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トップリーグ 第11節 - 試合日程・結果

トップリーグ 第11節:神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦の結果をご報告します。

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トップリーグ 第11節

1/ 8(土) 14:00

神戸ウィングスタジアム

ヤマハ発動機ジュビロ 31

前半 21-5
後半 10-19

24神戸製鋼コベルコスティーラーズ

試合画像

試合レポート

1・8 前進:~未だ夢の途中~

いよいよ2005年最初の試合、1月8日(土)トップリーグ最終節の日がやってきた。
どの試合も同じ100%の気持ちで挑むが、最終戦、昨年唯一1敗を帰した神戸製鋼に勝てば2位が決まる、そのことは自然と気持をいつも以上に高まらせた。
初めての訪れる大きなスタジアム、厳し戦いの11試合目、けれどスタンドには磐田から駆けつけたお馴染みの応援団の顔があると思えばアウェイの神戸ウィングスタジアムに向かう足取りは不思議と軽かった。
準備を整えトップリーグの総決算なるか、前半が開始した。
8分、相手のキックを自陣でキャッチしたFB大田尾がCTBウィリアムスにパス、ハーフウェイ付近で小さくパントをあげたウィリアムスは神戸ディフェンスの間をすり抜け自らキャッチしゴール中央へ飛び込んだ。技ありのトライ。
待ち望んだ先制点にアウェイのスタンドはホームへと変わった。
しかし神戸も反撃、14分にモールからトライをあげる。その後一進一退の攻防が続く。
守りでもプレッシャーを掛け続けるヤマハ、漸くスコアが動いたのは29分、敵陣で相手キックをCTBウィリアムスがチャージ、そのままキャッチしてこの日2トライ目をあげた。
更に35分、敵陣22m付近左ラインアウトから右へ展開、連続攻撃が始まる。
FWの縦突進、FL久保・PR山村と続き、ゴール前に迫った。
ラックからのボールをSH村田、FL木曽と繋ぎ力のトライ。マクドナルドのコンバージョンも決まり21-5で前半を終えた。

全てが上手くいっていたわけではなかったとしてもヤマハのペース、このままいけば・・・
けれど神戸相手に油断なはい。後半も開始から攻めるそして何より勝つことを誓った。

後半が開始、しかし気合とは裏腹、3分に一瞬の隙をつかれ神戸に独走トライを許した。
11分にラフプレーで1人を欠いた神戸、数的有利に立ったヤマハはすかさず敵陣に迫るがゴールライン目前でターンオーバー、逆に14分に素早い展開で追加点を許す。21-17スコアが僅差へと迫った。
その後は両者一歩も譲らず時すでに32分、敵陣で粘りのディフェンスを続けるヤマハ、神戸のミスを誘う。
15mスクラムからSH村田が左へ展開CTBウィリアムスへと繋ぎ、小さくキック、走りこんだWTB冨岡が左隅で押さえた。
難しい角度のコンバージョンも決まり、28-17突き放しにかかる。試合を決めるトライとなったかと少し胸を撫で下ろした者も数知れず。
だが直後、神戸に再びトライを許し28-24。シーソーゲームにスタジアムはどよめいた。

けれど焦りはなかった。
時計は刻々と終わりの時間に近づいていたがこのスコアを守り、逃げきるなんて選択が
頭をよぎることはなかった。
39分、敵陣で神戸にミス、22m左中間スクラムからSH村田がSOマクドナルドへパス。
得点をあげるためにゴール正面で彼の決断は・・・
距離にして40m、自信と信頼がなければそんな選択はできなかっただろう。
ドロップゴールは見事に決まり31-24。
追加の3点はヤマハに文字通りスコアでリードを、そして何よりプレイヤーの精神面、見てる者の気持ち、全てに大きなリードを広げた。
更に足を止めることなく、気持ちに奢ることなく攻め続け、まもなくノーサイド。
昨年トップリーグで唯一勝てなかった相手に勝ったことを示したホイッスル、それは
2004年度のトップリーグ11試合が全て終わり告げるホイッスルでもあった。

リーグ戦の渦中2つの負けを、「痛い負け・・・」「勝てた試合・・・」なんて後から口にして、出し切れなかった力を悔やみ、認めたくないと言い訳をしたこともあった。
2年連続のドローに決着をつけ喜びに浸ったり、勝ったけれど笑顔のなかった試合、ホームで最高の舞台に立ったこと、全てが2004年のヤマハというチームの実力だが今日の試合に負ければ、良かったこと、これまでの勝ちも全て無駄になる、そんな気がしていた。
だからもう優勝はなかったけれど最後の闘いに全力を尽くした。
そしてヤマハは2位という場所に立った。

11試合を通し、勝てなかった相手に勝ち、決着をつけられなかった相手に決着をつけ、そして昨年よりひとつ順位をあげたこと、本当の目標はまだ達成できていないけれど確実に前進したことは間違いない。
小さな1歩でも前に進んできた跡を自信に、これから待ち受けるトーナメントを戦い抜くことができるだろう。
次なる戦いが始まればヤマハの夢はもっと大きく高くなる。
トップリーグは終っても2004シーズンは終らない、ヤマハにとっては未だ夢の途中なのだ。


坂本 一哉選手のコメント
神戸製鋼は昨年トップリーグで唯一勝てなかった相手であったのでチャレンジする気持ちで、またスタメン出場は久しぶりのことで気合充分で試合に臨みました。
前半はリードし、いい形で折り返しましたが、後半はちょっとした気持ちの緩みから立て続けにトライを許し苦しいゲームになりました。
しかし試合中に修正し、我慢し勝ち星をあげることができました。反省すべき点も多くありますが、個人的にはグラウンドに立ってチームの勝利に貢献できたことがとにかく嬉しかったです。
まだまだ足りないところもありますが、自分を成長させる日になりました。
アウェイにも関わらずたくさんの温かいご声援有難うございました。
今日の勝利で、ハードな戦いの続いたトップリーグで2位という結果を残せたことを素直に喜び、MSカップ、日本選手権優勝に向けての戦いの大きな自信にしたいと思います。
また、今日の反省を活かしこれまで以上に激しい試合をお見せ致しますので、皆様これからも応援宜しくお願いします

試合詳細・メンバー

ヤマハ発動機ジュビロ
1 中越 将通
2 中林 正一
3 山村  亮
4 坂本 一哉
5 勝又 貴光
6 久保 晃一
7 本間 俊治
8 木曽  一
9 村田  亙
10 レオン・マクドナルド
11 冨岡 耕児
12 ネイサン・ウィリアムス
13 守屋  篤
14 堀川 隆延
15 大田尾 竜彦
リザーブ
1 北川 喬之
2 米倉 隆之
3 石神  勝
4 梶村 真也
5 佐藤 貴志
6 タンバイ・マットソン
7 永本 宗秀
前半
3 トライ 1
3 ゴール 0
0 ペナルティG 0
0 ドロップG 0
21 合計 5
後半
1 トライ 3
1 ゴール 2
0 ペナルティG 0
1 ドロップG 0
10 合計 19
31 合計 24
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
1 南條 賢太
2 松原 裕司
3 清水 秀司
4 池上 王明
5 ロイス・ウィリス
6 野澤 武史
7 伊藤 剛臣
8 ロン・クリブ
9 苑田 右二
10 今村 友基
11 大門 隼人
12 元木 由記雄
13 大畑 大介
14 森藤 一馬
15 平尾 剛史
リザーブ
1 佐座 正二郎
2 平田 貴博
3 金武 貴之
4 松井 祥寛
5 西田 陽平
6 吉田  明
7 ピエール・ホラ

得点経過

前半 チーム 選手 種類 得点
ヤマハ-神戸製鋼コベルコスティーラーズ
8分 ヤマハ ハーフウェイ付近中央で12がパント、自らキャッチして中央にトライ。 T 5-0
9分 ヤマハ 10ゴール成功。 G 7-0
19分 神戸 敵陣ゴール前右ラインアウトからモール。2右中間にトライ。 T 7-5
29分 ヤマハ 敵陣22m右、相手キックを12がチャージ、そのままキャッチして左中間にトライ。 T 12-5
30分 ヤマハ 10ゴール成功。 G 14-5
35分 ヤマハ 敵陣22m右中間から連続ラック、ゴール前右ラックから9、8と繋ぎがポスト左にトライ。 T 19-5
36分 ヤマハ 10ゴール成功。 G 21-5
後半 チーム 選手 種類 得点
ヤマハ-神戸製鋼コベルコスティーラーズ
3分 神戸 自陣22m右中間から13が独走トライ。 T 21-10 
4分 神戸 10ゴール成功。 G 21-12
14分 神戸 敵陣22m右中間ラックから、左へ展開12→13→11と繋ぎ、左中間にトライ。 T 21-17
15分 神戸 10ゴール成功。 G 21-19
32分 ヤマハ 敵陣15m付近中央スクラムから12がキックで転がし、11がゴール左隅にトライ。 T 26-19
33分 ヤマハ 10ゴール成功。 G 28-19
36分 神戸 自陣22m右スクラムから12→22と繋ぎ独走トライ。 T 28-24
39分 ヤマハ 敵陣22m左中間スクラムから9→10と繋ぎ、10ドロップゴール成功。 G 31-24

ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)

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