴール前のスクラムから出たボールを、ホンダ・北川選手がチャージし、この日3つ目のトライを決め、21-17と追い上げる。

　後半34分には、ホンダ・北川選手がインターセプトし、ヤマハのインゴールにキック。そのボールをホンダ・木村選手に押さえられ、21-24と逆転を許した。少ない残り時間もボールを支配しつづけたが、決定的なチャンスを作ることができず、そのまま試合終了となった。

☆入団初トライを決めた田中選手
「トライは大田尾さんの狙い通りです。もちろん、トライという形でチームに貢献できたことは良いことですが、ゲームフィットネスがまだまだ足りず、自分が納得いく形でのトライはまだ出来ていません。春の試合経験を活かして、トップリーグレベルで通用する肉体にしたいと思います」

画像：力強い突進でチャンスを量産したトーマス選手（中央）