2008-2009年度 トップリーグ 第5節 - 試合日程・結果
2008-2009年度 トップリーグ 第5節:サントリーサンゴリアス戦の結果をご報告します。
2008-2009年度 トップリーグ 第5節
10/19(日) 14:00
:近鉄花園ラグビー場
ヤマハ発動機ジュビロ 31
前半 7-15
後半 24-12
27サントリーサンゴリアス
試合レポート
第3節~4節の連勝で、つかみかけているこの良い流れを本物としたいヤマハジュビロは、第5節、昨年のリーグ覇者サントリーサンゴリアスと対戦した。風は少しひんやりと爽やかなものの、日差しはまだまだ暑い花園ラグビー場。試合前、日向のバックスタンドでは紙などで仰ぐ姿が多く、それがあちこちで白くチカチカと反射していたが、試合後はサックスブルーが大きく揺れ、割れるような歓声が響きわたり熱い興奮で包まれる試合となった。
前半、いきなり流れはサントリーに傾く。開始早々にゴール正面でペナルティを与えてしまい、0-3。大田尾選手が狙ったドロップキックは左に外れ、獲得したペナルティキックも右に外れてしまい、得点することが出来ないでいると、13分、ヤマハジュビロゴール前のスクラムからトマシ選手にトライを許し、10-0とリードを広げられた。しかし28分に中園選手がトライ、大田尾選手が角度のないところからのコンバージョンゴールを見事決め、ヤマハジュビロも食らいつく。32分にはサントリー曽我部選手に上手くかわされトライを奪われ、再び8点差となるが、その後の苦しい時間もルーベン・ソーン選手らが要所で抑え、徐々にペースをつかんでいく。
後半立ち上がりからも積極的に仕掛けていたヤマハジュビロは、後半7分ゴールポスト右に大田尾選手が抜けだしトライ、コンバージョンゴールも決め1点差と詰め寄る。更に13分ペナルティゴールで17-15と逆転したのも束の間、14分サントリーにパスを回され最後は山下選手にトライを許し再び3点のビハインドに。しかし26分、敵陣ゴール前のラックをターンオーバー、5分前に投入された矢富選手が抜け出し自陣までボールを運び、最後は松下選手がトライ。コンバージョンゴールも決まって、24-22と再逆転に成功。この日7台のバスで駆け付けたサックスブルーサポーターの声援が、花園を揺るがした。30分には大田尾選手が中央で突破し、マッコイド選手に繋ぎトライ。リードを広げる。その後1トライを許し4点差となるものの、終盤のサントリーの猛攻をチーム一丸となって守りぬき、ノーサイド。見事な逆転勝利となった。
これで3連勝。非常に大きく、価値のある一勝だが「今日の勝利に浮かれることなく気を引き締めて頑張りたいと思います」(山村主将)。勝って兜の緒を締め次節、柏の葉へと乗り込む。
山村亮主将コメント
今日は、ヤマハが日本一を目指すためには絶対に勝たなければいけない、という気持ちで試合に臨みました。勝てて嬉しくホッとしています。今日の勝因として、自分はフォワードなので監督から“とにかくスクラムを頑張れ”と言われ、その部分でセットプレーも含め結果として出せた ことが非常に嬉しいです。次週、強豪のNECと対戦しますが、今日の勝利に浮かれることなく気を引き締めて頑張りたいと思います。
マン・オブ・ザ・マッチ、大田尾竜彦選手コメント
ノーサイドの瞬間、嬉しかったですね。後半最後は攻められていましたが、しっかりと守れていたので大丈夫だと信じていました。前半はリードされて折り返しましたが、後半に入ってからの勝負どころでエリアマネジメントが上手く機能しました。今日の1勝、勝ち点5はチームにとって非常に大きいです。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 仲谷 聖史 |
2 | 加藤 圭太 |
3 | 山村 亮 |
4 | ローリー・ダンカン |
5 | ルーベン・ソーン |
6 | 久保 晃一 |
7 | 八木 鉄兵 |
8 | 木曽 一 |
9 | 佐藤 貴志 |
10 | 大田尾 竜彦 |
11 | 中園 真司 |
12 | マレ・サウ |
13 | 松下 馨 |
14 | 徐 吉嶺 |
15 | 冨岡 耕児 |
16 | 高木 重保 |
17 | 境川 久 |
18 | 石神 勝 |
19 | 小林 訓也 |
20 | 矢富 勇毅 |
21 | 中島 拓也 |
22 | グラント・マッコイド |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交替 | 後半 0分 | 12 → 22 |
入替 | 後半 21分 | 9 → 20 |
入替 | 後半 21分 | 6 → 19 |
前半 | ||
1 | トライ | 2 |
1 | ゴール | 1 |
0 | ペナルティG | 1 |
0 | ドロップG | 0 |
7 | 合計 | 15 |
後半 | ||
3 | トライ | 2 |
3 | ゴール | 1 |
1 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
24 | 合計 | 12 |
31 | 合計 | 27 |
サントリーサンゴリアス | |
1 | 尾崎 章 |
2 | 青木 佑輔 |
3 | 畠山 健介 |
4 | 篠塚 公史 |
5 | 大久保 尚哉 |
6 | 佐合 佑太 |
7 | 竹本 隼太郎 |
8 | トマシ・ソンゲタ |
9 | 田中 澄憲 |
10 | 曽我部 佳憲 |
11 | 小野澤 宏時 |
12 | ライアン・ニコラス |
13 | 野村 直矢 |
14 | 長友 泰憲 |
15 | ウチ・オドゥーザ |
16 | 伊勢田 彬人 |
17 | 林 仰 |
18 | 李 光紋 |
19 | ハレ・ティーポレ |
20 | ジョージ・グレーガン |
21 | 山下 大悟 |
22 | 成田 秀悦 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交替 | 前半 33分 | 5 → 18 |
入替 | 後半 5分 | 9 → 20 |
入替 | 後半 5分 | 15 → 21 |
入替 | 後半 13分 | 1 → 17 |
入替 | 後半 21分 | 8 → 19 |
入替 | 後半 31分 | 13 → 22 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-サントリーサンゴリアス |
1分 | サントリー | ライアン・ニコラス | PG | 0-3 |
3分 | ヤマハ | 大田尾 竜彦 | DGx | 0-3 |
5分 | ヤマハ | 大田尾 竜彦 | PGx | 0-3 |
10分 | サントリー | ライアン・ニコラス | PGx | 0-3 |
13分 | サントリー | トマシ・ソンゲタ | T | 0-8 |
14分 | サントリー | ライアン・ニコラス | G | 0-10 |
28分 | ヤマハ | 中園 真司 | T | 5-10 |
29分 | ヤマハ | 大田尾 竜彦 | G | 7-10 |
32分 | サントリー | 曽我部 佳憲 | T | 7-15 |
33分 | サントリー | ライアン・ニコラス | Gx | 7-15 |
40分 | ヤマハ | 松下 馨 | PGx | 7-15 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-サントリーサンゴリアス |
7分 | ヤマハ | 大田尾 竜彦 | T | 12-15 |
8分 | ヤマハ | 大田尾 竜彦 | G | 14-15 |
13分 | ヤマハ | 大田尾 竜彦 | PG | 17-15 |
14分 | サントリー | 山下 大悟 | T | 17-20 |
15分 | サントリー | ライアン・ニコラス | G | 17-22 |
26分 | ヤマハ | 松下 馨 | T | 22-22 |
27分 | ヤマハ | 大田尾 竜彦 | G | 24-22 |
30分 | ヤマハ | グラント・マッコイド | T | 29-22 |
31分 | ヤマハ | 大田尾 竜彦 | G | 31-22 |
33分 | サントリー | 佐合 佑太 | T | 31-27 |
34分 | サントリー | ライアン・ニコラス | Gx | 31-27 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
堀川監督コメント
まず最初に、こういう素晴らしいゲームが出来たのも、地元磐田から応援にかけつけていただいたファン、そして試合会場へ足を運んでいただいたファンの皆様のおかげです。本当に感謝申し上げます。今日のゲームキーワードは“フィジカル”。とにかく接点で勝っていくことを掲げ、昨年の王者であるサ ントリーさんに挑みました。ひとつひとつの接点において、ボールを持って前に出る、タックルをして前に出る、という部分でチーム全員がゲームキーワードを実行してくれたことが、結果になったと思います。また隣にいる、キャプテンのリーダーシップ、そしてスクラムにおける勝利も大きな要因だと感じています。とはいえ、 試合の中で課題はたくさん見えました。それをひとつひとつ消化し、もっと強いヤマハをお見せできるよう、これからも大久保グラウンドでの練習をしっかりとやっていきたいです。