トップリーグ 第6節 - 試合日程・結果
トップリーグ 第6節:ワールドファイティングブル戦の結果をご報告します。
トップリーグ 第6節
10/30(土) 14:00
:近鉄花園ラグビー場
ヤマハ発動機ジュビロ 37
前半 9-3
後半 28-7
10ワールドファイティングブル
試合レポート
10.30 決着:~雨ニモマケズ、敵ニモマケズ、2004年も守れるチーム~
10月30日(日)予報どおり雨が降っていた。4連戦の最終ともなれば、「少しも疲れがない」なんて嘘になる。
けれど、条件はどこも同じ。関西リーグの頃から激しいdead heatを繰り返してきたワールドファイティングブルと戦うため久しぶりにラグビーのメッカ大阪 花園ラグビー場へやって来たヤマハ発動機(ジュビロ)、今日こそ決着を、そして頂点を目指すためにひとつでも多くのトライをあげることを誓い14:00のキックオフを迎えた。
開始1分、ワールドにPGで先制を許す。雨か風向きか、この日もヤマハはスローなスタートだった。次第に敵陣でペースを掴み出し、19分、PGのチャンスを得た。FBウィリアムスが決め3-3。しかし流れを呼び寄せることができず、攻め込んでもミスなどからチャンスを逃す。激しくなる雨は両者のリズム邪魔するかのように時間を経過させた。漸く38分、再びゴール前でPGのチャンス。ウィリアムスがきっちりと決め3-6。ロスタイムにもPGを1本決め9-3で前半を終えた。やはり今年も僅差の展開になるのか。
迎えた後半、開始からヤマハが果敢に攻撃を仕掛けた。7分、敵陣ゴール前ラインアウトからチャンス、FWが立て突進を見せ、徐々にゲイン、NO.8木曽を起点とした左中間ラックから村田、大田尾、マクドナルドと右へ繋ぎ、ウィリアムスがゴールラインに迫った。毀れたボールをCTB今利が押さえ待望の先制トライ。ひとつのトライをきっかけにヤマハは攻守に勢いが増し、スクラムからターンオーバー、また連続攻撃では反則を誘うなど好プレーが見え出した。
23分、敵陣ゴール前5m右ラインアウトからモールを押し込みFL本間がトライ。
更に31分には交代で入ったばかりの、SH佐藤、HO北川らの思い切りのいいプレーからチャンスを生み出し、ゴール前右ラックから佐藤、大田尾と繋ぎ、ウィリアムスがディフェンスを振り切ってトライ。
36分にワールドに一瞬の隙をつかれ、一本のトライを許すが、勝ち点5をあげるために、トライが欲しいヤマハは39分にも敵陣ゴール前5m左ラインアウトからモールを押し込み、最後は途中出場マットソンが抑え37-10。ノーサイドの笛が鳴った。
快勝だったか、完勝か。それとも・・・。今日の勝ちはどう呼べばヤマハにとって似合うだろう。
「前半からもっとできた」もちろんどんな試合にも振り返れば反省すべきことは必ずある。
けれど、決着をつけること、4つのトライをあげること、予定どおりのことをきっちりとやり遂げた。そして記録にある失点10、再びリーグ内ディフェンスNO1の地位を取り戻した。
「最強のディフェンス」と言われた昨年、ずっとその名残で来たけれど、これは2004年のチームの力。1ヶ月の期間を挟んで待ち受ける強豪との対戦を前にこのチームにできることを見出した。
終わってみれば、雨も降っていたかな、敵は苦手なチームだった、4連戦は堪えた、少しくらい思うけれど、やはりこの勝ちは2004年のチームが成し遂げた大切な価値ある1勝だったと言える。
そして再開した時に、この力が本物だということを証明し、また皆で笑うために、1日たりとも無駄にはできない。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 中越 将通 |
2 | 中林 正一 |
3 | 山村 亮 |
4 | 久保 晃一 |
5 | 勝又 貴光 |
6 | 本間 俊治 |
7 | 澤田 昇 |
8 | 木曽 一 |
9 | 村田 亙 |
10 | 大田尾 竜彦 |
11 | 冨岡 耕児 |
12 | レオン・マクドナルド |
13 | 今利 貞政 |
14 | 西村 弥 |
15 | ネイサン・ウィリアムス |
リザーブ | |
1 | 高木 重保 |
2 | 北川 喬之 |
3 | 坂本 一哉 |
4 | 串田 義和 |
5 | 佐藤 貴志 |
6 | タンバイ・マットソン |
7 | 堀川 隆延 |
前半 | ||
0 | トライ | 0 |
0 | ゴール | 0 |
3 | ペナルティG | 1 |
0 | ドロップG | 0 |
9 | 合計 | 3 |
後半 | ||
4 | トライ | 1 |
4 | ゴール | 1 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
28 | 合計 | 7 |
37 | 合計 | 10 |
ワールドファイティングブル | |
1 | 山本 孝司 |
2 | 本多 貴 |
3 | 藤本 護 |
4 | 黒川 雅弘 |
5 | 羽根田 智也 |
6 | ジョージ・スタワーズ |
7 | 舛尾 敬一郎 |
8 | 田中 正純 |
9 | 平野 雅也 |
10 | 大西 将太郎 |
11 | 中矢 健 |
12 | エベリ・ルイヴァンドラ |
13 | 織田 己知範 |
14 | 谷崎 正洋 |
15 | 三木 亮平 |
リザーブ | |
1 | 安田 昇 |
2 | 北迫 孝治 |
3 | 大内 亮助 |
4 | イフェレイミ・ラワンガ |
5 | 中山 浩司 |
6 | ウィリー・ウォーカ ー |
7 | 由良 康美 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
ネイサン ウィリアムス選手のコメント
まず、雨の中、磐田からグラウンドに足を運んで下さったサポーターの皆様有難うございました。今日は雨の影響か、前半思うように得点をとることができませんでした。ヤマハが肝心なところでミスをしてしまったということともありましたし、ワールドのミスに助けられたところもあります。少し硬かったかと思いますが、決してこのままで終わるつもりはありませんでした。後半、風上に変わったこともあり、敵陣でゲームをコントロールし出すと接点の強み、グラウンドを広く使ったヤマハらしさが出てきたと思います。結果的に、みんなの力で勝ち点5をとり4連戦を締めくくることができました。たくさんの方から、今日私がたくさん得点できたことについて嬉しい言葉を頂きましたが、今日の得点は全て全員でとったものです。皆がひとつひとつ大事に運んできたボールを得点に結びつけることが自分の仕事です。今、チームの勝利に貢献できたということで本当に幸せです。これからの試合でも、もっとたくさんのトライを皆様にお見せしたいと思います。今後とも応援宜しくお願いします。