トップリーグ 第8節 - 試合日程・結果
トップリーグ 第8節:クボタスピアーズ戦の結果をご報告します。
トップリーグ 第8節
12/12(日) 14:00
:近鉄花園ラグビー場
ヤマハ発動機ジュビロ 47
前半 28-0
後半 19-36
36クボタスピアーズ
試合レポート
12・12 油断:~風向きが変われば~
12月12日(日)、トップリーグ第9節クボタスピアーズ戦に挑むべく前節と同じ花園の舞台へやって来た。
曇り空の下には、ガラリとしたバックスタンドが広がる。けれどもいつもと同じ場所に、変わらない応援団の顔、ホッとした気持ちで14:00のキックオフを迎えた。
開始からヤマハのペース、展開ラグビーで揺さぶりFWの立て突進、ゴール前ポスト左の
ラックからPR山村が待ち望んだ先制点トライ。
続く22分にはラインアウトからチャンスを得る。ゴール前10m、澤田を起点とした
左中間ラックからSH村田、SOマクドナルドと繋ぎ走りこんだルーキー冨岡がトライ。
直後、25分にも自陣から展開ラグビーが炸裂、ゴール前30m左中間ラックからSH村田、CTBウィリアムス、SOマクドナルドと繋ぎ、再びボールをもらったウィリアムスがキック、転がるボールを自らキャッチし技ありのトライ。
勢いは更に加速、36分にも敵陣ゴール前10m右ラインアウトから左に展開再びCTBウィリアムスが追加点。守ってはクボタのアタックをシャットアウト28-0で前半を終えた。
このままヤマハのカタチで完全な試合をと自信を胸に期待を背に後半が開始した。
1分、敵陣ゴール前、右ラインアウトからモールを押し込みHO中林がトライ。前半の流れはなんら変わりなく感じられた。
だが7分、クボタに最初のトライを許した。集まり、気を取り直して、と14分のこと、ゴール前で攻めるクボタに再びトライを奪われる。
反撃が開始したという言葉が適切なのか、17分にもモールから立て続けに得点を許した。
それでも23分には再び流れを呼び戻すかのごとく敵陣ゴール前、右ラインアウトからモールを押し込みFL本間がトライ。40-17。
だがシーソーゲームまだ続いた。26分にクボタがトライをあげると、32分にはヤマハ、ゴール直前の右中間ラックからルーキーSH佐藤が素早い球出し、FB大田尾、SOマクドナルド、CTB今利と展開されWTB冨岡が左隅トライ。突き放しにかかった。それでも流れは変わらず39分、そしてロスタイムにも粘るクボタに得点を許し47-36でノーサイド。
前半とは一転苦しみながら勝利となった。
終わってみれば、今季最多得点をもあげ予定どおりの8勝目、けれど「勝つには勝ったが・・・」と口を濁らせてしまうのは。
最多得点の裏には最多失点の跡。これまで守ってきたディフェンスNO.1という地位も譲り渡した。
トップリーグの試合に楽して勝てる試合なんてないのは百も承知、
どの試合も気を抜かず挑み、80分間ベストを尽くして戦っている。
だが後半のヤマハはヤマハらしさを欠いていた。
リードから出た油断だったのか。サイドが変わり風を受ける方向が変われば勝敗の行方は分からないものだ。
風向きの変わった後半、苦戦しながらも掴んだ勝利の中で自分達の弱さを知った。
だから次に吹く風はきっと追い風になるに違いない。
身の引き締まる思いを胸に、でもまたひとつヤマハは確実に優勝へと近づいた。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 中越 将通 |
2 | 中林 正一 |
3 | 山村 亮 |
4 | 久保 晃一 |
5 | 勝又 貴光 |
6 | 本間 俊治 |
7 | 澤田 昇 |
8 | 木曽 一 |
9 | 村田 亙 |
10 | レオン・マクドナルド |
11 | 冨岡 耕児 |
12 | ネイサン・ウィリアムス |
13 | 今利 貞政 |
14 | 西村 弥 |
15 | 大田尾 竜彦 |
リザーブ | |
1 | 高木 重保 |
2 | 米倉 隆之 |
3 | 坂本 一哉 |
4 | 串田 義和 |
5 | 佐藤 貴志 |
6 | タンバイ・マットソン |
7 | 堀川 隆延 |
前半 | ||
4 | トライ | 0 |
4 | ゴール | 0 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
28 | 合計 | 0 |
後半 | ||
3 | トライ | 6 |
2 | ゴール | 3 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
19 | 合計 | 36 |
47 | 合計 | 36 |
クボタスピアーズ | |
1 | 伊藤 邦行 |
2 | 田中 宏治 |
3 | 中島 貴司 |
4 | 川井 一馬 |
5 | 赤塚 隆 |
6 | 山口 貴豊 |
7 | 安藤 雅巳 |
8 | トータイ ・ケフ |
9 | 西田 英樹 |
10 | 吉田 英之 |
11 | 大津留 邦宏 |
12 | ジェイソン・オハロイラン |
13 | 松隈 孝三 |
14 | 星山 邦彦 |
15 | 糊谷 浩孝 |
リザーブ | |
1 | 萩原 要 |
2 | 佐川 聡 |
3 | 大谷 太志 |
4 | 岩上 篤史 |
5 | 松下 寛朗 |
6 | 花井 良達 |
7 | ダミアン・マクイナリー |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-クボタスピアーズ |
14分 | ヤマハ | No.3山村トライ | T | 5-0 |
15分 | ヤマハ | No.10レオンゴール成功 | G | 7-0 |
22分 | ヤマハ | No.11冨岡トライ | T | 12-0 |
23分 | ヤマハ | No.10レオンゴール成功 | G | 14-0 |
25分 | ヤマハ | No.12ウィリアムストライ | T | 19-0 |
26分 | ヤマハ | No.10レオンゴール成功 | G | 21-0 |
36分 | ヤマハ | No.12ウィリアムストライ | T | 26-0 |
37分 | ヤマハ | No.10レオンゴール成功 | G | 28-0 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-クボタスピアーズ |
1分 | ヤマハ | No.2中林トライ | T | 33-0 |
2分 | ヤマハ | No.10レオンゴール成功 | G | 35-0 |
7分 | クボタ | No.8ケフトライ | T | 35-5 |
8分 | クボタ | No.12オハロランゴール成功 | G | 35-7 |
14分 | クボタ | No.11大津留トライ | T | 35-12 |
17分 | クボタ | No.6山口トライ | T | 35-17 |
23分 | ヤマハ | No.6本間トライ | T | 40-17 |
26分 | クボタ | No.13松隈トライ | T | 40-22 |
27分 | クボタ | No.12オハロランゴール成功 | G | 40-24 |
32分 | ヤマハ | No.11冨岡トライ | T | 45-24 |
33分 | ヤマハ | No.10レオンゴール成功 | G | 47-24 |
39分 | クボタ | No.18大谷トライ | T | 47-29 |
40分 | クボタ | No.12オハロランゴール成功 | G | 47-31 |
41分 | クボタ | No.11大津留トライ | T | 47-36 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
澤田 昇選手のコメント
今日は「一人一人が自分の仕事をしっかりする」と皆で確認し、試合に臨みました。
前半は激しさを全面に押し出し得点を取り、またディフェンスもそれぞれがしっかり自分の仕事をこなしクボタにゴールラインを割らすことなく、ヤマハのペースで終えることができました。
しかし後半になると、クボタの力強いアタックに対し、受身になることが多く結果的に6トライも奪われてしまいました。
個人個人のメンタル面の弱さを思い知らされた試合でした。
しかし今日の試合は優勝を目指すチームとしてとても勉強になりました。明日からの練習で80分間持続するメンタルをきっちり準備したいと思います。
次戦はいよいよホームゲームを迎えます。今日の試合でできなかったこと、反省点をしっかりと修正し最高の試合をお見せしたいと思いますので皆様是非スタジアムで温かいご声援をお願いします。