2008 春季オープン戦 第6戦 - 試合日程・結果
2008 春季オープン戦 第6戦:ホンダヒート戦の結果をご報告します。
2008 春季オープン戦 第6戦
8/30(土) 16:00
:ホンダアクティブランド
ヤマハ発動機ジュビロ 17
前半 12-14
後半 5-7
21ホンダヒート
試合レポート
8月30日(土)、プレシーズンマッチ第2戦、ホンダヒート戦がホンダアクティブランドにておこなわれた。対戦したホンダヒートはトップウェストでプレー。05-06シーズンから3年連続でトップチャレンジへ進出。今シーズンは、春・夏を通じた練習試合10戦を9勝1敗。また昨季までジュビロにてプレーしていた守屋篤選手、慶応大学出身の山田章仁選手が新加入するなど、戦力を整え悲願のトップリーグ昇格を目指しているチーム。対するジュビロは、ニュージーランド合宿から帰国し、その成果を発揮したい試合。そして来る9月7日の開幕戦メンバー入りのチャンスを得るラストゲーム。勝利はもちろんのこと、それぞれが持つ力を全て出し切れるか。この試合へ出場する選手達が口にした「ラストチャンス」の言葉に強い緊張を感じながら、雨と強風の中、ジュビロのキックオフで前半が始まった。
開始早々、ホンダ陣内へ攻め込むジュビロだが徐々に後退。ペナルティも続き自陣で苦しい時間が続く。先制トライはホンダヒート。前半10分、ゴール前のアタックから最後はNo.8キャメロン・ピサ選手が右中間へトライ。嶋選手のゴールキックが決まり0-7。またしても、立ち上がりの悪さに不安がよぎるものの、15分に矢富選手の素早い仕掛けからボールは徐選手へ。昨シーズン、チーム内トライ王(7トライ)、そして7人制代表としての経験を自信にした堂々たる姿の徐選手。相手選手を弾き飛ばし一気にゴールラインまで走りこみトライ。越村選手のゴールキックが決まり、7-7。このまま、ペースを掴みたいジュビロは、矢富選手、デーリック・トーマス選手の体を張ったプレーで、チャンスを作り出すものの、あと一歩ゴールラインまで届かず。反対に、粘り強い攻撃を繰り返すホンダヒートが24分、山田選手のトライ、嶋選手のゴールキックで7-14と再びリード。セットプレーで苦しみながらも、何とか追いつきたいジュビロは、30分。スクラムから展開した攻撃で、徐選手がトライし、12-14。終了間際、ボールをキープしながらアタックを繰り返すも、トライまで繋がらずハーフタイムへ。
雨がやんだ後半に入っても、自陣でプレーが続くジュビロ。前半と同じように先手を取ったのは、ホンダヒート。7分、ジュビロがボール処理をもたつく一瞬の隙を突き、木村選手がトライをあげ、12-21。「ノックオンだけではなく、他にも多くのミスが出たことによって、自分達で苦しい状況を作ってしまった」と梶村選手が振り返るよう、なかなか攻撃の主導権が握れない。その中でジュビロがチャンスをものにしたのは26分。敵陣内の密集から、パスを受けた徐選手が大きくゲインし、最後は切れのある走りで岡選手が右隅にトライし、17-21。あと1トライすれば逆転という点差に、ファンも願いを込め声援を送るもノーサイド。
NZ合宿で得た個々の成長が結果として出せなかったことは、今後に向けた課題として残ったシーズン前のラストマッチとなった。
(文:清水良枝)
前半、トライに繋がる積極的な仕掛けを見せてくれた矢富選手
いくら自分がいいプレーをしたとしても、チームが勝たなければ評価してもらえない。雨の影響もありましたが、課題はゲームメイク。パスだけではなく、いろいろな精度をしっかりと上げていく、自分に与えられた役割を全うすることが、自分自身そしてチームのためになる。開幕に向け、残された時間で結果を出したい。
後半出場の木曽選手
イメージ通りにできなかったものの無我夢中でした。この試合は、出場する選手の誰もが開幕へ向けアピールしたいはずと思い、ポジション等でそこを考えながらプレーした。僕自身、今日出場できたから、次も出場できる、なんてジュビロの選手層は甘くない。でも、開幕まで残り一週間、もちろん。最後まであきらめません。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 北川 喬之 |
2 | 境川 久 |
3 | 伊藤 雄大 |
4 | 西 直紀 |
5 | 笠原 雄太 |
6 | 久保 晃一 |
7 | 本間 俊治 |
8 | デーリック・トーマス |
9 | 矢富 勇毅 |
10 | 越村 一隆 |
11 | 徐 吉嶺 |
12 | グラント・マッコイド |
13 | 三角 公志 |
14 | 松下 馨 |
15 | 辻井 厚之 |
16 | 朴 誠球 |
17 | 古川 新一 |
18 | 野中 大輔 |
19 | 八木下 恵介 |
20 | 梶村 真也 |
21 | 木曽 一 |
22 | 岡 健二 |
23 | 中島 拓也 |
24 | 中園 真司 |
25 | 津高 宏行 |
前半 | ||
2 | トライ | 2 |
1 | ゴール | 2 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
12 | 合計 | 14 |
後半 | ||
1 | トライ | 1 |
0 | ゴール | 1 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
5 | 合計 | 7 |
17 | 合計 | 21 |
ホンダヒート | |
1 | 大橋 幸平 |
2 | 日出山 繁 |
3 | 久保木 貴紀 |
4 | 須長 尚之 |
5 | 伊藤 隆寛 |
6 | ウォーレン・スミス |
7 | 北川 忠資 |
8 | キャメロン・ピサ |
9 | 梁 永勲 |
10 | 小西 大輔 |
11 | 山田 章仁 |
12 | 松井 陽介 |
13 | 守屋 篤 |
14 | 木村 允彦 |
15 | 嶋 将一 |
16 | 田中 貴士 |
17 | 今村 耕治 |
18 | 藤田 望 |
19 | 佐藤 剛 |
20 | 川添 学 |
21 | 金 よんで |
22 | 吉田 達也 |
23 | サム・ハリス |
24 | 有田 光一 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-ホンダヒート |
10分 | ホンダ | キャメロン・ピサ | T | 0-5 |
11分 | ホンダ | 嶋 将一 | G | 0-7 |
15分 | ヤマハ | 徐 吉嶺 | T | 5-7 |
16分 | ヤマハ | 越村 一隆 | G | 7-7 |
24分 | ホンダ | 山田 章仁 | T | 7-12 |
25分 | ホンダ | 嶋 将一 | G | 7-14 |
30分 | ヤマハ | 徐 吉嶺 | T | 12-14 |
31分 | ヤマハ | 越村 一隆 | Gx | 12-14 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-ホンダヒート |
7分 | ホンダ | 木村 允彦 | T | 12-19 |
8分 | ホンダ | 嶋 将一 | G | 12-21 |
26分 | ヤマハ | 岡 健二 | T | 17-21 |
27分 | ヤマハ | 越村 一隆 | Gx | 17-21 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
堀川監督コメント
木曽や古川のように復帰した選手もいれば、開幕スタメンのチャンスを掴みそうな選手も何人かいる。とはいえ終わった感想をひとことで表せば、全体的にミスが多い試合。メンタル的に、シーズンに向けた大事な試合という、このゲームの意味を理解していない。それが結果に繋がったと感じている。まだまだです。